徒然なるままに日暮らし記

最近、小説書くのに時間を取られてます。

作品・歴史物論評

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 短編連作として、よくできた話であるのかどうかがよくわからないが、非常に小説の題材、発想の宝庫である気がした。作者自身があとがきで書いているように、短編の一つ一つの設定が、短編として放出してしまうのが惜しいくらい奥深い設定だと思う。

 すべての短編の登場人物を最後の話で一つにしてうまく絡められると、もっと良かった気がする。いや、一応、絡めてあるのだが、少し物足りない・・・。

 「光の帝国」という表題ではなく、「常野物語」という表題の方が中身をよく言い表した表題だと思う。そして、常野物語という表題が柳田国男の「遠野物語」に触発されたものらしい。

 柳田国男の「遠野物語」を青空文庫で読み始めた。なるほど。結構、小説の題材として面白いかも知れない。

「上と外」by恩田陸

2001年の作品。一冊150〜210ページぐらいの6分冊で、隔月に1冊刊行していたようだ。
恩田陸の作品らしく、題名と内容がいまいち関連しない。
マヤ文明の暦や終末思想にヒントを得た物語と思われる。
逆に、内容は、恩田の作品らしからぬ、インディジョーンズ顔負けのアクションアドベンチャーと言える。ファンタジーの要素がほとんど無い。

兄妹は助かるのか。夫婦の中はどうなるのか。家族はばらばらになるのか。
終わり近くまで、ハラハラドキドキなのだが、オチが安易すぎかも。まあ、オチ重視ではなく、アクションアドベンチャーで読ませることが第一である物語と考えれば、充分に面白い。

読者に、早く次が読みたい、と思わせるという意味で、以下に読者を小説の中に引っ張り込むかという意味では、非常に面白い小説だった。

少年は何者か。しかし、

以下、ネタバレあり。



兄妹も小学生と中学生とは思えないほどの、体力と判断力だ。
そういう点では、少年も含め、ほとんどの登場人物があまりにもスーパーマン過ぎる気がした。



近未来のSFかと思いきや・・・、。

最初の三章ぐらいまでは、何が書きたい小説なのか、何が主題の小説なのか、がさっぱりわからなかった。放り出したくなった。最終的には脱出する物語なのであろうが、それが主人公アキラの主たる行動であることがわかってから、アキラの兄に関する疑念がわかってからは、何とか読み進めることができた。ただ、その結末は夢オチに近い気がして、ガッカリ。

同世代の者として、書いてあるサブカルチャ(?)については、面白く読んだ。

ライトノベルと分類される小説が嫌いなわけではないが、恩田陸には似合わない気がする。文章にも、恩田陸らしい奥深さがない気がした。

これをSFの傑作というのであれば、SFは私の好みではないのか。

恩田陸の小説全般に言えることだが、発想や物語の設定は独特でとても素晴らしい。情景描写や人の心の機微を書いている文章も素晴らしい。しかし、最終的にオチてないことが多い。結末を投げ出していたり、発散したままの感がある。オチがあったとしても、私の判断基準から言えば、夢オチに近いことが多い。それがとても残念。

以下、ネタバレあり。





 夢オチというよりは、突然のファンタジーオチというのが正しいか。だから、最初から、SFではなくて、ファンタジーですよ、ということであれば、どんなファンジーオチかな、と期待する。しかし、そんな前触れもなく、すべてはファンタジーというのは、結局夢オチなのだ。

 昨年12月に読んだもの。

 福島原発事故により、原子力利用の危うさが一般に知れ渡ったわけだが、1995年に既に、原子力発電や原子力行政の矛盾について,書いていることにまず敬服する。原子力に関する知識やヘリコプターの知識も、穿ってみれば付け焼き刃なのかも知れないが、充分勉強していることにも敬服する。

 話のとっかかりについては、若干無理がある気がするが、読み進めていくと、そんな無理は話の流れに押し流される。

 文章は東野圭吾らしく、飾り気のないさっぱりとしたものだ。長編の部類に入ると思うが、小説内の時間は、7〜8時間であり、スピード感に手に汗握る。

 犯人を途中で明かすなら、最初から名前を明かしておいても面白かったように思われるし、面白さをスポイルするものでも無かったような気がする。

 こんな緻密な小説は・・・、書けるようになりたい。

 何度も書いているように、小説を書くことに時間を取られ、また小説の肥やしとするために、それなりに小説や資料を読んでいることにも時間を取られている。

 で、せっかくなので、その感想を書いていきたいと思う。以前にも少しは書いたことがあるが、もう少し頻繁に書いていこうと思う。

 自分自身は箸にも棒にもかからない小説しか書けない輩なのであるが、それはそれとして、自分自身の戒めと教訓にするために、読み手としての意に沿わない小説には、辛らつな批評もしたい。まあ、それが、情けは人のためならず、の逆に自分に降りかかってきてもよしとしよう。

 自ら書く小説の理想とするところは、東野圭吾の設定と組み立てで、恩田陸のような豊かな描写の文章の小説である。必然、恩田陸と東野圭吾の小説を読むことが多い。どちらもファンが多く、世の評価の高い人気作家であるから、反論を受ける可能性は高いが、まあ唯我独尊の心持ちで書くつもり。

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