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卵子の老化「知らなかった」 考えよう妊娠、出産
毎日新聞社 9月13日(木) 配信
こうのとり追って:第5部・考えよう妊娠、出産/2 卵子の老化「知らなかった」
◇加齢や病気、不妊一因に/「リスク考え人生設計を」
看護師の言葉が突き刺さった。「妊娠を後回しにしてきたんですね」
山口県の女性(40)は2年前、県内の病院で不妊の検査を受け、
卵子の通り道となる卵管が詰まっていることが分かった。
卵子と精子が出合えないため、自然妊娠は難しい。
医師からは不妊治療を勧められた。
同時に、年齢が上がるとともに子宮や卵巣のトラブルが起きやすくなり、
卵子も老化することを知らされた。
「自分の体が、女性であることを否定しているみたいだった」。
看護師の言葉がショックに追い打ちをかけた。
若い頃から家庭を持ちたいと思っていた。
交際相手との結婚を考えたこともある。
その一方で、仕事にやりがいを感じてもいた。結婚は37歳。
なかなか子どもができず、不妊の検査を受けた。
不妊治療の専門クリニックに転院し、3回目の顕微授精で妊娠。
今年1月に双子の女児を出産し、今は育児に追われる毎日だ。
もし、若いうちに卵子が老化すると知っていたら――。
女性は今でもそう考えることがある。
「勉強や仕事など、いろんなことを頑張ってきた。違う生き方をしたとは思えない。
でも、それは自分が出産できたから言えることなのかもしれない」
◇ ◇
日本産科婦人科学会の調査によると、体外受精など高度な不妊治療の
実施数は09年に年間21万件を超えた。
治療を受ける人の増加とともに、患者の年齢も上昇傾向にある。
国立成育医療研究センターの斉藤英和・不妊診療科医長によると、
患者の初診年齢は平均38歳。
年々上がっているという。
多くが、30代半ばで結婚や妊娠・出産を考えたケースだ。
だが年齢が上がると、卵子が老化して、妊娠しにくくなる。
そのことを斉藤医師が患者に説明すると、ほとんどの患者が「知らなかった」
と答えるという。
卵子の老化の原理は分かっていないが、女性は生まれる前から卵子の
元になる原始卵胞を持っており、増えることはないとされる。
原始卵胞は年とともに減少し、劣化する。
斉藤医師は「高齢妊娠のリスクや育児の負担について、きちんと学校で
教えるべきだ。
仕事を優先したり子どもを持たないのは自由だが、妊娠の仕組みを知ったうえで
ライフプランを立ててほしい」と呼びかける。
著名人の高齢出産が報じられると「自分もできる」と思いがちだが、
斉藤医師は「40代半ばで高度な不妊治療を受けて出産できるのは1%。
まれな例だと理解してほしい」と訴える。
年齢が上がるほど、受精卵の染色体異常が起きやすく、流産率が高くなる。
年間約1200件のお産を扱う横浜市大市民総合医療センターの
奥田美加准教授によると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、分娩(ぶんべん)時の
大量出血など出産までのトラブルも起きやすくなるという。
同センターで出産した5814人を調査したところ、妊娠高血圧症候群になった人は
▽34歳以下4・7%▽35〜39歳7・1%▽40歳以上8・2%――で、
35歳以上が明らかに多かった。
奥田医師は「妊娠や出産を先送りしてもメリットはない。早い時期に妊娠・出産
できるよう、社会が経済的に支援したり、キャリアを積む上での不安をなくしたり
することも必要だ」と話す。
◇ ◇
不妊を引き起こすのは年齢だけではない。
「卵管が癒着しているかもしれません。不妊の原因になるので検査してください」。
東京都内に住む女性(31)は昨年9月、卵巣腫瘍の手術を終えてほっとした直後、
医師から新たな体のトラブルを告げられ、不安でいっぱいになった。
卵巣腫瘍は昨夏の検診で見つかった。
大学病院で良性腫瘍の一種と診断され、除去手術を受けたが、
卵管のトラブルに加え、卵胞が少なくなっていることも分かった。
今は、体外受精による不妊治療を続けている。
検診を受けるまで自覚症状はなかったという。
女性は「不妊や卵巣の病気なんて無縁だと考えていたけれど、病気が
見つかっていなかったら、と思うと怖い」と振り返る。
慶応大の吉村泰典教授によると、一般に不妊の原因は
▽卵巣の中で卵子が育たない排卵障害15%
▽卵管が詰まる機能障害10〜15%
▽受精卵が子宮内膜に着床できない子宮の機能障害5%程度。
精子が少ないなど、男性側の要因も35〜45%を占めるという。
「女性のライフスタイルが変わり、病気も変化している」。
聖路加国際病院の百枝幹雄・女性総合診療部長はこう指摘する。
女性の発育が良くなって月経の開始が早まっている一方、出産の回数が減り、
生涯における月経回数は増えている。
その結果、月経血の逆流が大きな原因と考えられている子宮内膜症に
悩む女性が10人に1人と増加。
この病気は卵巣や卵管の働きを悪くして、不妊症の一因になる。
また、子宮筋腫は30代以降の女性に増えるため、かつては出産後に
経験することが多い病気だったが、高齢での妊娠が増え、筋腫を抱えて
出産に臨む女性も少なくない。
筋腫が大きいと、流産や早産を起こしやすい。
「異常を早く見つければ、不妊症を防ぐことにもつながる」。
吉村教授は、女性専用外来や、婦人科の検査を人間ドックに盛り込んだ
「レディースドック」を行っている病院で、定期的な検診を受けるよう勧めている。
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茂木健一郎「僕のTwitterが炎上してばかりいるのも『挑戦』です」Yahoo! Japan: 週プレNEWS 8月28日(火)6時10分配信 「特にアウェーというか逆風を受けながら進んでいくような経験が大事」と語る茂木健一郎氏 挑戦ってなんだろう? 努力とはどう違うのか? あまり深く考えたことはないけど、 なんとなく挑戦のほうが字面がカッコいいなんて思っていたところに、 本書『挑戦する脳』は脳科学の視点から答えを示してくれた。 著者は自身が小学1年のとき、縄跳びの3重回しに挑戦し成功したときの感覚を 「異界に通じるような爽快感」「世界の見え方が変わった」と書く。 それは、既存のパラダイム(価値観)のなかで、 性能を表す数値をひたすら上げていくような「努力」とは違う。 まったく新しい条件のなかで脳が働くこと、それを目指すことが「挑戦」だというのだ。 ―「失われた20年」と呼ばれる日本の停滞は未知の領域への挑戦がないからだ、とありますね。 「予測可能な未来だけを論じていれば、挑戦する姿勢が失われるのは当然です。 失敗したときには『想定外』という言い訳もできるでしょう。 しかし、現実の世界は規則性だけで成立しているわけではない。 ランダム性や偶然が入り混じった『偶有性』があって、 そういう予測不能な状況に対応していくのが本当の挑戦なんです」 ―「挑戦することが人間の存在理由」とまでお書きになっていますが、現代の日本人は臆病になった? 「エネルギーが足りないと思いますよ。優等生的な努力はできても、 世間ではタブーとされているような領域に挑戦することはできない。 僕なんか、ほら、世間では“悪いヤツ”みたいに言われることもあるでしょ(笑)。 脳科学の世界でも、『意識』という従来は扱わなかったテーマを研究しているので バッシングされています。でも、今の日本にはヒール(悪役)が必要だと思うな」 ―挑戦して、悪役になって。そうすると、脳ではどんなことが起きるんですか? 「まず、潜在的な本能が活性化しますね。直感力が鋭くなるというか。 例えば、僕は誰かと出会ってすぐに『この人とは仲良くなれるか』がわかるようになりました。 僕はそういう部分が強くなりすぎて詮索をしなくなってから、 とても仲良しなのにその人が何をしている人か知らない、なんてこともあるんですけど(笑)。 しかし、世間のオトナは肩書を気にして、その枠組みの中でしかものを考えられない。 それよりはずっといいでしょう。 そして何より、挑戦することには『新しい自分になる』喜びがあるんです」 ―若い世代にはどう読んでもらいたいですか? 「人間が挑戦をし続けるには、自分の未来は自分で決められるという自由意思の支えが不可欠です。 『自由』はこの本の大きなテーマでもあるし、研究を続けているんですが、 各世代に『自由と感じるか?』というアンケートをとると、23歳の回答群が特異点なんです。 基本的には年齢とともに自由と感じる率が高くなっていくのに、ここだけガクンと落ち込んでいる。 就活を経て社会人になる年齢だから、その大変さが表れているんだと思いますが、 それが25歳ぐらいからまた自由と感じられるようになっていく。 このように、自由っていうのは自分が『なりたい!』と思えば実現できるのではなくて、 条件が整わなければ自由にはなれないものです。 若い世代にはその条件となる“自分の武器”を増やしていってもらいたい。 知識、技術、経験……これらは挑戦をしなければ得られないんです。 僕は、特にアウェーというか逆風を受けながら進んでいくような経験が大事だと思います。 苦手な人に会うとか、ソーシャル・ネットワークを使うのでも、 仲良しクラブ的なFacebookよりも、 いろいろな人との接点があるTwitterを選ぶとか。 さまざまな人とやりとりができる環境では誤解があって当然ですから、 僕のTwitterはしょっちゅう炎上しています(笑)。 でも、そこにあるのが挑戦なんです」 (取材・文/田中茂朗 撮影/高橋定敬) ●茂木健一郎(もぎ・けんいちろう) 1962年生まれ。脳科学者。東京大学大学院理学系研究科で博士号を取得後、 ケンブリッジ大学などを経て、現在はソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。 主な著書に『脳と仮想』(新潮社)、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)など 『挑戦する脳』 集英社新書 777円 学習の本体は挑戦。挑戦はわかりやすい形をとるとは限らない。 私たちの日常の中に挑戦は存在していて、多くの人がそれに相対し生きている。 そのような挑戦を前にして、脳はどう働くのか? 異端の脳科学者がそのメカニズムを説く Yahoo! Japan: 週プレNEWS 8月28日(火)6時10分配信
茂木健一郎「僕のTwitterが炎上してばかりいるのも『挑戦』です」 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120828-00000630-playboyz-soci |
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