1型美女って、知ってる??

己の人生への愛情は失わぬようにしたいものです。

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最初この本を手にとったとき、
「絶対おもしろくなさそう〜〜なんか分厚いし」と思った

図書館でぶらぶらしていたら、長い間誰にも手に取られていなかったような
分厚〜い本書が目に入った
背表紙にでっかく「インスリン」って書いてあるんだもんね笑

読まなきゃそのまま返せばいいや〜!って思って、一応借りてみた
寝る前に、眠くなるといいな〜と思って、手に取る
パラパラとめくる。。。
これおもしろい


wikipediaには、
「1921年には、カナダの整形外科医フレデリック・バンティング(Frederick Banting)と医学生チャールズ・ベスト(Charles Best)が研究室でインスリンの抽出に成功した。」
と書いてある。

わたしの予備知識もこんなもん。
バンティングとベストがインスリンを発見して、
発見した日が11/14だからその日が世界糖尿病デーと定められた。
こんな感じ。

でも、本書ではなぜバンティングとベストがインスリンの研究(膵臓にあるらしき物質の研究)に
取り組む事になったのかのエピソードや、
その他の糖尿病専門医との関わりだったり、
ノーベル賞を分け合ったマクラウドが果たした役割やバンティングとの確執だったり、
インスリンの研究を舞台にした人間模様がとってもおもしろかった

インスリンは、
偉大な研究者が、すばらしい設備を使って、優秀な助手を得て、
豊富な資金援助をバックに、発見されるべくして発見された物質ではないんだ

ノーベル賞の賞金をバンティングとわけあった医学生で助手のベスト
実際にはバンティングの助手をする候補の学生はもう一名いた
もう一人の学生と、どっちが先に膵臓の抽出物の研究を手伝うか、彼らはコイントスで決めた
最初に手伝うことになったのがベストだった

バンティングは軍医として従軍することを選び、戦地へ行くことが決まっていた
でも、従軍の直前にそれがキャンセルになったので、
トロントへ行き、インスリンの研究をすることになった

骨と皮だけになった患者に初めてインスリンが臨床で投与され、
たくさんの食事をとれるようになり、劇的に健康になった例に感動した
インスリン投与前と投与後の患者の写真も掲載されているが、
驚くべき変化!

バンティングは無口で内気な研究者だった
一方、バンティングに助言を与える立場のマクラウドは、研究内容をうまく発表することに長けていた
バンティングの研究成果を、本人がうまく発表することができない一方で、
マクラウドは流暢に聴衆を惹き付けるような話しっぷりで、膵臓から血糖を下げる物質を得られたことを話す
バンティングは、マクラウドが自分の研究成果を横取りするのではないかと不信感を抱く

インスリンの発見に対して、新聞記者たちはスクープに躍起になる
記者の中の一人に、後年ノーベル賞を受賞することになるアーネスト・ヘミングウェイが居た
彼は、インスリン発見をめぐる「裏話」を得ようと腐心したが、ついに得られなかった
(貧乏で多忙のためである)

1921年11月14日に起こったできごと
それは、身内の発表会でバンティングとベストが「膵性糖尿病」というタイトルで話をしたこと
その時点では、研究に関する最初の論文すらできていなかったし、
まだ臨床の場で使うことの正当性は得られていないとしている
トロント大学(インスリン研究の舞台)には、
「11/14にインスリン発見」という内容の記念碑があるのだそうだけど、
この日を発見の日とするのはナンセンスだと本書には書かれている
いつの時点を「発見」とするのか、これは難しい
(奇しくもこの日はバンティングの誕生日だった)

インスリンは1型糖尿病患者の余命を25倍にすることに成功したが、
自前の膵臓をもつ健常者と比べて寿命が短いというのが現実だった
「糖尿病の問題の中心は昏睡の時代から合併症の時代へと変わった」と表現された


興味をもった点がありすぎて書ききれない
インスリンやそれを研究したバンティングたちについての蘊蓄も増えた
自分の命は1921年までは助からなかった命であることも実感できた
インスリンに感謝しつつ、日々をがんばろうもじゃ

閉じる コメント(6)

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この本、とても面白いですよね。
一般的には知られていない裏の実情なんかも、赤裸々に描かれていて、非常にためになります。

2011/12/6(火) 午後 5:38 [ 古だぬき ]

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>古だぬきさん
インスリンを使っているのに知らなかったアレコレを知る事ができてよかったです☆古だぬきさんも読んだのですね!
この著者の取材力もすごいなと思いました。

2011/12/6(火) 午後 6:14 Kimmi

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この本を読むまで、インスリンの発見は、2人の若き医学者の「何としてでも糖尿病の人たち(多くは子どもたち)を救いたい」と云う熱き思いから達成されたのだと、一種、感動ストーリーとして理解していたのですが、実際には、欲望あり軋轢あり駆け引きありの、そんな綺麗ごとではなかったと知って、かえって、インスリンに対する親近感が湧きました。

インスリンや糖尿病の歴史について興味があられるなら、二宮陸雄著「インスリン物語」(医歯薬出版)ってのもありますよ。
ただし、こちらは、どちらかと云うと学術的な記述なので、決して「面白い」とは言えませんが・・・

2011/12/7(水) 午前 9:12 [ 古だぬき ]

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>古だぬきさん
かえってインスリンに親近感が湧いたという気持ち、わたしも持ちました。インスリンがすごい物質だったからこそ「名誉の奪い合い」が起こったんですよね〜。
インスリン物語という本は知りませんでした!図書館で探してみますね☆

2011/12/7(水) 午後 3:54 [ Kimmi ]

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30年くらい前、医師に勧められて「インスリンの発見」を辞書に首っ引きで読みました。この経験でインスリンと糖尿病に関する知識と関心が格段に高まりました。インスリンを分離、抽出したバンティングさんベストさん、また本の著者マイケルブリスさんありがとう。病歴37年。幸運にもこれといった合併症は無いです。

2016/3/19(土) 午後 10:59 [ yes***** ]

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Yesさんもはじめまして。偉人たちのおかげで、わたしたちは生きられていますね。YESさんもがんばっているのですね!

2016/3/30(水) 午前 1:35 Kimmi


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