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PX4のプレート損失

英GECが世に送り出した銘球「PX4」は数度規格を改定しているが、最も重要な規格改定はプレート損失に関する改定であろう。
プレート損失は二度改定されているが、12W→15Wの改定がいつ行われたのかは私にとって謎のままだった。
今回その謎がようやく解けたので報告しよう。
 
1937年3月発行のOsramのデータブックには写真とともにPX4ナス型最後期の規格が掲載されていて、プレート損失は12Wである。
1938年のMarconiのデータブックではプレート損失15Wになっているが、写真が掲載されておらずどの形状のPX4なのかは不明だった。
上記の二つのデータブックは、WEBで無料で取得可能なものである。
今回Ebayにて1937年11月に発行された上記1937年3月発行のデータブックの追補を入手した。
これによると、ナス型最後期の形状そのままにプレート損失15Wにアップグレードされていた。
つまり、バリウム昇華型フィラメントから酸化皮膜フィラメントに変更後程なくしてプレート損失15Wにアップグレードされたことになる。
 
下記にプレート損失と形状の関係を整理する。
 
バリウム昇華型フィラメント3往復(斜めプレート)→10W(EpMax200V)
バリウム昇華型フィラメント4往復(斜めプレート)→12W(EpMax250V)
酸化皮膜フィラメント4往復(ナス型直立プレート)→15W(EpMax300V)
 
ちなみに、KT-66がはじめて登場するのも1937年11月の追補である。
 
イメージ 1
 
残るPX4の謎は、プレート損失15Wに改定の後プレート特性がいつ改定されたかのみとなった。
プレート損失改定後のPX4は、それにともなって出力3.5Wとなったが、その後プレート特性が低内部抵抗化され出力4.5Wに改定されている。
この改定がいつどのモデルで行われたのか謎解きの旅は続く。

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