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ぜひぜひあのセクシーなSFを観ながら読んでください〜〜〜!
じゃらじゃらとしたすだれをかいくぐって入っていくと広がるほの暗い、男と女の世界。強烈な赤のイメージ。
マイケルが役者として役を演じ切ります。すだれは現実の世界と虚構の世界を隔てる役割を与えられています。
SFのマイケルは左手の薬指に指輪をしています。
パートナーのいる男性が、魅力的な別の女性と関係を持つ不倫のお話です@@
男は火遊びと割り切ってそれを相手にも期待しますが、妊娠が発覚しておろおろする姿がコミカルでもあります。
踊り方もセクシーだけど、どこかちゃらちゃらしてて笑いも誘うのですが、ダンスでの心理描写や性格描写も必見!
 
イメージ 1
おどろおどろしいタイトルの「血」が気になりますが、SFで大写しになる「ハート」を刺されてということですから
男の傷心をまず表しています。
男性はスキャンダルで失脚するようなステイタスのある人でしょう(有名人とか地位のある人とか)。フロアに血というのは、ダンスフロア(キャリアや地位)が台無しになるということの暗喩でしょう。
実際に刺されたのではなく、もうなにかもズタズタだという情けない気分や、刺されるかも!みたいな妄想?
 
面白いのは歌詞がセリフ劇のような形で成り立っていること。メロディーや歌い方の変化で、
違う人物設定性格設定をして、その二人の人物が椅子に座って対峙しながら会話して物語を進行させます。
①は低い声で怒りを込めて、主人公をなじる人
③は回想の中でちゃらちゃらと踊る(セクシーだけど身勝手な)主人公男性。オクターブぐらい声が高くなって
都合のいいことを並べ立てます。
作曲の初期段階では①と③だけで構成されていたようです。
以前、LLBさんに紹介していただいた初期のSFです。
完成した楽曲には②が入って、より会話劇に複雑さを与えます。
なんだか、悪魔がささやくような「そそのかす声」。この声には真面目そうな①の人物も少し心を動かされていそう。①の男もテーブルの上に上がりこむスージーをちら見してますのね。この辺の描写が
細かい!
 
男ってほんとにっ!
といいながら彼らの会話から浮かび上がる、スージーのキャラクターも強烈です。
女もたいていだわ。。。。。
 
①と③が一人の人間の中の良心とでき心と考えたら心理劇と面白いかも。。。。
夢うつつのような虚構の世界で繰り広げられる、リアルな物語を堪能してください。
マイケルは作者であり、役者。それも複数の役を演じ切ります。
 
コーラスの部分は、ダンスクラブにいる人たちの無責任うわさや嫉妬
やじとして声を重ね、怖さや妄想を増幅させています。
 
実はスージーはダンスクラブにはいないんです。
スージーがテーブルの上で踊っているのにこんな会話できませんものね。
 
あのこわーいスージーの姿は、男たちの怖れや欺瞞と
周りのうわさが作り出した虚像。
 
一人の女性を魔女に仕立て上げる「人の心理」が実は一番怖いのです。
 
 
She got your number                         ・・・・・①
She know your game
She put you under
It's so insane
彼女は君の弱みを握った
君のステータスも知っている    game=仕事(競争を伴う)
もう君は彼女の思うまま
ほんとにいかれてるよ
Since you seduced her                          ……・①
How does it feel
To know that woman
Is out to kill
君が彼女をその気にさせたからさ
どんな気分だい
あの女が君の息の根を止めようと
狙っているのがわかるだろ
*kill は「彼女がすべてをばらして、君を破滅させる」
という意味のメタファです

Every night stance is like takin' a chance                  ……②
It's not about love and romance 
And now you're gonna get it
毎晩チャンスをいつでも狙えるようにして
愛だのロマンスだのってことじゃないんだね
今になってつけがまわって来てるぜ
Every hot man is out takin' a chance                      ・・・・・・②
It's not about love and romance
And now you do regret it
いけてる男はチャンスを逃さない
愛だのロマンスだのってことじゃない
そして今頃になって後悔するのさ

To escape the world I've got to enjoy that simple dance                ・・・・・③       
And it seemed that everything was on my side
(Blood on my side)
煩わしい日常から逃避してただダンス(情事)を楽しんだだけ
何もかも自分のペースだと思ってた
(なのに血を流すのは僕のほう)
※ダンスは「ビリージーン」でもsexの暗喩として印象的に使われます、dance in a roud(ラウンドダンス)は男女一組で踊るダンスです。「ダンス」で男女関係を表すので、ナイフはそのまま凶器としてのナイフと解釈するのが
妥当ではないかと思います。
※この文脈の中だからダンス=sexとして取れるのであって、ダンスがいつもそういう意味を持つということではありません。マイケルにとってはダンスは「生きること」と同義。そのだいじな「ダンス」をただのお楽しみ、火遊び
という意味で言い放つ 主人公に対する、マイケルの冷たい視線を感じてくださいね。

She seemed sincere like it was love and true romance          ……③
And now she's out to get me
And I just can't take it
Just can't break it
彼女は愛とロマンスだけを欲しがっていただけのように見えたのに
今になって僕に責任を取らせようっていうんだ
そうはいかない
でも彼女を止められない
Susie got your number                               コーラス
And Susie ain't your friend
Look who took you under
With seven inches in
Blood is on the dance floor
Blood is on the knife
Susie's got your number
And Susie says its right
スージーは君の電話番号を知っている
スージーは君に同情なんかしない
相手が悪すぎるね
7インチもぐさりとさされ  (長さが問題ではなく致命傷だということを強調しています)
ダンスフロアは血だらけ
ナイフは血まみれ
スージーは君の弱みを握っている
そして言うんだ「当然でしょ」って
She got your number                                    ・・・・・・①
How does it feel
To know this stranger
Is out to kill
彼女は君の弱みを握っている
どんな気持ちだい
この得体のしれない女が
君の息の根を止めようとしているのって
She got your baby                                    ・・・・・・・・①              It happened fast
If you could only
Erase the past
彼女は君の子供を身ごもった
いきなりね
過去を消せさえしたらと
君は願う

And I just can't take it                                ・・・・・・③
The girl won't break it
Ooo...
そんなこと受け入れられない
彼女は絶対にそれを許さない
 
私の解釈では、男もスージーも死にません!
本格的な芸術作品では、こんなどうしょうもない人たちほどずぶとく生き残るんですTT
ギリシャ悲劇時代からのお約束です。
 
でもナイフのイメージや、血に染まった床という言葉からは、破滅の予感が絶えずかもし出されます。
作曲時のエピソードを見ても、テディーライリーが実際に起きた殺人事件をインスピレーションにして
彼のパートを作ったと言っていますし、マイケルも音だけ聞いて(そのエピを聞かずに)「ブラッドオンザダンスフロア)とタイトルを決めたといいますから、その印象は強烈。
 
不安と恐れを感じさせる音楽的要素が通奏低音として流れ続けるのはさまざまな危機の予感。
おそらく闇に葬られてしまう赤ちゃん、ダンスクラブでうごめく人たちの中には明日あっけなく命を落とすかもしれないやぐざな生活を送る若者が山ほどいる、そこで売られている麻薬。。。。などなど
そういった意味で「フロアが血まみれ」というタイトルだとも考えられます。
ネットを見てもこの曲の解釈、イメージはさまざまなんですが、みんな何かしらその要素も含みながら
スージーと男の問題が語られているような気がします。すごく多声的 なんです、
ラテン音楽にアメリカ的なものとヒスパニック系の要素を取り入れた「サルサ」を使ったのには、何か人種問題的なものも感じます。きりがない!深いです!
 
自分の信条とは真反対な「ちゃら男」を創造して、演じ切れるマイケルにも脱帽です。
陰惨になりすぎない、品のいいサルサダンスもさすがです〜〜〜〜。^^
マイケルにとっても自信作だったようで、テディーにも「スマッシュになるよ。」と語ったそうです。
これも憶測を呼ぶ「エルトン・ジョンに捧げた」という話もマイケルのこの曲に対する誇らしい気持ちを
表していると思います。
 
実は私もこのSFを初めてみたときは目が回りそうになりました^^”
出回っている解釈やうわさをみても、おどろおどろしげなものばっかりだし。
逆に、VISIONの訳などをみると、「本当の愛を信じた誠実な男が、悪い女に騙される」的な
清純アイドル歌手向けの曲?みたいな解釈になっていてさらに混乱。
VISIONの訳は、マイケルの清潔なイメージを守りたい好意的なものとは思いますが、この時マイケルはすでに
アラフォー、一時の父。ちょっとこれはマイケルの「芸術性」や「プロ根性」に対する信頼が欠けるんではないか
と思います。
 
もうこのあたりから、会社とアーティストの意思のずれを感じていた人が多いのでしょうね。
次の記事は「Superfly Sister」を見ていきたいと思います。このタイトルも誤解を生みやすいのですが、
マイケルの主義は一貫しています。スージーと言う名前を登場させるのは、何かしらその「強い意思」
があってのこと。マイケルは意味もなくこういうことをしませんね。やはり「ビリジン」「WBSS」を組み合わせたのと
同じ手法で、その主張を明かkにします。
このタイトルと同じ名前をつけたアーティストさんが日本にもいるのですが、本当にこの言葉の意味を知っていて
つけたのか、知らないのか、わざと知らないふりをしているのか、いつもハラハラした思いで見ています。
マイケルも同じような思いをしてたんじゃないでしょうか。

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こんにちは。
This is it でマイケルのファンになりました。ブラダンは買ったのにあまり聞いていません。でもこの記事を読んでじっくり聞いてみようと思いましたありがとうございます^_^

2013/3/2(土) 午後 7:33 [ ann ]

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annさん
コメントありがとうございます
実は私もブラダンを買ったのはつい最近。
聞けば聞くほど、味が出てきますよ〜〜〜〜〜〜。
パパマイコーのふんばりを一緒に感じていきましょうね♪

2013/3/4(月) 午後 0:26 [ ちぃちゃんママ ]


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