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ボーイング787型機ってどんな飛行機なのか、まとめてみた。
■最大の特徴は「電気飛行機」 従来機では、フラップを動かす油圧ポンプやエアコンの駆動に、ジェット・エンジン内部の 高圧縮エアを抜き出して利用しているのに対してボーイング787では装置の多くを電動化し、 飛行動力以外の機体のシステムの大半が電気で作動します。 その結果、従来の2倍とも言われる大量の電気が必要になり、高性能バッテリーが必要になりました。 従来のニッカド電池では巨大になるため、旅客機として初めて軽量小型で大容量の リチウムイオン電池のバッテリーを採用しています。 リチウムイオン電池には大量のエネルギーをため込むことができ、軽く、小さく、 充電と放電の時間も短い反面、過充電をしたり、急速に放電したりすると発熱したり、 電池を急激に劣化させるだけでなく、最悪の場合は破裂や発火する可能性があります。 また、今までの機体は鉄で出来ていましたがボーイング787は機体の50%にカーボン (炭素繊維複合材料)を使用しています。このカーボンは東レ製で、 重さが鉄の4分の1ながらも10倍の強度を持っています。 ボディーだけでなく中の部品も軽量化を図り、徹底した軽量化で燃費は20%向上したと言われています。 とはいえ、実際は今まで機内の動力はすべてエンジンの動力を使っていたものを、 バッテリー電源に切り替えて余分なエンジン動力使用を削減したってところかしら?? ■米ボーイング社の製品でありながら準日本製と言われる理由 ボーイング787は部品の35%が日本製。 この35%という数字はボーイング社と同等の担当比率だそうです。 リチウムイオン電池はジーエス・ユアサが生産。三菱重工業は主翼、富士重工業は中央翼、 川崎重工業は前部胴体を納品し、(三菱重工、富士重工、川崎重工で機体の35%を作っています) 東レは翼や胴体向けの部材として炭素繊維と樹脂の複合材を各社に供給。 ブリヂストンはタイヤを供給。東邦チタニウムはエンジン部品などに使うチタンを手掛けています。 なるほど〜!納得ですね。(^○^) リチウムイオン電池は日本のジーエス・ユアサが製造して、 タレス社(実際には韓国LG社に下請け発注)が作った電力変換システム (過充電防止装置)とともに使用されています。関連する国と企業をまとめると、 ●バッテリーシステム全体の設計 ⇒ フランスのタレス ●リチウムイオン電池 ⇒ 日本のジーエス・ユアサ ●電力変換システム(過充電制御) ⇒ フランスのタレス ●充電装置 ⇒ アメリカのセキュラプレーン ●バッテリー・モニタリング・ユニット(BMU)⇒ 関東航空計器が製造しジーエス・ユアサに納入 ●補助動力装置(APU) ⇒ アメリカのユナイテッド・テクノロジー・アエロスペース ちなみに、ボーイング787には2つのバッテリーを使用しています。 操縦室後部にある前方電気室のメインバッテリーと、 後部電気室に積まれた補助動力装置(APU)の始動用バッテリー。 メインバッテリーはエンジン起動用と、エンジンが止まっている駐機中の各装置(エアコンなど)への 動力の供給に使われています。補助動力装置(APU)とはメインエンジンとは別に搭載された 小型のエンジンのことで、APUはバッテリーからの電力で自力で起動ができ、 なんらかのトラブルですべての電力が失われたときにこのバッテリーから操縦室や着陸に使用する ブレーキに電気を送る重要電源になります。 昔テレビで、新人の航空整備士が、先輩整備士の指導を受けている様子をみたことがあった。 飛行機の翼のフラップ部分のネジを締めたあと、万が一ネジがゆるんでも落下しないように、 針金できつく固定する作業の指導でした。 数本のネジに太い針金を巻き、大きなペンチできつくねじり、ニッパーで端を整えていく。 針金を締め上げる作業の繰り返しで、新人整備士の手は、大きなマメだらけになっていました。 新人が作業を終えると、先輩整備士のチェック。先輩整備士は、針金の巻き方が基準を 満たしていないことを指摘すると、すべての針金をニッパーで切断し、一からのやり直しを命じていました。 ネジ一本にさえ、心血を込めた整備が日々繰り返されている。 飛行機一機に対して、就航から引退までの間に、整備に関わるスタッフの人数、 整備に注がれる努力の量の膨大さは、想像ができません。整備だけではなく、 設計、製造から運行、操縦、機内サービス、清掃に関わった人々。 備品や消耗品の製造や供給に関わった人々。こうした人々まで含めると、 おそらく億人単位の人々が、一機の飛行機を飛ばすために関わっているんだなぁ。。 そう考えると飛行機は単なる「物」ではない。「物」として現れた、 億人単位の人々の組織化し実体化された「魂」なんだなぁ・・って思って感動したのを覚えています。 作ったメーカーの人達も、運転するパイロットも、もちろん乗客私たちも、 期待感を持ってワクワクしていたに違いないのに 障害が発生して、飛べなくなってしまった。(T_T) (2月中旬まで運航見合わせ予定) 早く安心してボーイング787に乗れる日が来ることを願ってます。 |
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