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<あらすじ>
大恐慌の最中、貧しい少年ガイ・ガバルドンは彼の身を案じた日本人教師の家に迎え入れられ、養子として育った。立派な青年に成長したガイだったが折りしも真珠湾攻撃が勃発、彼を育てた家族は人種ゆえに収容所に送られてしまう。鼓膜に穴が空いており徴兵検査は不合格だったガイは改めて日本語が話せることから通訳として海兵隊に志願、猛訓練の末サイパン島攻略作戦に参加するが・・・

日本ではソフト化されているもののインターネット上を見ても驚くほど言及が少ない戦争ドラマ。サイパン・テニアンの戦闘で洞窟などを回り日本兵、日本人に投降を呼びかけ1500人以上の日本人の命を救ったといわれるガイ・ガバルドンをモデルとしていますが大幅に脚色されており、そもそも日本で殆ど知られていない話だけに事実はどうだったのかは怪しいところで、ツッコミどころも満載ですが戦争ドラマとしては上々の出来。

前半は家族ドラマ、中盤はハワイでの束の間の娯楽、後半サイパンでの激戦と132分の本編は三つのパートに分かれています。
本作は1960年に戦時中の日系人隔離政策に対し批判的な目を向けていますが、時代の限界か戦争の相手である「日本兵」は相変わらず野蛮な存在として描かれています。またアメリカのヒューマニズムの押し付けが少々鼻につきますが、後半・前半のドラマの着眼点は優れており佳作と言えるでしょう。中盤はハワイでの一種のバカ騒ぎが描かれますが特に意味もないのに長く、白人女優の場面を入れるためだけにカットされずに使用されたのでしょうが、テンポを悪くしてしまっているのは残念。

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主演は若くして世を去った『バファロー大隊』のイケメン俳優ジェフリー・ハンター、同僚の兵士は「逃亡者」のデビット・シャンセンが演じていますがむしろ見所は日系人・日本人キャスト。


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『勝利なき戦場』のジョージ・シバタ、『サヨナラ』の高美以子、「スタートレック」のご存知ジョージ・タケイと日系人のスターが終結していますが特に見逃せないのがジョージ・タケイの母親に扮した青木鶴子。

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彼女は夫の早川雪州と並んで1910年代のハリウッドで一世を風靡した伝説の存在で、彼女が出演した唯一のトーキー作品が本作であり(翌61年に死去)、歴史的に貴重な出演シーンです。

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そして何と後半には早川雪州も松井中将役で出演しています。セリフは噛みまくり(笑)、発音もいい加減ですがやはり御大、圧倒的存在感。ラストの投降を呼びかける場面と軍人らしい選択は感動的ですらあります。

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本作の最大の見所は後半の場面。サイパンの戦闘を描いた本作ですが、ロケは何と占領下の沖縄。多くの民間人が巻き添えを食ったサイパンの悲劇が更に規模を増して繰り返されてしまったのが沖縄戦なのは周知の事実ですが、それ故に後半はサイパンなのに沖縄戦を見ているような奇妙な感覚を覚えます。出てくる風景はモノクロですが紛れも無く沖縄、日本人エキストラも現地の日本人たち、現地でも起こったであろう蛸壺戦やバンザイ突撃、洞窟への立て篭もり戦、民間人の投身自殺などが描かれ、恐らく日本人しか感じないであろう奇妙な重みがあるロケ撮影であります。

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しかし日本軍の描き方はいつも通りデタラメ(笑)。バンザイ突撃の場面では、インディアンみたく丘にバンザイと叫び「ながら」集結し、ひたすらバンザイ言ってそれからようやく突撃します(爆)。アメリカ軍もアホなことに機関銃で狙い撃つのではなく大真面目に突撃して白兵戦に(笑)
、そりゃ犠牲も多くなりますわ。そして何よりも日本語に堪能なはずのジェフリー・ハンターの日本語が超カタコト(笑)。「コロサナイヨ、コロサナイヨ」は辛うじて聞き取れますが何箇所か本気で何をいっているか分かりません。『ウインドトーカーズ』のニコラスといい勝負です。

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日本兵は99軽機を持っているのに
何故かみなM1カービンかM1ガーランドしか持っておらず一人もフルオート火器を持っていないのも奇妙。大規模な戦闘シーンではM48戦車がアメリカ軍戦車・・・のみならず日本軍戦車にも扮しており必見です。

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本作では兵員輸送、火炎放射以外は目立った活躍をしない米軍戦車役のM48、扱いがどことなくソ連映画っぽい。

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日本戦車役。似せようとした努力は評価(笑)しますがM48にそのまま箱を被せたためになんだかとんでもない車体になっています。二台登場し、バンザイ突撃に参加しようとしますが参加前に砲撃であえなく撃破される姿に謎のリアリティーがあります(涙)。

監督:フィル・カールソン

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米海兵隊強襲大隊の設立、猛訓練、そして日本軍占領下のマキン島への奇襲攻撃と華々しい戦果を描いた戦意高揚映画。脇役として若き日のロバート・ミッチャムが出ており、戦闘シーンで活躍します。タイトルの「ガンホー」は中国語が語源で部隊の士気を挙げる掛け声として使われたもの。日米対立をギャグに落とし込んだロン・ハワード監督の80年代傑作コメディ映画の題名でもあります(必見!)。

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本作の主役、第二強襲大隊はカールソン大隊と呼ばれた奇襲作戦用に訓練された志願兵から成る精鋭部隊で、実際1942年8月にマキン島に奇襲攻撃をかけ、島の日本兵の大部分の殺害に成功したものの実際はカールソン中佐の精神状態の不安定から指揮が混乱するなど大成功と呼べるものではありませんでした。またその後1943年にマキン・タラワの(日本軍にとっては)玉砕戦が起こりましたが、その際マキン島の日本軍の防備を強化させた要因になったとする批判も存在します。史実からいうとこの奇襲作戦はガダルカナル戦の陽動作戦と同時に強襲コマンド部隊の実地「実験」であり、戦意高揚のプロパガンダに使うことが最初から見込まれた作戦でした。

実際

①最初に日本兵と戦った特殊奇襲部隊
②潜水艦で島に近づきボートで上陸し奇襲
③敵兵の大半の無力化に成功

と何だかカッコ良い印象なのは間違いなく、当然のことながら部隊を称える戦意高揚映画として本作が作られました。結果大ヒットし、戦争終結後も海兵隊のPR映画として上映が行われたとか。

史実を都合よく曲げて作られたプロパガンダ映画と割り切れば大いに楽しめる娯楽作です。日本憎しの感情を共有する一癖も二癖もある若者たちが厳しい訓練で立派な兵隊となり、ジョークも交えながら陽気にマキンを奇襲し、卑怯極まるJAPを掃討し、損害も大きかったものの勝利を掴み、最後はランドルフ・スコット隊長のスピーチ「我々は死んでいった者の為にも、平和の為に戦い続けなければならない」で締めています。実にありきたりですが、隊員のキャラクターが上手い具合に描き分けられ、無駄なメロドラマは皆無で展開も実にスピーディー、戦闘シーンも派手で見ごたえがあり、戦時中の戦意高揚映画の中では上位の出来です。広報映画なのでアメリカ兵は血の気の多いのもいるが皆愛国者で勇敢、上官は厳しくも常に部下のことを考える人格者として描かれています。まるでソ連映画みたい(笑)。

一方当時の人種差別思想が全面に押し出されており、耐性が付いてないと(爆)不快に感じる日本人も多いでしょう。何しろ日本人は常にJAPとしか呼ばれず冒頭から上官と志願兵が面接で「お前はJAPを殺したいか」、「はい、出来るだけJAPを殺さないと、故郷の親に叱られてしまいます」とやり取りしたり、執拗にJAPが劣った卑怯な存在か語られます。JAPは戦闘では木の上から狙撃したり、死んだふりして撃ってきたりとお馴染みの卑劣漢ぶり。最後に殆どギャグみたいな中佐の作戦に引っかかり皆殺しにされる様はもはや滑稽の域に達しています。

そんなわけで日本では到底公開・ソフト化は期待できない映画でしたがコスミック出版からパブリック・ドメインDVDとして初めて流通。どこぞの倉庫に眠ってたのであろうフィルムを使ってるのでしょう、爆発シーンでは音割れし画像も傷だらけですが1943年の映画で白黒なことを考えると見れるレベルです。その時期日系人はアメリカの負の政策により収容所暮らしを強いられているので日本兵はフィリピン系と中国系が憎憎しげに演じており、彼らの日本語モドキは意味不明すぎて聞き取れませんでした(爆)。

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デカデカとミッチャムの顔が写ってますが本編ではホンのチョイ役。本作が本格的なスクリーンデビューでしたがさすが存在感はすでに濃厚。
あまりにも清々しく典型的な航空戦争アクションの佳作
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コアな映画をDVDにすることでホラーファン及び戦争映画ファンに好評なニューラインの「ミリタリーヒーローズ」レーベルからこの度本邦初ソフト化の戦争映画。主演はクリストファー・ジョージ、古参の戦争映画マニアなら知らぬ人はいない?『ラットパトロール』のトロイ軍曹といえばお分かりの人も多い筈。本作では大佐に昇進しており、1000機のB17を総動員してドイツの工業地帯を一気に叩く空爆作戦を提唱し、部下を猛訓練する鬼の大佐を好演。

脇を固める俳優やスタッフも皆テレビドラマの人びとが中心で、監督もテレビドラマを中心に活躍し『モスキート爆撃隊』『地球最後の男オメガマン』等を監督したボリス・セイガルと実質長編ドラマのような布陣で作られただけあってか、本編もセットと基地のロケのみで撮影されており映画というよりドラマ、その分ムダがなくスッキリみれる映画に仕上がっています。『モスキート爆撃隊』は色々詰め込みすぎて残念な仕上がりでしたが、本作は目標を一つに絞ったことが功を奏しています。

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空中戦闘シーン、墜落シーン、爆撃場面は68年当時で飛ばせる実機が殆ど無かった為、記録フィルムと一部『633爆撃隊』からの流用ですが、基地の飛行場面では新撮を行っておりB17が地面スレスレのスタント飛行をする場面は凄まじい迫力で本作最大の見所。また不時着シーンでは『頭上の敵機』の冒頭の不時着スタントシーンをカラー着色し、先輩スタントパイロットへの敬意を示しているとか(同封ブックレットに記載)。

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まあお話はなんてことはないのですが(笑)、観終わって正統派の戦争映画を観た満足感に浸れる快作でした。DVDの画質はまあまあといったところ。1973年に土曜映画劇場で放映された吹き替えも収録されており家弓家正、上田みゆき、広川太一郎、富山敬、小林修、井上真樹夫など黄金期のメンバーが顔を揃えており英語版以上に楽しめますが、元が90分枠で放映されたもので吹き替え音源は60分強ほどしかなく、中盤までは大部分が英語に切り替わります。細かい点では一箇所富山敬のセリフが無音になりますが、ノイズの入り具合から元の音声テープ(再放送時に原版からカットされたと思われる)がそもそもカットされているようなので、仕方ないでしょう。

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なお一説によると今回発売された本作と『潜水艦X−1号』の売り上げにシリーズの継続が懸かってるようなので、是非ご自身でスレスレの超人的スタント飛行をご覧になってください〜。





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<あらすじ>
一匹狼のやくざだった健さんだが招集され、悪い上官(安部徹)が支配する部隊に配属される。安部徹にいびられている津川雅彦を助けて大暴れしたり、健さんに惚れた慰安婦(朝丘雪路)とイイ仲になったりと縦横無尽の活躍を繰り広げるが・・(モノクロ作品)


<解説>
『網走番外地』の直前に石井輝男と高倉健がタッグを組んで製作された戦争活劇の隠れた大傑作。中国戦線を扱った戦争映画は東宝の『独立愚連隊』や大映の『兵隊やくざ』が有名で、これらはシリーズ化されていますが本作はこの一作のみ。公開時は売れなかったのかわかりませんが滅法面白い。戦闘の悲惨さや日本軍への批判は殆ど見られず、邦画の中ではとても珍しい純粋に娯楽要素に満ちた戦争映画といえるでしょう。実際戦争映画というよりは網走番外地+任侠モノ+西部劇というべきお話であります。大体初っ端から兵舎で主人公が刺青むき出しに仁義を切る戦争映画を私は他に知りません(笑)。
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安部徹は私的制裁ばかりする酷い上官として安定の存在感を発揮しますが彼以外には特に悪い日本兵は特にはおらず、寧ろ精鋭皇軍として前線でも大活躍し、一方の八路軍はインディアン同然の野蛮人扱いというのがまるで西部劇。

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特に中盤の戦闘シーンでは『OK牧場の決闘』の一節を丸々パクッた音楽と共に『駅馬車』を彷彿される・・というかまるで同じな攻防戦が繰り広げられ一体何の映画を観ているのか一瞬分からなくなります(爆)。しかもジョン・ウェインよろしく馬に乗り移るのが三原葉子なのが何とも。その後包囲され絶体絶命のところで救援に駆けつける皇軍部隊は正に騎兵隊そのもの。また慰安婦にもかなりウェイトが置かれ、日本兵たちの支えとして逞しく働く彼女たちを岡本喜八や兵隊やくざシリーズ以上に積極的・好意的に描くなど今では100%不可能な演出が最高であります。そういえば後にゲテモノ路線に走った東映は本作の10年後に『従軍慰安婦』というソフト化が全く期待できない映画も作っています(未見)。
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アクションシーンも必見で、92式機関銃を健さんが撃ちまくっております。排莢がリアルで実銃のように見えますが実際どうなのか、知ってる人教えてくださいませ。ロケ地は御殿場。

戦争を扱う性質上、後半次々に登場人物が死んでいってしまうのは悲惨ですが、何故か同系統の戦争映画より悲壮感が薄い。ドラマとして楽しく、アクションも一級、安定の健さんの格好良さに拍手喝采の任侠系戦争アクションの名作です。

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『第三の男』『邪魔者は殺せ』『フォロー・ミー』の名匠、キャロル・リードが戦時中に監督したプロパガンダ映画。デビッド・ニーブン演じる若き士官が召集された一般人たちを厳しい訓練を経て一人前の兵士に育て、やがて彼らは前線へ・・というあまりにも典型的なお話ですが、登場人物のキャラクターが非常に上手く描き分けられており、当時の映画にしては長めの110分ですが全然退屈しません。一方リード監督らしい演出はあまり見受けられず、雇われ仕事の印象が残ります。

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冒頭から何度か登場しては「最近の若い兵士は・・」と文句垂れ垂れの爺さん2人組みがいい味を出しており、ラストが「ジ・エンド」ではなく「ザ・ビギニング」というのも如何にもな戦意高揚映画の佳作でした。ちなみに監督と共に脚本を書いているのがあのピーター・ユスティノフ。本編でもチュニジアの酒場の主として顔出ししており後に世界的大スターになるわけですが、ホンの腕もなかなかです。主人公の隊は最後の最後まで一人も欠けず、残酷な死を迎える人間が一人もいないのが如何にも当時のプロパガンダ映画ですが、邦題にもある最後の突撃シーンは妙な高揚感に包まれた名シーンです。

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船の沈没シーンでは実物大のセットでユニバーサルキャリアを豪快に燃やしたり、終盤の戦闘では『レマゲン鉄橋』『モスクワ大攻防戦』みたく実際の建物を惜しげもなく爆破するなど当時の映画では相当に派手な演出が為されているのが見所。兵器もカビナンター戦車、ユニバーサルキャリア、ダイムラースカウトカー、M3ハーフトラックが脇で大量に出ており、一瞬4号戦車の実物スクラップが見えます。

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監督:キャロル・リード
脚本:エリック・アンブラー、ピーター・ユスティノフ
撮影:ガイ・グリーン


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