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●日本ペンクラブ声明 「私たちは大阪府教育・職員基本条例案に反対します」 「私たちは大阪府教育・職員基本条例案に反対します」
教育は息の長い仕事です。多種多様な人間を育み、それによって社会と世界を豊かにする仕事です。 そこから「常に世界の動向を注視しつつ、激化する国際競争に対応できる」人も生まれてくれば、「そんな目先のことより、自然や文学や歴史のほうが面白い」「自分の暮らしや趣味や家族のほうが大切」という人間も育ってくる。いずれにしても教育は、人間をひとつの型やルールにはめ込んで管理するものではありません。 さて、大阪府の橋下徹知事が代表を務め、府議会の最大会派である大阪維新の会は九月二十一日、「大阪府教育基本条例案」と「同職員基本条例案」を議長に提出しました。同様の内容の条例は、大阪、堺両市議会にも提出予定と報じられています。 その案は多岐にわたりますが、こと教育に関して中心となるのは、知事が教育目標を定め、その下の教育委員会―校長―教職員を指揮命令系統のように序列化し、そこから外れると見なした教職員を一律に排除することでしょう。この条例が成立すれば、例えば学校行事では起立して君が代を斉唱する、というような職務命令に三回従わなかったり、勤務評定が二年連続して悪かった教職員をほぼ機械的に免職できるようになります。 これはまるで工場の品質管理です。工業製品であれば一定の品質確保は大事ですが、それが人間に向けられると、不適格とされた人が生活を奪われるだけでなく、教育の場に均質の教職員だけが残り、均質の教育が行われ、均質の子供たちが育ってくることになる。果たしてそんなことで、「常に世界の動向を注視しつつ、激化する国際競争に対応できる」人が育つでしょうか。 失礼ながら、右に二度も例示した、いささか時代がかった人物像は教育基本条例案前文から引用させてもらいました。この前文に他の人間像についての言及がまったくないところに、まさに指揮命令系統や規律・規範好きにありがちな、人間や世界についての均質な見方がすでに現われています。 日本ペンクラブは平和を願い、言論・表現の自由を何より大切にする文学者や文筆・編集関係者の集まりです。私たちの思想信条はさまざまですが、思想信条によって人が序列化されたり、差別・弾圧されたり、また職場や地域や国から追われることには、これまでも反対してきましたし、これからも反対します。 よって私たちは、大阪府教育・職員基本条例案に反対します。 二〇一一年九月二十六日
日本ペンクラブ会長 浅田次郎 同 言論表現委員会委員長 山田健太 |
アピール・理論・学習
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転載させていただきます。
2011/10/1(土) 午前 8:53
橋下徹大阪府知事が代表を務める大阪維新の会の大阪市議団が30日、この日開会した市議会9・10月定例議会に、焦点となっている教育基本条例案と職員基本条例案などを提案したものの、公明、自民、民主系、共産の各派の反対で否決された。これに対し、市は事実上の対抗案と受け止められている職員倫理条例案や市長の退職金を削減する条例案などを提案、賛成多数で可決された。
快挙です。ペンクラブは戦前ペンをおらなければならなかった、もしくは政権に追随する意に沿わないまま従った歴史、嬲り殺されていった多喜二の歴史の上に立っての表明のように思えてなりません。
2011/10/1(土) 午前 9:06 [ yuu*a2*miki** ]
市条例は否決されましたが、府条例としてまったく趣旨の同じ条例を府・市同日選挙後に府議会にかけるらしいから困ったものです。府民有権者の良識に頼るのみ。
2011/10/2(日) 午前 0:44 [ myt*2*hid* ]
転載させて頂きます。
2011/10/5(水) 午後 10:58 [ 風太郎 ]
許せるものではない!
転載賜ります。
2011/10/6(木) 午後 0:09 [ mokeihiki ]
はじめまして。りょうこです。
転載させて頂きます。
この法案を通してはイケない、そんな思いで居ります。
2011/10/7(金) 午前 0:03