労働相談・労働組合日記

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NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』

NHKは今月29日から3年にわたり、司馬遼太郎の長編小説『坂の上の雲』を原作としたスペシャルドラマを放映する。すでにキャンペーンがはられ、一大ブームになる勢いだ。

  『坂の上の雲』は日露戦争での騎兵少将秋山好古、海軍参謀真之兄弟の活躍を軸にした英雄物語であるが、同時に同郷の俳人・正岡子規を配した青春物語の要素を加味している。

  しかしドラマを面白がっているわけにはいかない。『坂の上の雲』は私たちが近代日本の経験から何を遺産として受け継ぐべきかを極めてゆがめて提示している。

 司馬は、朝鮮半島をロシアなどが支配したら日本の安全は保てない、しかも朝鮮には自主的に自分の国を守る力がない、だから日本が朝鮮の「独立」のためにたたかうのだ、日露戦争は「祖国防衛戦争」だった、日露戦争のあと日本はおかしくなった、本来の日本の正常な姿は日露戦争前の明治時代にあった、とくりかえし述べている。

  しかしこれらの司馬の主張は科学的根拠をもたない見解と断定せざるを得ない。

 すでに歴史的事実と研究は次のことを立証している。すなわち日清・日露戦争が日本の帝国主義自立に向けた「資本の本源的蓄積」のための植民地獲得侵略戦争であったこと、朝鮮独立のためとか「祖国防衛戦争」とかは当時、日本政府が内外に公言した戦争目的と同じことを言っているに過ぎないこと、近代日本を形成した骨格としての植民地支配の史実、とくに朝鮮王宮占領事件、朝鮮農民軍の蜂起と日本軍の皆殺し作戦、朝鮮王妃殺害事件などを隠蔽することには作品として致命的欠陥であること、そして征韓論以来の植民地獲得、「富国強兵」帝国主義路線が1945年の日本の敗北に行き着いたのであって、「明治の日本はよかったが日露戦争後おかしくなった」のではないこと、である。

  「他民族を抑圧する民族は自由ではありえない」ことを思い起こし、NHKドラマ『坂の上の雲』に警鐘を乱打しないわけにはいかない。(石)

全国一般東京東部労組機関紙コラム<二言三言>2009年11月号より転載
http://www.toburoso.org/
http://www.toburoso.org/hutakoto.htm

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転載させていただきます。

2009/12/18(金) 午前 9:37 [ 人権NGO言論・表現の自由を守る会 ] 返信する

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転換させて下さい。米倉斉加年さんが出演されていると書店の立ち読みで知り驚いています。

2009/12/18(金) 午後 10:40 [ yuu**25mi*iko ] 返信する

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司馬氏はこの長編が軍国主義を鼓舞することに利用されることを恐れ、映像化することを生前は拒否し続けてきたといいます。氏の危惧を負の意味で現実化した製作者は万死に値する。私も転載希望いたします。

2009/12/19(土) 午後 4:31 [ ARABO ] 返信する

遅ればせながら転載させていただきます。

2009/12/21(月) 午後 11:14 [ - ] 返信する

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