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ストーリーは 1985年8月12日、乗員乗客524名を乗せた日航機123便が、群馬と長野の県境に墜落、その一報が北 関東新聞社に入る。編集部で全権デスクに任命された悠木和雅(堤 真一)は記者として扱う一大 ニュースに対する興奮を禁じえないが、中央紙とのスクープ合戦や組織や家族との衝突を経て、命 の重さに対しわき上がる使命感を覚える。 この映画に限ったことではありませんが、どういう眼で観るかによって、イロイロな印象を受ける作品 です。私はこの作品をサラリーマンとして観ました。会社という組織、その組織内でのさまざまな思惑、 都合…。それでも新聞として、何を書いて何を伝えなければならないのか?そして、決断…。私は新聞 記者ではありませんが、主人公の悠木に自分を重ね合わせていました。 基本的に会社内での仕事は、自分個人だけでは完結することは無く、色々な部門、グループといったセ クションを経て完結します。基本的な流れというのは決まっていて、仮に結果Aというのが到達点としま す。ですがたまに、各セクションでの都合や思惑がからんで、通常でない思わぬ流れになってしまうこ とがあります。でもそれが、最終的に結果Aになるのだったら仕様がないのですが、そうではなく、ある 人物の独りよがりや、あるセクションの都合だけで、結果Bや結果Cになってしまったりすると、これは 納得出来ないですよね。 そこで「どうしてなんだ!」と衝突が起こるワケなんですが、特に上記の結果B,Cになった原因が上司や 上部組織の都合だったりすると、その「どうしてなんだ!」と言っても潰されてしまったり、言うこと さえ許されない場合というコトもあります。そんなときにはサラリーマンという立場に歯軋りをします ね。 そんな経験から、悠木の仕事に対する姿勢と組織との対決、そして悔しさ等々ググっと入り込んで行け ました。 またそれだけではなく、この作品では新聞社内の撮影ではエキストラの方々を使用せず、皆オーディシ ョンで選んだ役者さん達を配したそうです。そしてメインとなる芝居(俳優さん)の周りで、彼らはい わゆるOFFの芝居をしているのです。その雰囲気が現場の臨場感を生んで、荒いカメラワークも手伝って か、よりリアルなカンジに仕上がっていました。 また、そんな各セクション、その道のプロ達が動いて、仕事が完成に向かっていく様は観ていて気持ち 良いです。 ただチョット残念だったのが、途中に差し込まれる悠木の“現在”のパートは“過去”のパートとイマ イチ整合性というか、カチっと嵌るようなカンジが無く、悪く言うとぶつ切りな印象を受けました。先 程書いたように、新聞社内の雰囲気描写が良かっただけに、その部分が余計気になりました。 最後に、キャストの方々は皆さん個性的でとても良かったと思います。堤さんは私が以前、寒気を感じ
た程のカッコ良さを持つ、数少ない男優さんです。当然そのカッコ良さはこの映画でも健在ですし、対 抗の堺さんも今回はアノ“魅惑の微笑”こそ無いものの、山を下りてきた後の厳しく鋭い目つきにはグ っときますね。 私は結構偏った観方をしましたが、事故、悠木と家族、新聞(報道)とは?等々、前述しましたがイロ イロな視点で観られる作品です。こちらをご覧の皆さんがご覧になって、どう感じたのか?聴かせてい ただきたいです。 |

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