労働相談・労働組合日記

労働相談、労働組合スタッフの個人日記

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全国一般東京東部労組の須田です。
 
大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」(本社・東京都大田区)の女性フロント従業員が宿泊客から性的暴行を受けた事件について、女性が事件後に加入した全国一般東京東部労組と株式会社東横インとの初めての団体交渉が昨日(12月5日)、都内の弁護士事務所で開かれました。被害女性と母親が上京し東部労組スタッフとともに団交に出席。会社側からは黒田太郎副社長ら4人(弁護士含む)が出席しました。
 
組合側から、今回の事件は東横インのホテルの多くが深夜に女性フロント1人に勤務させているうえ、自動ドアも開けっ放しになっているなど会社側の安全配慮義務違反に責任があると指摘しました。一方、会社側は「事件が起きたことは遺憾」「責任が一切ないとは言えない」「反省しないわけではない」などとあいまいな姿勢を示していました。
 
母親は「会社の防犯態勢の不備によって起こるべくして起きた。犯罪が起きるような土壌があったのではないか」と追及しました。他のフロント女性も宿泊客から抱きつかれるなどの被害にあっているのです。今回の事件は「氷山の一角」と捉えるしかありません。
 
しかし、会社側は「事件は極めて特異なケース」「防犯マニュアルは渡している」「女性フロント1人勤務というのが経営モデル」などと話したうえで、あたかも事件が起きたのは被害女性の「自己責任」とも受け取られるような不誠実な発言をしました。これに対して被害女性は「私の顔を見て話してください」と怒りの声を上げました。
 
さらに母親は涙を流しながら15分間にわたり大演説。「25時間勤務で休憩も仮眠も取れず、深夜も女性1人で働かすという危険をなぜ想定しないのか。スタッフが危険ということは客にとっても安全ではない。娘は社会人として働き始めた矢先の事件。母親にとって娘の一生をズタズタにされた思いだ。犯人に従わないと殺されたかもしれない。私が同じ立場でも同じ対応をした。絶対に娘を責めさせない。この娘は全然悪くない。せめてもう1人フロントにいたら。今も毎夜毎夜ヒヤヒヤして1人フロントで働いている女性がいる。彼女たちが安全になったなと思える対策を望みたい」
 
この日の団交を受けて、会社側は組合側が求めている被害女性への謝罪と補償、再発防止策の徹底の3点について「積極的」かつ「前向き」に応じていきたいと約束しました。
 
コスト優先で安全を犠牲にする東横インの「経営モデル」こそが問題です。犯罪を誘発するような職場環境こそを変えなければなりません。第2・第3の被害者を出さないため、女性が安全に働ける環境をつくるために組合は会社と交渉を続けていきます。東横インのスタッフは私たちと一緒に声を上げましょう。
 
くわしくは私たちのブログ「労働相談センター・スタッフ日記」に掲載していますのでご覧ください。

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