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スターリングラード戦といえば独ソ戦戦争映画の定番であり、『壮烈第6軍』『スターリングラード大攻防戦』『バトル・フォー・スターリングラード(これは違うか…)』『スターリングラード(ドイツ版)』『スターリングラード(アメリカ版)』『スターリングラード(ロシア版)』など紛らわしい邦題の作品が沢山作られています。部分的にスターリングラードに紛れ込む『マイウェイ』なども入れたら結構な数になるでしょう。

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そんなスターリングラード戦は、戦争終結後の1949年に実はソ連で映画化されていました。それも3時間弱・2部作の超大作です。49年と言えば、世界初のパノラマ戦争大作『ベルリン陥落』がカラーで封切られた年であり、ソ連としては戦勝5年を前に、大祖国戦争の勝利(とスターリンの偉大さ)を思い切り記念する年だったのでしょう。この映画も『ベルリン陥落』同様、全てが完璧で仁徳に満ちたスターリンが、神のように適格な指令を下し、愛国心溢れるソ連人民がナチスに立ち向かい、勝利するというお馴染みのトンデモない作りになっています。もちろん渡す銃が一人一丁もなかったとか、政治将校が後ろから機銃で狙うなんてことはありません。

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白黒で会話シーンと戦闘シーンの無機質な繰り返しという、はっきり言って全く面白くはなく、真面目に見るのはつらい映画ですが、映像的な見どころはそこそこあります。戦闘シーンのスケールは『ベルリン陥落』同様、映像の遥か彼方まで続く戦車部隊、装甲車、兵士の列が毎度ながら凄まじい。数百メートルに及ぶ移動撮影、大セットでの銃撃戦もナイスです。

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そして特筆すべき点として、ドイツ側の戦車、装甲車の部類がことごとく「本物」です。鹵獲して4年あまり保存されていた本物の4号戦車、2号戦車、251ハーフトラック、38t戦車が大挙してソ連軍に襲い掛かる戦闘シーンは一部ショボいミニチュアもありますがお宝映像と言えるでしょう。『ベルリン陥落』ではソ連側の戦車ばかりメインで物足りなかった点を補う映画と言えるかも。(尤も前半だけですが)

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音楽はあのハチャトゥリアン。『ベルリン陥落』のショスタコーヴィチ同様、ジダーノフ批判にさらされながら半ば脅されて書かされたのでしょうが、実にソビエトロシアで戦意を高揚させる名曲に仕上がっています。↓はアルメニア交響楽団の演奏する組曲版(交響曲2番とのカップリングCDに収録。名盤です。)音楽と戦闘シーンの合わせ方、モンタージュの使い方が実にソ連的であります。




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今回もイケメン扱いなスターリン。ただ、神格化の度合いは『ベルリン陥落』が上。

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いつも通り怒ってばかりの総統閣下。しかしインパクトは『ベルリン陥落』が上。出番もほとんどないです。本作は独ソ問わず登場人物も演じる役者も印象が弱く、映画として忘れ去られているのも納得です。そもそもスターリンを別にすれば主人公不在です。

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前半がナチスの侵略、後半がソ連の逆襲と分かりやすい展開。雪の大地をT34ー76と兵士がひたすら進む。スケールは凄いですが、速攻で飽きます。映画はパウルス元帥の捕縛に続き、スターリンを称える演説&世界一カッコいいソ連国歌でエンド。

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これは観たいです。DVD日本で買えないかな。ちなみに38tの「t」はチェコの意味でトンじゃないです。38トンもあったら重戦車です(笑)

2016/9/23(金) 午後 6:30 [ まなぶん ]

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私は台湾のDVDショップで正規盤が激安(約100円)で売られていたのを買いました。作品自体が面白くないので日本発売は難しそうですね…youtubeにいっぱい上がってます。

完全に誤解していました。早速訂正します、ありがとうございます(笑)

2016/9/23(金) 午後 9:33 [ last panzer ]

wikiで調べたら9.6トンくらいですね(笑)。私も高校の頃はプラガ38トンって言ってました。

2016/9/23(金) 午後 9:46 [ まなぶん ]


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