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先日の記事にも書いた「靖国神社A級戦犯合祀についての天皇発言メモ」ですが、やはり各方面への波紋が広がっているようですね。 私が先日読書中ということでとりあげ最近注目している立花隆氏が、日経BPのWEBサイトでこの件について触れ、特に小泉首相の反応について観察・分析した文章が出ていました。 Cf:日経BPニュース解説『「立花隆のメディアソシオポリティクス』「靖国参拝論議に終止符:天皇の意思と小泉の決断」http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/060721_ketsudan/ 著書『滅び行く国家』で、彼自身の主張として早く戦没者を追悼する無宗教の国立追悼施設を作るべきだ(元官房長官の福田氏も私的諮問機関を通じて、この可能性を探っていたらしい)と書かれていましたが、私もその考えには共感しています。 そうした追悼施設建設に乗ってこない人たちというのは、(小泉首相や安倍晋三も)「無宗教で純粋に戦没者を慰霊する」ということに満足せず、やはり日本古来の民族宗教である神道や天皇制やナショナリズムに繋がる「靖国神社」にどうしてもこだわりたいんでしょうね。だから彼らには天皇の意思が効くのでしょう・・・。日本遺族会会長である自民党の古賀誠氏も「このメモで語られた天皇のお心に涙が出る思い」と語り、遺族会としても「A級戦犯の分祀を勧めていかねば」と決意表明しているように、とにかく靖国に首相も皇族もお参りして欲しいんですね・・・。 ちなみに、立花隆の『滅び行く国家』に出ている文章はほぼ昨年の政局がらみで書かれているのですが、結構彼は過去の自民党政権の移り変わり(佐藤内閣から中曽根内閣あたりまでには相当詳しそう)を例にとって、予測じみた事を書いているんです。郵政民営化問題だけをネタに総選挙に打って出れば、自民党は大敗北するだろうとか・・・。そういった予測は結構外しちゃってました。(小泉さんという首相は、過去の首相の思考・行動パターンでは読めない、かなり独特な思考・行動をとる人であるのかも・・・。)
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天皇制やナショナリズムを基調とした「英霊」の追悼にこだわり、先の戦争の情緒的な正当化を狙ってきたのが靖国護持派の勢力です。そのイデオロギーの最も中心であるべき天皇によってシナリオが崩されつつあるんだから、彼らの混乱も頷けますね。ただそうした混乱は、天皇発言を「首相参拝反対」の論拠にしようとする側の本末転倒にも見られますが。
2006/7/26(水) 午前 1:28
jinne low様、こんばんは。ホントに皮肉な状況なんでしょうね。ただ、天皇発言を「首相参拝反対」の論拠にすると(朝日がそんな感じ?)結局分祀さえすれば参拝OKということになりますね。靖国神社の性格そのものが平和主義と相容れないのに。ただ政教分離原則からすれば、分祀推進もそう簡単にはいかないでしょうね。
2006/7/26(水) 午前 2:09
全くです。A級戦犯の合祀/分祀はせいぜい副次的な問題にすぎないのに、それが靖国問題の全てであるかのように扱われている。遊就館に端的に体現されている、靖国という施設の根本的な性格自体が問題の本質なのに。
2006/7/28(金) 午前 1:08
戦没者の慰霊,追悼というきわめてドメスティックな,日本国内の話に集約するコトによって,対外的な戦争責任を相対化してるんだと思います。むしろドメスティックな話であるからこそ,国家を代表する首相という立場では参拝しない方が良いと思うんですが,なかなかガンコです,小泉さんは。
2006/7/28(金) 午前 1:55 [ - ]
kan sanjung様、ホントにこの首相の靖国参拝については、「個人の自由」とか「戦没者を慰霊したい純粋な気持ち」とか小泉さんも安倍氏も「内向き」な発言ばかりしていますね。戦争責任や歴史問題など存在しないかのように・・・。欺瞞的ですね。
2006/8/5(土) 午後 6:34