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ブラジル映画特集

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Title: セントラル・ステーション/ Central do Brasile (1998)
監督/原案 ヴァルテル・サレス/ Walter Salles

この映画は、私がはじめて観たブラジル映画でした。そして今でも大好きな映画です。

あらすじ
リオ・デ・ジャネイロの中央駅(セントラル・ステーション)で、読み書きのできない人々を相手に代筆屋として生計をたてる元教師の女性、ドーラ。顔も知らない父親を探す少年、ジョズエ。 ジョズエの母親が交通事故で死んでしまい、リオに身寄りのないジョズエはドーラと共に、北部の田舎町にいるはずのジョズエの父親を探す旅に出る。

都市と田舎
この映画は、始めの20分でリオ・デ・ジャネイロの現状を克明に描写し、そして、ドーラとジョズエの父親探しの旅と共に、貧困にあえぐ北部の農村地帯を対照的に写し出す。リオ・デ・ジャネイロには、失業者、ストリート・キッズ、泥棒、臓器の闇取引、そして悪徳警官たちで溢れる。白人上流階級の姿はない。一方、北部の田舎町ではこういった犯罪は貧困という大きな問題の影に隠れる。

ドーラとジョズエは、南に向かう移住者たちと逆のルートをたどり、大都会リオからひたすら北を目指して進んでいく。それは都市→田舎の旅であり、そして、近代化→伝統の旅でもある。ドーラにとっては必ずしも心地よいものではない。

キリスト教とリアリティー
映画の中で、数多くのクリスチャニティーが登場する。セントラル・ステーションのマリア像、信仰心の強いトラック運転手、巡礼の一団、そして何よりジョズエの父親の名前がJesus、英語読みでジーザスだ。貧困層に根付くクリスチャニティーだが、宗教は彼らの現状を改善してはくれない。ジョズエも父親のJesusに会いに行くが、父親は「帰る」と手紙を書き残し、姿を消したままだ。そこには、人々に希望、期待を与える宗教のシステムがブラジルの社会問題とうまく絡みあっている。

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Title: A Negação do Brasil (2000)
Director: Joel Zito Araújo

第一回目は、ジョエルさんがうちの大学でスクリーニングした作品について。
この作品は、ブラジルのソープ・オペラ(やっすいTVドラマ)に登場した
歴代の黒人キャラクターがどのように描かれていたかを探るドキュんメンタリー。

1960年代から1990年代後半までの黒人キャストの役柄を紹介していくわけだが、
TVのなかの黒人さんに自由はない。白人中心ストーリーの中での端役でしかない。
多くの黒人キャストの役柄は、白人富豪に仕える召使。
白人=上流階級 黒人=下流階級 という構図は崩れない。
TVの中では黒人さんはオブジェクトでしかない。
決して、主観的ポイントから描かれる事がない立場なのだ。

そして、さらに驚くのは、人種差別主義キャラクターの存在。
ハリウッドでは人種差別問題というのはタブーに近い扱い方をされているが
ブラジルのTVドラマの中では、あからさまに黒人差別主義者が登場する。
人種差別主義者の脇役によって、ノン・レイシストの主役の白人が栄えるというわけだ。

ジョエルさんは、白人によって描かれた黒人キャラクター達に焦点を合わせることによって
ブラジル社会の現状を写し出し、さらに黒人の主張をブラジル・メディア&社会に提示したわけである。

ブラジル映画特集

今、このイリノイの田舎町にブラジルから2人のフィルム・メーカーがきている。
1人はジョエルさん (Joel Zito Araújo)、もう1人はジュリオさん (Julio Wainer)。
2人のファミリー・ネームは読めない。ちなみにジョエルさんは黒人、ジュリオさんは白人。
この2人の映画監督がうちの大学でスクリーニング&講義を開いている。

以前にも「CITY OF GOD」 のプロデューサーがうちの大学に来ていたが
うちの大学は、なぜかブラジルをはじめとする南米諸国との繋がりが強い。

彼ら2人の映画に対する姿勢は酷似している。「Cinema For Social Change」である。
彼らの出身国、ブラジルの現状を考えると、この言葉のもつ意味はかなりデカイ。
ブラジルは人口の約50%がノン・ホワイト(黒人orインディアンor混血)である。
そして、未だにこの50%の人たちは、白人主義の下、偏見&差別に苦しんでいる。
(ここ数年で人種差別は改善されてきているらしいが、それでもアメリカと比べるとひどい状況らしい)
それだけではない。貧富の格差はいっこうに縮まらない。
都市に資本は集まり、田舎は寂れる。教養のあるものは富を得、貧乏人は犯罪に手を染めやすい。
といった具合。

そこで今回、このブラジルで生まれた映画はどんな問題を取上げて、どんな主張をしているのかを
ジョエルさん&ジュリオさんのコメントを勝手に載せながら探って行きたいとおもう。

とはいえ、ブラジル映画といっても4,5本しか見ていないんだけど。

A Negação do Brasil (2000)
Filhas do Vento (2004)
Central do Brasil / セントラル・ステーション (1998)
Cidade de Deus / シティ・オブ・ゴッド (2002)
Abril Despedaçado / ビハインド・ザ・サン (2001)

これらのフィルムについて、あーだ、こーだ、書くつもりです。

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