何でもかんでも書いたもん勝ち!!

マニアネタを中心に日々のオススメを紹介!

BOOK

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全9ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

[ 次のページ ]

学生時代、映画に明け暮れていた私にとって、無くてはならないモノの一つだったのが雑誌「ぴあ」。
そんなぴあが今週発売の8/4-18合併号をもってついに休刊になってしまうとの事です。
イメージ 1
インターネットの普及などもあり、劇場の情報などが簡単にチェックできてしまう昨今。
こうした情報をメインに扱う形式の雑誌が生き残るには中々難しかったのかもしれません。

映画・演劇・音楽など幅広いエンターテイメントを扱っていながらも、
ある種、玄人向けな「情報」部分に特化した作りが私は気に入っていたのですが、
やはり最近の雑誌の傾向を見ると情報の外側の部分も豊富に取り入れた様な
紙面構成でないと、高い発行部数を維持するのはできないのでしょうね。

私にとっては青春時代と共にあった様な雑誌で学生時代は常にカバンに入っていた愛読書ですから、
時代の流れとは言えそういう歴史ある雑誌が休刊になってしまうのは非常に残念に思います。

尤も前向きに考えれば、あくまで「休刊」なのでまた復活する可能性があるとも取れます。
そう考えれば一旦下ろした幕が再びいつの日か上がる可能性もゼロじゃないかも。

そうなったらいいなぁと個人的には思っています。

また「ぴあと言えば表紙」と言っても過言で無い程、インパクトのある表紙がウリの一つでした。

及川氏が描く様々な人物をモデルにしたイラストは、まさにぴあの顔とも言うべきモノであり
今号では最後ともあって歴代の表紙を年代別に全て収めた特集も組まれています。

表紙のモデルになった方々も登場しラストに相応しい豪華な特集になっているかと。

それからラスト号のもう一つの特徴は「創刊号」の復刻版が付録である事。
終わりの号に始まりの号を付けるなんて、芸術を扱ってきたぴあならではの粋な計らいですよね。

始まりと終わりを見比べてみるというのも、面白いのではないかと思います。

そんな感じでひとまず39年の歴史に幕を下ろす事になる「ぴあ」。
雑誌としては休刊になっても関連サービスはネットなどを通じて行なうそうで、
完全に消えてしまうというのでは無いのがファンとしてはありがたいところ。

今後はそちらを利用しつつ、いつか復活する日を待ちたいと思います。

最終号は内容も含めて間違いなく「保存版」の号となりますので、
最近は買っていないという人もぜひお手に取ってみて下さいませ♪

オススメ度
★★★★☆…星4つ!!
新宿署の刑事「鮫島」を主人公にしたハードボイルド警察小説「新宿鮫」。

「大沢在昌」氏が描く骨太で哀愁漂う物語が展開するこのシリーズは、
映画化やドラマ化をされたり直木賞を受賞したりと日本において、
屈指のハイレベルなエンターテイメント小説と言っても過言でないでしょう。

私は映画化された1作目を見てあまりに面白かったので原作も読みハマッた口ですが、
以後、シリーズ全ての作品を購入する程までに大好きな小説になってしまいました。

そんなシリーズ最新作「絆回廊」が先月上旬に発売。
イメージ 1
前作「狼花」より実に5年ぶりのシリーズ最新作の登場となります。

狼花ではシリーズ初期からの因縁の相手である「香田」との間に一つの決着を見たワケですが、
新作である絆回廊は節目の10作目な為か様々な登場人物との「絆」に焦点が当たっており、
そういった部分がメインストーリー以上に丁寧に描かれているのが大きな特徴であると言えそう。

22年間服役してきた「樫原」が出所した事で物語は幕を開け、ひょんな事から樫原の目的を知る鮫島。
樫原の目的が「恨みのある警察官を殺す」というモノであった為、それを未然に防ぐ鮫島の戦いが始まる。

事件を追う内に関わってくる「金石」という組織の存在やそれぞれの登場人物の過去。
果たして鮫島は警官殺しを防ぎ事件を解決する事ができるのか…。

簡単な粗筋はこんな所ですが、相変わらずメインストーリーとそこから複線的に関わるストーリーが秀逸で、
綿密に練られた構成と非常に魅力的な登場人物の人間描写は正に圧倒的の一言です。

特に今回はシリーズのキーマンである鮫島の上司であり唯一の理解者「桃井」と、
恋人でありフーズハニィというバンドのボーカルでもある「晶」との関係に、
一つの終止符が打たれるというのが最大の特徴なので、この辺りの描き方が素晴らしい。

これから読む人の為に詳細は伏せますが、10作目の節目に相応しい結末を用意していると思います。

また、「絆回廊」というタイトルの所以がこうしたメインキャスト達と鮫島の関係性に由来しているだけでなく、
今まで一匹狼で戦ってきた鮫島がハナから「絆」の対象にしていなかった人達とも、
実は繋がっていたという事が判明するのも本作の持つ大きな意味と言えるでしょう。

ともあれ、帯にある「最高傑作」の煽り文句がダテではないと感じる程に、
息をつかせぬ展開と読後に感じる心の痛みと希望が秀逸な「新宿鮫Ⅹ 絆回廊」。

シリーズ通してのファンは元より、新規でお読みになる方も充分楽しめる作品だと思います。

気になった方は、お近くの書店にてぜひお手に取ってみて下さいませ♪

オススメ度
★★★★☆…星4つ!!
「菊地秀行」氏が描く「秋せつら」を主人公にした短編伝奇小説「魔界都市ブルース」。

始祖である「魔界都市<新宿>」から派生したこの物語は、
氏の描く人気作品の中でも突出した人気を誇っています。

私は中学生ぐらいに魔界都市<新宿>を読んで以来、氏の作品のファンなんですが、
中でも「十六夜京也」、「秋せつら」、「ドクター・メフィスト」が登場する物は別格。

このシリーズが突出した人気を誇っているというのは、
即ち私と同様なタイプの氏のファンが多いという事の表れかと。

それ程までに魔界都市ブルースの世界観やキャラクターは魅力的であるという事なのでしょう。

そんなシリーズの最新作「恋獄の章」がなんと3年ぶりに昨年の8月ごろ上梓されました。
イメージ 1
ただ、恥ずかしながらこの作品が発売されているのを知ったのはつい先日の事。
大ファンであると公言していながら、まるでチェックしていなかったという大失態orz
別件で寄った本屋で見かけて慌てて購入してきた次第です。

この最新作はタイトルからも解る様に「恋愛」を扱った短編集。

と言っても秋せつら自身の恋愛を描くのではなく、彼に関わった人の「悲愛」を描いたもの。
無慈悲な程に切なく、でもなぜだか心に染み渡る様な5篇で構成されています。

美しき黒衣の魔人が紡ぎだす恋物語はハッピーエンドではなく、何とも言えぬ哀愁を残して終わる。
まさにブルースを奏でるが如く、新宿一の人探し屋は関わった人の想いを浮き彫りにするのです。

これは今作だけでなく過去作の全てにおいて言える事で、
長編ではエンターテイメント性が高い展開になっていますが、
短編シリーズではこの辺りが顕著に出ているのではないでしょうか。

その美貌と操る妖糸、そして「私」の存在故におよそ人間らしからぬ存在である、せつら。
しかしそんな彼が関わる人探しの対象は何故だか感情むき出しの「人間」そのもの。

これこそが、魔界都市ブルースシリーズの魅力なのではないかと思います。

また、今作では久しぶりにせつらが区外に出るというのも特筆すべき点。

魔界都市<新宿>そのものであるせつらが区外にて何を探すのか…
こちらは今作のラストを飾る1篇「波の音」にて確認して頂ければと。

同じ秋せつら物でも長編シリーズから比べると地味な印象がありますが、
だからこそ心にグッとくるモノがある「魔界都市ブルース」シリーズ。

最新作「恋獄の章」もそんな想いが詰まった作品でオススメの逸品です。

菊地ファン、あるいはこのシリーズのファンは必読ですので、
未見の方はぜひお手に取ってみて下さいませ♪
先日、ご紹介した「砂漠」に続き、またまた「伊坂幸太郎」作品のご紹介です。

今回は「ゴールデンスランバー」。
イメージ 1
既に「堺雅人」さん主演で映画化もされている作品なので、ご存知の方も多いかもしれません。

前回、ご紹介した砂漠は大学時代を描いた青春小説でしたが、今回はスリル系エンターテイメント。
ある種、伊坂さんの真骨頂ともいうべきスタイルの作品になっていました。

首相暗殺という無実の罪を着せられた男の逃亡を描いており、
モチーフは世界的にあまりに有名な「ケネディ大統領暗殺事件」。

事件の舞台を日本に置き換え、仙台で発生した凱旋パレード時の金田首相暗殺を基点にし、
犯人に仕立て上げられた日本版オズワルドとも言うべき「青柳雅春」の逃亡劇を描いているワケです。

この作品の面白い所は、帯にこそ「巨大な陰謀」なんて書いてあるものの、
その陰謀やそれを行なった組織に対する謎などへの種明かしがまるで無い点。

こういう作品の場合、大体が「なぜ彼が犯人に選ばれたのか?」だとか、
「首相は誰に殺されたのか?」とか「そこに隠された陰謀とは?」みたいな感じで、
真犯人が誰であるとか真実の暴露みたいなモノへ流れていきがちですよね。

でも、この作品ではそうはならない。

あくまで、ワケも解らず犯人にさせられた青柳の逃避行に焦点を当てている為、
重要なのはその時の彼の心理状態だったり、そこに関わる友人達の心理だったりする。

だから、真実なんかはどうでもよくて、不条理な状況に陥った普通の人に
一体何が出来るのかというのが、最も重要なテーマになってくるのです。

故に、謎解きの類は一切なく、普通の人が巨大な組織(国家といってもいいかも)に追われ、
ささやかな抵抗すらも弾き返された後、一体どうなるのかというスリルを楽しむ作品になっているワケ。

首相暗殺という事件自体は非現実的な要素でも青柳の心理描写は非常にリアルで、
都合良く協力者が現れたり、警察にもコネの効く様な人間によるバックアップなんてモノが無い点が◎。

何をしても先回りされてしまったり、何も出来ず友人が殺されたり、怪我を負わされたり、
あるいは何とか逃げられると思っても、また裏をかかれて捕まりそうになる。

実際に警察をはじめとした国家規模の組織を相手にしたら、一個人がどうこうできるワケが無いのが当たり前。
無実なのにジワジワ追い詰められていく様子はリアルで、スリルを超えて薄ら寒さすらありましたからね。

だからこそ「(途轍もなく巨大なヤツを相手にしたら)兎に角、逃げろ」という、
友人や父親などが事ある毎に語るセリフが活きてくるのでしょう。

いくら無実の罪でも、そりゃあ、警察全てを相手にして証明したり逃げ切れるワケないですものね〜。

ただ、唯一の救いはそんな中でも、自分達の出来る範囲で彼をバックアップしようとする人がいる事。
昔の恋人や友人、偶々出会ったアウトローな若者、果ては仙台を震撼させた連続殺人犯までが、
手助けの為の理由こそ様々ではあっても、青柳を手助けしてくれるのです。

この「自分達の出来る範囲」でというのが凄く良くて、着ているモノを交換してくれたり、
車のバッテリーを交換しておいてくれたりと、それで何処まで助けになるかは解らないけど、
それでも何とか彼を助けてあげたいという気持ちがそれとなく感じる点が素晴らしい。

そしてこうした小さな善意と過去の出来事に由来する事象によって、
決して諸手を挙げたハッピーエンドにはならないにせよ、
これ以上無いぐらいの落とし所で結末を迎える辺りも秀逸の一言。

この辺りの複線の張り方や、展開の持っていき方は流石にこなれたもので、
伊坂幸太郎らしいエンターテイメント性の高い物語に仕上がっていると思います。

ともあれ、理屈抜きに面白くオススメの作品「ゴールデンスランバー」。

ビートルズの曲名でもあるのタイトルも作品の重要な要素であり、
そういった部分も含めて最後まで一気に楽しめるのではないでしょうか。

文庫版が発売中ですので、気になった方はぜひご覧になって下さいませ。
少し前の作品ですが「伊坂幸太郎」さんの「砂漠」が文庫化されていたので、遅ればせながら読んでみました。
イメージ 1
軽妙なやり取りやユーモアのセンス、キャラクターの性格付けの秀逸さなど
伊坂氏の小説は読み易いのに作品レベルも高いという側面を持っているのですが、
この砂漠も同様の素晴らしさを持った爽やかな感動を呼ぶ青春小説となっています。

伊坂作品共通項目である「仙台」を舞台に大学生5人を中心に描いた本作。
主人公の「北村」の目線からある種淡々と語られていくのが特徴の一つだと思います。

大学生ならばありがちな出来事から、普通は遭遇しない起こりえない様な出来事までを
主要人物5人と絡めて描いており、その時々に語られる言葉が秀逸。

特に本作の中で最も個性的、かつ印象深いキャラクターである「西嶋」の語る言葉は、
ジワジワと胸を打つもので「感動」とはまた違った形で心に響いてきます。

「ラモーンズ」などのパンクロッカー達の名言や歌詞を引用したセリフや、
「サン・テグジュべリ」の作品からの引用ももちろん心を打つのですが、
彼の終始ぶれない言葉は一見バカバカしい様に見えるものも素晴らしい。

「本気になれば砂漠に雪だって降らせる事ができる」

こんなセリフも他の人間が言えばチープになるのに、彼の場合はそうならない。
なぜなら一片の疑いも無くそう出来ると信じているから。
そしてその為ならどんな努力も厭わないという意志の強さもある。

理屈で考えるより行動というのが西嶋の特徴で、一見理屈っぽそうでありながら実は理屈抜きに動ける男。
とあるエピソードで語る「目の前に困っている人がいたら、歴史が変わっても助ければいい」が最たる例。
で、もしそんな場面に遭遇したら彼ならば迷わずそうするだろうと思わせる強さが西嶋にはあるのですよね。

痛々しいエピソードや、学生故の浅はかさ、あるいは恋愛的な部分においても
この姿勢はぶれる事がないので、口だけでない真実味があるのかもしれません。

作品自体は一見すると爽やかな青春小説の体裁をとっていながら、その実、
この西嶋というキャラクターを通して様々な出来事への痛烈な皮肉も込めている…
伊坂氏が描く「砂漠」は他の作品同様、やはり一筋縄ではいかないと改めて思い知らされました。

ともあれ、小難しい理屈抜きに読んでも充分面白い作品。

大仰では無い意味での「仲間(あるいは友人)」が大切であるという事を思い出させてくれたり、
コレマタ大仰な意味では無い「信じるという事の意味」を感じさせてくれたりもしますからね。

エンターテイメント性は失わず説教臭さを廃しながら、でも何かを考えさせてくれる作品だと思います。

言うまでも無くオススメの作品。特に「西嶋」というキャラクターは一見の価値ありかと。
ネタバレを避ける為、あえて個々のエピソードには触れていませんがどれもが秀逸ですよ。

機会があれば、ぜひお読みになって下さいませ♪

全9ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

[ 次のページ ]


.
cybertroopers7
cybertroopers7
男性 / AB型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

過去の記事一覧

Yahoo!からのお知らせ

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事