労働相談・労働組合日記

労働相談、労働組合スタッフの個人日記

良い労働組合と悪い労働組合

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しかしものには限度というものがあるのではないか。
(略)
また他組合が命がけでストライキを決行している時に
「スト破り」はないだろう。

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企業経営者と結託共謀し、違法行為の積み重ねと私物化によって、
組合員に不利益を押しつけ、新運転一部幹部と経営者だけが莫大な不当利益を得ているとの認識を得るのではないだろうか。
労働組合幹部の腐敗堕落、労使癒着である。

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特集 労働組合による労働者供給事業の意義と倫理性
「労働組合」とは何か
新運転の東京地裁判決から考える

……石川 源嗣(全国一般東京東部労組副委員長)

東部労組の石川です。

『労働情報』799号(2010年9月15日号)に
次の私の文章が掲載されました。
ご笑覧ください。
ご感想、ご意見をいただければありがたいです。

特集 労働組合による労働者供給事業の意義と倫理性
「労働組合」とは何か 新運転の東京地裁判決から考える
……石川 源嗣(全国一般東京東部労組副委員長)

http://www.rodosodan.org/2010/20100915.pdf

なお特集には以下の2つの文章も掲載されています。
ぜひあわせてお読みください。
(こちらはアップしてませんのでぜひご購読ください)

◎企業内組合とは別物  労供事業を通じて雇用安定を図る
……太田 武二(新産別運転者労働組合東京地本書記長)

◎労働市場の統制をめざす労働者供給事業
……木下 武男(昭和女子大学特任教授)

さらに関連して
以下の公共清掃田辺委員長の文章も載っています。
●たたかいの現場から/日日刻刻
◎アルバイト解雇問題が東京高裁で勝利和解
組合脱退工作を許さず社員化要求で闘い継続
……田辺義人(自治労・公共サービス清掃労働組合執行委員長)

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派遣→期間工→派遣→期間工→派遣→・・・そしてクビ

失業手当も90日と180日では大違い!

卑劣なマツダのせいで、派遣切りされたあげく、その上、失業保険も半分しか支給されなかった多くの派遣労働者

マツダは派遣労働者の雇用形態を「派遣→期間工→派遣→期間工→派遣」と切り替えることで<派遣法最長3年>の法の目を誤魔化す卑劣な反社会的行為を繰り返していました。
その結果派遣切りの横行や失業保険も半分しか支給されない多くの派遣労働者が続出します。

今回の記事で頭にくることは、当初のハローワークと広島労働局が派遣労働者の主張に耳を貸さず、マツダや派遣会社の側に立ったことです。
労働保険審査会に申し立てした勇気ある一労働者の主張はようやく認められましたが、それまで如何に多くの派遣労働者が泣き寝入りさせられていたことでしょう。本当に腹が立ちます。

マツダと同じ悪徳企業はたくさんあります。私たちへの労働相談でも派遣労働者からの派遣切りの相談に併せ「偽装請負化」の相談も目立っています。

マツダの労働組合は、どうするつもりでしょうか。

イメージ 1マツダに「ビラを受け取るな」のマツダ労働組合の看板が堂々と設置されているこの写真は10年前のものです。この看板、今でもあるのでしょうか。あるとしたら<自由主義社会!>にあるまじき実に恥ずかしい、愚かな、怖ろしい行為です。天下のマツダのその労働組合のこの看板。国際社会が知ったらどう思うのか想像できないのでしょうか。こんなことに力を注ぐのでなく、差別されている労働者のために卑劣な会社と闘うべきです。
労働組合はすべての労働者のために存在します。マツダの労組には今回の労働保険審査会の裁決を真剣に受け止め、反省する姿勢があるのだろうか。
マツダの全ての富は、派遣、期間工、契約、パート、正社員等全ての労働者がいるからこそ実現しているはずです。「派遣→期間工→派遣→期間工→派遣」というみなさんと一緒に働いている仲間を馬鹿にして侮辱する、こういう会社の卑劣な反社会的行為を労働組合として黙認していたのは何故なのか。

会社も問われているが同時にマツダ労働組合の社会的責任も厳しく問われているのです。

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毎日新聞 2010年2月15日 

労働保険審査会:マツダ元派遣男性の失業手当延長を裁決

「労働組合国内留学」レポート

驚異の神奈川シティユニオン!

イメージ 1

イメージ 2

以前、組合の仲間と私が3日間の「労働組合国内留学」をしたご存じ、外国人労働者の砦として有名な神奈川シティユニオン。
村山委員長のお許しを得て、3日間とも、とにかく朝から晩まで一日中行動を共にさせて頂いた。貴重な体験でした。

「労働組合国内留学一日目」は、労働相談や組合加入の様子がテーマ。
神奈川シティユニオンの相談スタッフは13名、通訳ボランティアが18名(ハングル・タガログ・スペイン)もいるそうだ。事務所には入れ替わり立ち替わりに相談者の訪問や電話がある。多くは外国人労働者からだ。事務所奥の台所では組合員がみんなで料理を作っている。机の下には犬もいる。事務所の掃除もみんなで担当を決めてやっている。

なんと、昨年一年間の労働組合加入者数が578名!男477名、女101名。すごい数だ。

08年から相談件数・解雇相談が激増している。
01年382件
02年341年



08年536件
09年498件

一年間の相談内容は、解雇386件、労災56件、労働条件70件、暴行2件、妊娠・セクハラ4件・・・。

相談者の国籍は、
ペルー330名
ブラジル129名
ボリビア33名
コロンビア4名
アルゼンチン9名
ドミニカ5名
バラグアイ3名
フイリッピン8名
日本38名
等である。

現在進行形の裁判は10件、労働委員会は15件。これもすごい数だ。企業内労働組合では決して有り得ない事だ。

この日、ある相談労働者との面会で聞いた村山委員長の発した、一番ショックで一番考えさせられた言葉。
「あなたが自分の問題を解決したいとうちのユニオンに加入を希望するのであれば、あなたはユニオンの主催する行動への参加が義務となります。自分のことだけでなくみんなの問題も支援する。あなたにその約束ができないなら組合加入はお断りする」


「国内留学二日目」のテーマは団体交渉。
まさに行列のできる団体交渉。
これは心底びっくりした。目が点になった。
組合事務所の一室のテーブルに4つも5つもの竹●工務店の労務担当者や企業主が、1時間も団体交渉の順番を待っているのだ。

その幾つかの団体交渉を見学させてもらった。この日は外国人労働者の労災事故の団交が続いた。
幾つもの団体交渉があっという間に妥結していく。村山委員長は言う。「団体交渉はあくまでそれまでの行動や闘いの結果だから、交渉を長時間するつもりもないし口先や交渉で会社への説得もあまりしない」と。
事実そんな言葉を裏付ける会社と組合のやりとりが一つの団体交渉の席上であった。
ある会社の社長が乱暴に怒鳴りだし妥結を渋ったのだ。村山委員長は「構いません。では一年後にもう一度団体交渉を入れましょう」と言った。それを聞いた社長がびっくりして「それは困る。一年も行動が続くのはカンベンしてほしい。」と妥結したのだ。


「国内留学三日目」は「一日行動」だ。
朝、川崎駅に7・80名の神奈川シティユニオンの組合員が集合した。全員が黄色いゼッケンをつけて赤いのぼり旗をたくさん押し立てて「一日行動」の出発だ。不当解雇などで闘う仲間のために午前中に3つもの会社や銀行への抗議行動や社前集会。この日もある会社では暴力的社員が木刀を振りかざして来て、あわやという場面もあった。
ハンドマイクで地域や通りの人々に呼びかける女性リーダー。とてもわかりやすい言葉だ。
南米組合員のみんなのラテンの闘いの歌がビル街にこだまする。実に楽しい。
http://blogs.yahoo.co.jp/cyoosan1218/50521206.html

お昼御飯は、横浜市役所の食堂にあらかじめ注文してある特別弁当を食べ、午後は横浜地方労働委員会の傍聴。夕方は支援集会。

こんな一日行動・ミニアクション・争議支援は年に83回(2008年)もあるという。これとは別に労働委員会・裁判傍聴出席は81回。なんという行動力でしょう。

その結果、年間締結する各会社との協定書・確認書は実に121枚にも上っている。

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今、神奈川シティユニオンは神奈川県労働相談ネットワークや神奈川県高等学校教職員組合と共に、2009年4月から「非正規労働者支援基金」を立ち上げている。
上部団体の如何を問わず、立ち上がった労働者の地労委や裁判の費用、弁護士への着手金の一部を貸与する支援基金制度や生活・住居申請など行政機関に相談者と同行して支援する「同行サポート」制度を設置するという画期的な行動にもチャレンジをはじめている。

なんということか、これが労働組合?

これでは「名ばかり労働組合」どころか、「労働者いじめ労組」「会社の手先き労組」ではありませんか。
今、日通では、会社の非道な仕打ちにあい自殺に追い込まれた社員の家族やアスベスト労災のたたかいなど多くの労働者とその家族がたたかっています。本来であれば労働組合こそがその先頭に立たねばなりません。ところが、ここの労働組合の実態は9月25日の大阪地裁判決の通りなのです。

この日通労組をはじめ、組合員を立て続けに二人も過労死で死なせたのに、労働組合としての責任を何一つとろうとせず、逆に過労の責任は労働者・店長の能力にあると平然と発表したゼンセンすかいらーく労組。

派遣法に反対するどころか、自ら派遣会社を作り大儲けしている労働組合も少なくありません。

私たちがたたかうべ相手は、信じられない程その本質と実態は悪質です。
実に深刻な事態です。

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日通の実態
http://hohashi.blog36.fc2.com/blog-category-13.html

日通とたたかう人々
http://hohashi.blog36.fc2.com/blog-category-6.html
・日通偽装請負
・神戸うつ自殺安全配慮義務違反裁判
・尼崎アスベスト裁判
・日通SD労働契約違反裁判
・全日通「言論の自由」侵害裁判
・大橋家安全配慮義務違反裁判
・王寺アスベスト裁判
毎日新聞 2009年9月26日 大阪朝刊
アスベスト:「石綿労災」記述、役員選ビラ削除 日通労組に賠償命令−−大阪地裁判決

イメージ 1

                      バラの中の虫わかりますか

右の<ボス交渉>と左の<代行主義>

<ボス交渉>
労働組合のボス(委員長や専従オルグスタッフ)と会社の社長や役員との交渉、すなわちボスとボスとの交渉「ボス交渉」。

御用組合といわれている労組のほとんどはこのやり方で労使間の矛盾を表面的に「解決」している。
つまり、労働者や組合員自身の立ち上がりや闘い、すなわち大衆運動・闘争で労働者にかけられた苦しみや差別を労働者自身のたちあがりで解決しようとせずに、労働組合の委員長らのボスが、労働者の代わりに会社と交渉して「解決」する。「解決」の本当の基準は、労働者の不満をいかに黙らせるか、一時的に誤魔化すかである。
つまり、労働者をいかに立ち上がらせないか、あきらめさせるかがその本質である。

最初からボス交渉で解決する場合と組合員の怒りが爆発した後であわててボス交渉をいれて組合員の怒りの爆発がそれ以上拡大しないような「折衷案」で抑え込もうとする。

<代行主義>
「善意」のボス交というべき代行主義がある。
代行、すなわち労働者や組合員の代わりに労組役員や専従オルグスタッフが会社側と交渉してしまう。
団体交渉の場でも当該・当事者に発言させず、ほとんど役員や専従が発言する。本人のいない交渉すら行う。
こちらはむしろ真面目な役員や専従が陥りやすい。
仲間自身の立ち上がりや闘いで解決をめざすのでなく、役員個人の力量や手練手管や話術に頼って解決してしまおうとする。

あるいは、「支援」の力にのみ頼って、外部の力だけで勝利しようする。

肝心の労働者・当該を見物席に追いやってしまう。
要求が実現しても、これではまるで上から与えられたようなものだ。
こうなると労働運動というよりは、専従の請負・ボランティアと言ったほうが正確である。

いずれも、専従オルグなどの思い上がりであり、労働者や組合員自身の力を信じない大衆蔑視が根底にある。
労働者自ら立ち上がり、その中で労働者自身が自ら学び自らを鍛え、労働者自身の奮闘で困難と苦難のたたかいを切り開き、ついに勝利を手にする力を、ひとりひとりの労働者や組合員が持っているのだということを本気で信じ確信が持てなければ、どうしても「代行」を優先していくことになる。

大衆蔑視とたたかおう!。
労働者は必ず立ち上がる!そして仲間のために立派に闘う力を持っているのだ。

<勝利の基準>
ボス交主義も代行主義も、「本当の勝利」とは何か、「勝利の基準」とは何なのか、という問題とも深く関係してくる。勝利や成果の基準を「ゼニカネ」におくのか、それとも「団結の量と質」「団結は以前より強くなったか」「ひとりひとりがいかに自分のことより仲間のために闘ったか」「労働者の自覚が深まったか」こそが本当の「勝利」と確信できるかで、労働運動で解決するのか代行主義で解決するのか、という運動のやり方もまるで変わってしまう。

労働組合・大衆運動のリーダーの掴むべき、大切で切実な問題だと思う。

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