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                         《写真は福島医大贈収賄事件の各新聞記事》
   
  “見下し”“締め付け”通る時代ではない


 先月中旬に新聞の一面トップを飾った「福島医大贈収賄事件」から3週間が過ぎた。だが一向にその先が見えない。誰もが県警の今回の逮捕劇はあまりにも小物過ぎるというのが、業界内部の共通の声だ。確かに、「これで幕引き」とは思わない。宍戸工務店社長の実兄は建築設計業界の大物だし、医大工事に係わって逮捕された職員も設計業務を担当する係だ。その上司もまた、こうした設計業務の係わりには無縁ではなかったはず。福島市以外の建築業界や設計業界の同業者からは「福島は何でもお膝元だけに“露骨”な面は昔から続いている」という声もある。県内の主だった工事はいつしか、“お膝元”で受注元が決まっていくシステムがあるようだ。
 
 先月31日に、福島市が発注した飯坂消防署移転新築工事の基本設計者がコンペで決まった。この設計業務の公告は8月2日だが、すでに落札する設計業者の名前が公然と上がっていた。こんなことは今回の工事だけではない。大物二つの設計業者が絡んでくると巷では“今度の設計は○○○○が獲るんだってよ」と言う声を耳にしてきた。露骨な業界として知らない関係者はいない。業務委託を請ける業界は建築設計業界だけではない。まったく似たことが協会や組合で繰り広げられている。以前にも業界のしきたりに従わないと会員であろうと“村八分”に遭うことは日常的に行われている受注団体があることを書いた。

 こんな仕組まれた業界に、自ら求めて「天下り」するのも県の関連職員である。こうした業界に囲われて、退職後も5年は暗澹とした生活を送っている輩も多い。少しは発注側で仕事をしてきたという自負があるなら「こんな団体ではダメだ!」と叱咤激励でもすれば「天下り人間」にも骨と筋が見えるのだが、なかなかこうした人物には出会わない。福島県建設業協会の現会長が11月25日の臨時総会を持って退任し、すでに新会長候補の名が公に挙がっているが、協会員である宍戸工務店が県から2年の指名停止を受けて、同協会も会員資格停止を同じ2年の制裁を科したが、会員の不祥事は一向に減らないのは、業者全体のモラルの欠如にある。
  
 会長は、県内の震災復興へ檄を飛ばすのもいいが、まずは、会員の倫理観をしっかりと叩き込んで、モラルある企業の堅持に努力すべきだ。建前ばかり唱えても、足下がふらついていたのでは、協会の表紙が変わっただけで何の意味もない。トコロテン方式で出た会長なら、この激動の日本を支えて行けるほど甘い時代ではない。まあ、会社も同じでサラリーマン社長や雇われマスターがこれまで同様にノンノンと経営できる社会情勢ではないことを肝に銘じるべきだ。話しは遠くズレてしまったが、これまでのように、上のモノが何でも見下し、締め付けて物事が通る時代ではないのだ。(11月14日加筆訂正)

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