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『ハイエク マルクス主義を殺した哲人』(渡部昇一 PHP研究所 1999年刊)
この本は『自由をいかに守るか―ハイエクを読み直す』
(PHP新書 492 2007年刊)として復刊されている。
後に『ハイエクの大予言』(ビジネス社 2012年刊)
として刊行されているようである。
読んでいて面白いし、自由主義の主張の背景や哲学が分かって良かった。
この本の元となる『隷属への道』は1944年刊、
著者はオーストラリア人のハイエクです。
この本は体制についての思考、つまり、経済体制、政治体制、法体制、
そうしたものについての考察です。
当時ドイツではヒトラーが権力を握っていた。
自由主義はスコットランドで起こった。
ヒューム、アダム・スミスなどを起源とする。
そして、自由主義はイギリスではやり、
イギリスの全盛期のイデオロギーとなった。
ところで、イギリスは1870年ごろまでは先進国であったが、
その後は、ドイツの方が先進国となった。
そして、ドイツでは自由主義というのは
イギリスが利得を得るための思想でしかなく、
ドイツでは社会主義的な政策の方が優れているとされた。
そして、イギリスでも後にそれを受け入た。
自由主義とは自国を益するための思想でしかなく遅れており、
先進国のドイツの社会主義的な政策を学んでいたそうだ。
そういう時期に、ハイエクはイギリスに渡った。
そして、ハイエクの祖国ドイツで起こったことが
イギリスでも起こっていることをみて、
この本を書き、自由主義の大切さを唱えた。
この本は後に、イギリスの首相サッチャーのバイブルとなった。
レーガン アメリカ大統領と共に、自由主義政策の根拠となった。
ここでの社会主義とは、
生産手段の国有化と中央主権的経済計画化のみならず、
戦後においては
課税という手段を用いて広範囲な所得の再配分を行うことである。
民主主義は手段であるが、自由はそれだけで重要な目的です。
民主主義の中からもヒトラーのような独裁者は生まれる。
ヒトラーは民主主義的な手法、
議会の多数決によって授権法を成立させ独裁の権力を得た。
民主主義よりも自由の方が大切。
アメリカは自由と民主主義が一致し、民主主義体制化で自由が伸びた。
しかし、民主主義にもいろいろなものがある。
読む価値のある本であると思います。
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