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『ニューソート』という本がある。オリジナルの英語版は1987年刊の翻訳本です。
500ページほどある。日本教文社刊。生長の家系の出版会社だ。
生長の家といえば、世界で一番大きいニューソートの団体だそうです。
ちなみに、私は生長の家の信徒ではありません。
日本教文社からはニューソート系の本が沢山、翻訳されていて、私も何冊か読んでいます。
アディントンという人が好きでした。
私は谷口雅春先生の本を読んだこともあり、尊敬するかたです。
また、日本教文社はフロイトやエマソンの選集も出しています。
谷口先生が教説の中で心理学、精神分析的な手法を用いて分析しているからでしょう。
ニューソート系の思想は私の関心事です。 また、宗教や哲学、心理学にも関心があったので、
ニューソートといえばそうした分野を包含しているもので関心があります。
ところでニューソートは元気のでる明るい思想です。
ニューソートの思想家はキリスト教を元にしているがスウェーデンボルグの影響が大きいようだ。
ニューソートの思想は伝統的な聖書の解釈と異なり、聖書を新たに解釈して正統的教理を廃棄した。
そして代わりに新たな信仰や信念体系を確立したものだ。
キリスト教についての新らしい思想、New Thoughtという意味か。
内容は、原罪とか信仰義認論とか三位一体とか普通の日本人にもよく分らない教理、
これは欧米の人にも納得がいかないものだそうだが、これらが廃棄され、
現代人でも受け入れられる解釈になっている。
ニューソートはアメリカで栄えた。
アメリカは新しい国であり、広い国でありひとつの教派で国全体を統制することができない。
州ごとに主要となる教派が異なっていた。
それゆえ、宗教の自由が認められ、政府も干渉することがなく、
宗教を自由に創立し選択する自由が与えられた。
というより、宗教的な自由を守るために国教というものを設けなかったそうだ。
国教を設けると人々は自由に自分の信ずる教えを信仰し実践できない。
もともと、アメリカは移民の国であり信仰の自由を求めて渡った人が多いので
人々の自由な信仰を尊重し保護していった。
それゆえ国教を設けなかったそうだ。
日本で政教分離という時、宗教が政治に関与するのはおかしいので分離するというようにとらえられるが、
そうではなく、人々の自由な信仰による宗教の活動を認めるために、
あえて制度的な宗教を制定しないという意味があるそうだ。
ニューソートはニュー・イングランドで起こったが、
ニュー・イングランドといえば初期の移民が渡って住んだところです。
初期移民と言えばピューリタンの人たちでした。カルヴァン派の影響の強い厳格な教えです。
ニューソートはこうしたカルヴァン派の厳格な教えの裏返しの意味もあるようです。
つまり、人間が救われるかどうかは生まれる前からすでに決められており
人間の生後の善行によって救われるかどうかが変わることがない。
そして地獄に行くものは永遠の業火によって焼かれるという恐ろしい思想であった。
こういう厳しい教えであるためノイローゼというか精神が不調、異常になるかたも多くいたようです。
また病気になった場合、この教義への恐れや不安から来ていることも多かったようです。
その裏返しとして、そうした精神の不調、異常を覆したすために極度にポジティブな教えが説かれたようです。
それはニューソートの教えを受け新たな思想を持った人が病気が治ったことから分かります。 ニューソートもはういう土壌から来ているようです。
伝統的な解釈とはかなり離れています。
私はクリスチャンではありません。
昔、福音書を読んだことがありますが、美しい言葉で書かれていると思いました。
しかし、「イエスがキリストであることを信ずれば救われる」とか、
「イエスが人類のために十字架にかかった」とか、「原罪」とか、
「信じなければ煉獄にいく」とか、
福音書を読んでいる限りどこからそのような考えが出たのか不思議に思っていました。
また、予定説という教理があり、人間が天国にいくか煉獄にいくか、 生まれる前から決まっているとかいう教説があるそうです。
これは日本のみならず、キリスト教圏でも理解しにくいそうです。
原罪や信仰義認論はパウロが説き始めた。
ニューソートではそのような、教理を受け入れず、聖書を新しく、霊的に解釈します。
ということで、
ニューソートはスウェーデンボルグを始祖としてキリスト教圏に生じた
キリスト教の”新しい思想”だということです。
福音書もたしかによいことが美しく書かれています。
信ずるものは救われる。 あなたの信仰あなたを癒せり
芥子粒ほどの信仰があれば、山に向かってあちらにいけといえばそうなるであろう
など(正確な引用ではありません。記憶に残っているところで書きました) 確かに、ニューソート的な言葉です。
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2012年10月25日
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『ニューソート』の本のその後の感想。
また、本以外でもWEBでいろいろと調べました。
スェーデンボルグ(1688-1772) 学校の教科書や学問で出ることはないであろうが、 スェーデンボルグは極めて、いや、絶大な影響を与えているようだ。
霊界のことを色々と書いているが、
結論として出している道徳は常識的で納得しうる。
キリスト教の従来の教説をかなり否認していて、日本人からみても良く分らない教説を否定している。
キリスト教圏の人は原罪とか予定説、信仰による救済などの教義の理解で
心理的にかなり苦しんで様ですが、こうした教義をを否定しています。
常識的になっています。
また、このことから正統なキリスト教からは認められていません。
正統なキリスト教には守るべき信仰箇条があり、
これを認めないときは正統な伝統的なキリスト教とは認められません。
スウェーデンボルグの教えは正統なキリスト教の教義から逸脱しているので
正統なキリスト教とは認められない。キリスト教的な宗教とか言われます。
しかし影響をうけている人は文学界ではゲーテやハイネ、ブレイク、バルザックなど。
リンカーン大統領もそうらしい。イギリスの思想家のカーライル。日本では内村鑑三、鈴木大拙。
内村鑑三は「スェーデンボルグから受けた影響は上質のもので、悪い影響は受けなかった」
と言っているようです。
哲学者のカントも影響を受けているようです。
読んだことないけど、「一霊視者の夢」というスウェーデンボルグの評伝みたいなの?
(読んでいない。読もうとしたが退屈で全然読まなかった)を書いています。
書いた当初は批判的だったが、晩年にはスウェーデンボルグに肯定的になったということです。
アメリカは直接、間接的にスェーデンボルグの影響が極めて大きな国という気がしています。 直接、間接的にスェーデンボルグの影響を受けた著名な心理治療家、キリスト教派、思想家が沢山いる。
エマソン、クインビー、エディ婦人その他多数。
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製作中...
イエスの少青年期
エドガー・ケイシー(1877−1945 アメリカ)という有名な超能力者がいる。
彼にはイエス・キリストの生涯をライフ・リーディング(過去世を言い当てる事)している。
それによると
イエスは生まれたときから「救世主」としてユダヤ教エッセネ派の庇護のもとで育ち、
ユダヤ律法のみならずエジプト、インド、ペルシャの宗教文化について学び、
15,16歳のときにエジプト、インド、ペルシャに送られ、様々な宗教秘儀について学んだ。
『アメリカ精神の源』(中公新書) 第9章 天使の助け イエスの生涯の謎 P281
下記の本にはケイシーがリーディングした
上記のキリストの生涯の秘密の部分について書かれています。
『エドガー・ケイシーのキリストの秘密』 (原著は1978年出版 日本版は1990年出版)
13歳から16歳の間、
イエスは「まずインドで、次にペルシャ、エジプト」(5749-2)で教育を受けたのである。
インドへの留学期間は全部で3年で、ペルシャへの留学期間は全部で1年であったようだ。 幸福の科学でもイエスはインド、ペルシャ、エジプトへ留学したと書かれている。
時期や期間は少し違うようです。
年代的にケイシーのリーディングが幸福の科学より先に行われているので
幸福の科学の記述はこれらの記述から盗用したとも考えられる。
事実であるとすればリーディングする人の精度によって
微妙に異なって理解解釈するとも考えられる。
コンスタンティヌス皇帝のキリスト教公認 ニケーア公会議
イエスの神性を認めないアリウス派を異端とし、
三位一体を主張するアタナシウス派を正統とする。
当時はアリウス派のほうが優勢であったが、
コンスタンティヌスのキリスト教の先生がアタナシウス派であった。
コンスタンティヌスはキリスト教の教義についてよく分からなかった。
彼は妻や子供を殺したが、そのことについて罪悪感を感じていた。
コンスタンティヌスのキリスト教の先生が、イエスは罪の贖いに磔にされたのであり、
イエスがキリストであることを信ずれば救われると説いたらしい。
そのことによって、彼はキリスト教アタナシウス派を受け入れ、
この贖罪説を正統な教義としたとか・・・。
ニケーア公会議では1800人ほどの関係者がいたが、
第一回めの裁決に反対したアリウス派の僧侶など1500名を会議場から追い出し、
残ったアタナシウス派の僧侶300人ほどのみで、
全会一致ということででアタナシウス派を正統と決議した。
『コナン・ドイルの心霊学』 『シルバー・バーチに最敬礼』
また、聖書を編纂したのだが、
そのときの聖書にはイエスの幼少年時代などの人間らしい側面を描いた部分や、
転生輪廻など霊的な記述があったそうだ。
しかし、この部分を削除したり処分して自分の都合のよいように編纂したそうだ。
イエスを神の子とするために、聖書の中で人間的に書かれた部分を削除した。
また、転生輪廻や霊を信じると
人民が来生を確信して最後の審判を恐れなくなったりする。
死を恐れないので現世での努力をしなくなり怠けるものが多くいた。
また、皇帝の権威が無くなったりして、庶民が皇帝の言う事を聞かなくなった。
そのためこの転生輪廻の部分も削除したそうだ。
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アメリカにはニューソート、いわゆる積極思考系の牧師が人気がある。
ロバート・シュラーやノーマン・ヴィンセント・ピールなど。 彼等は、メインラインの牧師であるが贖罪説など信じていません。 そんなので許されるのかなと思いますが、
一般大衆には高い支持がありますし、
一応聖書にもとずいているし、内容的にも共感するところがあり牧師でも批判できないようです。
そんな彼等ですが共通しているところがあります。 それは、ナポレオン・ヒルのプログラムを学んでいる事です。 日本でも『思考は現実化する』などのナポレオン・ヒルの本は売れています。
CDやテープ版のものがあり、これが本来のプログラムなのですが、
一セット、たしか40巻ほどのテープで70万円ほどします。
彼等は、ナポレオン・ヒル・ゴールドメダルという ナポレオン・ヒルのプログラムを実践して優れた業績をあげた人に与えられる賞を受賞しています。
であるからナポレオン・ヒルの成功哲学をキリスト教に取り入れて用いています。
従来からあるニューソート系の思想にナポレオン・ヒルの成功哲学を加えたようです。
であるから、湿っぽい従来の伝統的なキリスト教と異なります。
聖書の解釈でもそうした積極思考的な解釈をしています。
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シルバー・バーチ、モーゼス、アラン・カルデックなどの霊訓の本の内容が、
WEBで読めるホームページがありました。 "スピリチュアリズム普及協会”です。
40名ほどの方がボランティアで行っているサークルだそうです。
『スピリチュアリズム入門』、『続スピリチュアリズム入門』なる入門書も作成し公開しています。
本の内容が読める→スピリチュアリズム・ブックス
スピリチュアリズム紹介のサイト→スピリチュアリズム |





