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哲学日記
泥沼から脱出するまで一気につき進め。休息は泥沼を抜けてからとるものだ。

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ドクター・ストレンジ

ウィキペディア『ドクター・ストレンジ』ストーリーより
ニューヨークの病院で働く天才外科医、スティーヴン・ストレンジ。ある日交通事故に遭い、両手に外科医としては致命的な負傷をしてしまう。一瞬にしてその輝かしいキャリアを失った彼は、あらゆる治療法を試し、最後にカトマンズの修行場カマー・タージに辿り着く。そこで神秘の力を操る指導者エンシェント・ワンと巡り会った彼は、未知なる世界を目の当たりにして衝撃を受け、ワンに弟子入りする。そして過酷な修行の末に魔術師として生まれ変わったストレンジ。そんな彼の前に魔術の力で世界を破滅に導こうとする闇の魔術師カエシリウスが現われ、人類の存亡をかけた戦いの渦に巻き込まれていくストレンジだったが…。




 上の「本編プレビュー映像」のすぐ後のシーンで、闇の魔術師カエシリウスは、主人公ストレンジを仲間に引き入れようと次のように熱弁をふるう。
すべては老い、すべては死ぬ。いつか太陽は消滅し我々の世界も滅びる。
だが暗黒次元は時間を超越している。我々の世界も、その一部になることで理想郷となり得る。美しい楽園に。永遠に生き続ける。誰もが等しく永遠の命を得る。…

…人は善悪で判断するが問題は時間だ。時間が全てを殺す

…世界は間違っている。
人が求めるのは永遠。だが時間が我々を縛る。時間は屈辱。死は屈辱

と。

 だから、時間こそ人間の真の敵であり、時間を超越する暗黒次元の神ドラマムゥによって永遠の命と幸福が得られる、と主張する。







 人間が自分は死ぬ定めだと本当に認めれば、人間は自由になり幸福になり世界は平和になるとブッダは明解に説いているが、大多数の人々は大昔から今に至るまでずっと、これと真逆の幻想を抱いている。

すなわち、自分に死などありえない、自分は永遠に生き続けると妄信している。

 だから、たかがマーベルアメコミのセリフにも、あなたの心はざわついてしまう。自分の隠し事を鼻先に突きつけられた気分になるからだ。


俺、俺のもの」とは、いついかなる場合にも絶対両立できない。
大多数の人は「俺、俺のもの」が何よりも大事なので、自動的に死を無いことにせざるを得ない。
しかし、あたりまえのことだが死は並はずれて歴然の事実なので、この不条理きわまる妄想は常に強烈なストレスになり人間を圧迫している、たとえまるで自覚がなくても。

だから、必要なガス抜きとして、こういうコミックや映画が大いに受けるのだ。
 この種のガス抜きを繰り返すと、やがて深刻な副作用を、つまりいっそうタチの悪いルサンチマン幻想を惹起するのだが。


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