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ハワイへの移動命令を受けたB17の9機編隊はその途上、ハワイが日本軍に奇襲されたことを知る。安全の為に散開した中の一機、「メアリー・アン」は着陸したマウイ島で日本兵の攻撃を受ける。その後島を脱出した機はウェーク島、フィリピンと激戦地を渡り歩き、数々の戦果を挙げる。バラバラだった乗員も固い絆で結ばれていくのであった…

名匠、ハワード・ホークス監督が手掛けた戦意高揚映画。日本で知られた俳優は殆ど出ていません。しかしながら観客を盛り上げる要素を全力で盛り込んだ脚本・演出のパワーは凄まじく、リアリティーの欠如をものともしないパワフルな娯楽作になっています。真珠湾攻撃時に本土からの移動してきたB17部隊がいたことは「トラ・トラ・トラ!」でも出てきますが、あくまで本作はそれを導入部のネタとして使い、その後はオリジナル脚本でガンガン進んでいきます。

冷静に見れば本作は嘘八百です。そもそもハワイで日系人はアメリカ人を攻撃していないし、ウェーク島にB17は寄っておらず、日本軍の大艦隊はオーストラリアに侵攻していないし、そもそも緒戦にB17で艦船を撃沈した記録はありませんし、ゼロ戦という呼称は緒戦では使用されていません。以前ご紹介した「ボンバー・ライダー」同様、一部の史実を元に作ったフィクションです。

ただ、「観客を楽しませる映画」として考えれば、この映画の嘘八百も実にライトな選択になります。日本兵の卑劣さと、対照的なアメリカ兵の勇猛果敢さの対比はこの時期の戦争映画で毎回見ることが出来ますが、本作はその中でも特にこの演出と盛り上げ方が優れていると感じました(あくまでプロパガンダとして、ですが)。ジャップ・ニップ・モンキーを執拗に使う登場人物たちや、「ミスター・モト」と聞くと大声で吠える日本嫌いの犬など、小道具も上手く効いています。もちろん戦闘機から脱出した米兵を執拗な程撃ち続ける日本機パイロットなど、憎き日本描写は相変わらずです。ど派手な戦闘シーンの数々と、観客の愛国心に訴えかけ、敵愾心を煽ることに終始した脚本は実にお見事。ハワード・ホークスらしい、豪快そのものです。

ミリタリー要素もまた「空軍」というタイトルに相応しい豪快な仕様です。冒頭から9機のB17の飛行から始まり、フィリピンでは世にも珍しいベル社のエアラコブラが多数登場し、飛行場面も見せてくれます。味方機からゼロ戦まで作中で幅広く役をこなすテキサン、そしてカットによって機種が変わる(笑)ゼロ戦、
また実写フィルムになりますが、B25、F4F、デバステーターなども多数見ることができます。ラストに日本機動部隊の攻撃場面では、全機出動した色とりどりの空軍機が、非常に大型の模型を盛大に破壊し尽し、当時のアメリカの観客が喝采したであろう名場面になっています。一部の空母の描写などは、同年公開の「デスティネーション・トーキョー」に再利用されています。

閉じる コメント(2)

またまた面白そうな映画ですね♪
監督ハワード ヒューズと聞いただけで、どんな映画か想像出来ます。
しかし迫力の空中シーンは是非観てみたいです(^^)

2016/4/19(火) 午後 11:01 [ Mighty O ]

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ホークスの豪快な演出がたまりません!空中戦は若干使いまわしが気になりますが(^^;、艦船攻撃シーンが楽しいです。

2016/4/26(火) 午後 9:19 [ last panzer ]


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