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村のある女性についてちょっと話をしたい。 彼女の名前はヒンド。27歳、独身である。 僕の親友の妹で、教養のあるすごく素敵な女性だ。 (この村の未婚女性を写真に取るのはNG。なんで今回はNOフォトで。) 僕の村周辺の婚姻年齢は、男性が20〜35歳、女性が16〜30歳らしい。 で、特に女性は上記の年齢を超えると結婚が難しいとのこと。 そんなわけで、なぜ彼女が結婚していないのか、僕はずっと不思議だった。 美人で器量もいいし、何よりもすんごく優しい。 そんな彼女がいわゆる売れ残りになってるのが信じられなかった。 で、この間勇気を出して彼女の兄貴に理由を聞いてみた。 僕: なんでヒンドは結婚しないの? 彼女はとても素敵な女性だと思うんだけど… 兄: うーん…、実はなダイチ。彼女は昔…、結婚してたんだ。 僕: えっ、離婚したってこと!?なんでまた?? 兄: 可愛そうなことに、結婚した相手が最低だったんだ。 実は僕たち兄弟のいとこだったんだけど、結婚した途端に豹変して… その男はその後さらに2回も再婚したけど、それも全部破局したんだ。 僕: そんな…、ヒンドはどうするの?再婚はできないの?? 兄: この村では難しいだろうな…。何しろ離婚した女性は軽蔑されるから… しかも彼女はそれ以来は男性に対して心を閉ざすようになったんだ。 今は「母親にはなりたいけど亭主は欲しくない」って言ってるよ。 僕: ・・・・・ この村には彼女と似たような境遇の女性が沢山いるらしい。 僕はイスラム農村社会に生活し、この村の文化は大好きだ。 でも、こういう面は本当に許せない。 才能を存分に発揮している女性をこれまで沢山見てきた僕にとって、 このことは本当にもったいないと感じることだ。 小学校6年生までずっとクラスで一番だった彼女は、 この文化のせいで中学校にも進学することができなかった。 (この辺は最近かなり変わり、今は中学までが義務教育) それでも彼女は諦めていない。 兄弟にもらった本を一生懸命読んで、大検の資格を取ろうと頑張っている。 将来的には大学に入学してアラビア文学を専攻するのが夢だそう。 まだまだ先の話で、おそらく多くの壁が待ち受けてることだろう。 僕は心の底から彼女のことを応援する。
近い将来、彼女の存在がこの村の女性たちの希望になってくれることを願う。 |
村の人々
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イスラム圏だけではありません。ヒンディー圏のインドでもそうです。親が薦める結婚で結婚する彼女達がそれを疑問に抱いていないのはまだいいけれども、それで彼女達の運命が決まるなんてもってのほか。しかも、彼女達に力を持つことが許されていないばかりに、前夫が悪いにもかかわらず、家庭を続けられなかった女性が悪いというのは間違っていると思います。そんな彼女達が夢を持ち続けるという事実が私達の心をすこし安らげてくれます。
2005/12/18(日) 午前 7:15 [ hea*th*eco* ]
確かバングラデッシュの本を読んだときも、このような女性のことが書かれていました。あの国もイスラムです・・・。同じ女性として、ヒンドさんのことが不憫でなりません。。けど日本にいる私も、子供ほしいが亭主はいらないと思ってます、おんなじだ^^;
2005/12/18(日) 午前 8:53 [ heb*e*77197* ]
だいちさん、こんにちは!何処の国でもこういった問題はあるでしょうが(国柄や宗教などの関係で)まだまだ女性が軽視されているところでは、本当に女性の立場って悲しいものがありますよね。しかし、彼女がとてもポジティブな夢を持って生きているので、安心しました。いつか、彼女が自分の夢を叶えられるように、私も同じ女性として彼女を応援しています!!
2005/12/18(日) 午前 9:31 [ jyoutaro ]
なるほど。男性優位社会の一側面を見たような気がしました。 三度の結婚が全て夫側に非があるのか分からないけれど、村という小さなコミュニティで軽蔑の対象となってしまうのは悲しいものがあります。
2005/12/18(日) 午後 1:20 [ mika ]
離婚が女性を軽蔑する理由となるのは悔しいです!!・・・悲しいかな、日本でもそういう意識を持つ方がいます。もちろん、イスラム圏とは違いますけど・・・。彼女が向上心を持っていることに、理性と知性を感じますね!!きっと彼女は人としての幸せをつかむことでしょう。結婚に限らないですよ、幸せって☆
2005/12/18(日) 午後 4:01
結婚してないことをもったいないと思うのはどうだろう。結婚しなくてはいけないという考えをアラブ人と同じように daichi君も認めている一つの例じゃないのかな。まあ気持ちはわかるよ、でも才能ある彼女であるなら、なおさら他の人生もあるわけだし、アラブも日本も実は同じような価値観があるってことさ。
2005/12/20(火) 午後 10:52 [ liy**235 ]
>health_econさん そうですね、僕もインドには行ったことがあるので何となく分かります。 宗教ってのは基本的に素晴らしいものだと思いますが、男尊女卑を奨励するものはどうかと思いますね。 でも、教養のある女性に言わせると、男尊女卑は宗教を誤って解釈してるだけなのだそうです。 自分は勉強不足なのでよく分かりませんが、未亡人が蔑視されるような事態だけは絶対に許せないですね。
2005/12/23(金) 午後 6:51 [ Daichi Konuma ]
>hebrew771977さん うーん、全世界的に男性は必要とされなくなってるんでしょうか…なんか少し悲しい(笑) でも、個人的にヒンドの発言にはすごく迫力を感じます。 この国の閉鎖的な農村社会であのような発言をするってのは、すごく勇気がいることなんです。
2005/12/23(金) 午後 6:53 [ Daichi Konuma ]
>jyoutaroさん 彼女の姿勢にはこっち側も励まされてしまいますよね。 実は彼女が結婚したのは20歳の時で、わずか3ヶ月で離婚したそうです。(書き忘れてました…) これまでの7年間の時間でゆっくりゆっくり立ち直っていったんだろうなと思うと、 やはり彼女のことを心の底から尊敬してしまいます。
2005/12/23(金) 午後 6:55 [ Daichi Konuma ]
>みか ごめん、文章が悪かった(修正しました)。 彼女は再婚は一切してなくて、再婚しまくってるのは分かれた前夫の方ね。 真相は確かに分からないけど、きっと非があるのは夫の方なんじゃないかな…
2005/12/23(金) 午後 6:55 [ Daichi Konuma ]
>AYUさん AYUさんのコメント、強く共感します。この村には「結婚して子どもを設けること」こそが女性の唯一無比の幸福感なんです。 彼女が村の中でオルタナティブな幸せを掴んでくれれば、きっと村の他の女性たちも勇気をもらえることでしょう。 今後僕もできる限り彼女のことをフォローしていきたいと思います。
2005/12/23(金) 午後 6:56 [ Daichi Konuma ]
>liyon235さん すみません、正直、コメントを読んで「えっ、そんなことは考えてないよ!」と思ってしまいました。 が、記事を読み返してみたところ、そういう文脈で書いてしまってることは否定できませんね… 自分も「イスラム女性の幸せ=結婚・家庭」という観念に染まってきてしまったのかもしれません。 でも、自分の意図としては「イスラム女性が才能を発揮する場が限られている」ことを指して「もったいない」と書いたつもりでした。 自分の信じる価値観の中で必死に自分の道を追いかける人のこと、僕は大好きです。
2005/12/23(金) 午後 6:56 [ Daichi Konuma ]
そうだな〜でもそういう地域に根付いてしまった固定観念って、どんなにそれが歪んだものであれ、なかなかなくならないものなのかもな。もし生まれたときから「離婚した女性はいわばはみ出し者である」みたいな倫理観を教えられてきたとしたら、それを取っ払うのってほんとに難しいんだろうなって思う。彼女自身も、そういう倫理観を持っているわけだし、その中で自分の現状を受け入れなくてはいけないわけだから、たぶん想像以上に苦しい思いしてると思うな〜。 でも、マジで頑張ってもらいたいね! 頑張れヒンド!!!
2005/12/24(土) 午後 4:18 [ シンタ ]
>しんた 貴重な意見をありがとな。今度本当に来てくれるなら彼女とも会えるだろうし、どんな言葉をかけてあげるのか考えてきといてな。 あと、今度この件について少し行動を起こしてみようと思ってる。乞うご期待!!
2005/12/31(土) 午前 7:15 [ Daichi Konuma ]