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『Babel』(邦題:バベル)を観た。この映画はきっと期待をし過ぎてしまう人が多い様な気がする。そのせいかあまり良い評判をきかない。でも私は映画の静けさというか、なんだか妙にリアルな登場人物の描写にじわっと感動した。あの監督にしか作り出せない空間と音のバランスは、一つの作品としてすごいなと思った。(でも好き嫌いがあるのもわかる気がする。) 私はアメリカで育った。様々な人種が住む歴史の浅いアメリカでは、変なところで仲間意識、そして敵対心が存在する。人種や経済的能力、ルックス、趣味、宗教等で分けられた、様々な目の見えないグループがそこにはあり、無知から生まれるズレや憎しみも結果として生まれてしまう。そういったものをブラピ夫婦や南米人の登場人物を通じてうまく表現されているな、と思った。もちろん差別や偏見は世界中のどこへ行ってもあるもの。映画では日本を含む他の国での差別や偏見も描写されている。ただ個人的には、私が思う「アメリカ人」がうまく表されているな、と感じた。書いた人と監督がアメリカ人じゃないからそうなのかも知れない。 人間同士の間にあるズレ..他人だけではない。夫婦でも親子でも兄妹でも、伝わらないものがある、ということを考えさせられた。そして、究極の状況に置かれた時にしか大切なことを伝えられない人間の愚かさも。 この映画はさわやかなデートには向いてないかも(笑)。 |

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