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この村に赴任する前に、一度村の様子を見に来たことがあった。 あの時は語学も本当にどうしようもなく(今もだけど・・・)、 何もかもが信じられない光景で、とにかく不安な気持ちで一杯だった。 聞くところによると隣の家は52人の大家族だとかいうし、 一体この村はどうなってるんだよって感じだった。 それでも招待されたその隣の大家族の家でお茶を飲んでいると、 その家の長老である85歳のじいさん(写真、右から2番目)がこんなことを言ってくれた。 この言葉を聞いて、一発でこの村のことが好きになったのを覚えている。 「この村の人は俺のことを受け入れてくれる」 この言葉のおかげで、そう思うことができた。 村に赴任したら、彼と色々な話をしたい。 色々な経験をしているだろう彼から、少しでも何かを吸収したい。 心の底からそう思った。 でも、僕の恩人である長老は、僕の赴任を待たずして亡くなった。 ちょうど僕が赴任する2日前のことだった。 話に聞くところでは、葬式には各国から5000人を超える人が参列したらしい。 (僕は赴任準備のために、残念ながら式に参列することはできなかった。) その圧倒的な規模が、彼がどれだけの人徳者かを物語っているように思えた。 でも、彼が僕に残してくれたものは大きい。 今、村人たちは僕と長老の会話を、まるで伝説のように語っている。 「長老はダイチのことを同じ家族の一員って認めていたんだ」 「ダイチは長老に認められた人間なんだ」 中にはこんなことを言うヤツもいる。 「ダイチは長老と入れ替わってこの村に来たんだ」 それは言いすぎだろとも思うけど、やっぱり僕としては嬉しくてたまらない。 先日、僕が撮った彼の生前最期の写真を 隣の家族にプレゼントすると、みな本当に喜んでくれた。 中には写真を見て泣き出してしまう人もいた・・・ あらためて彼という人間のすごさを感じてしまった。 でも、当たり前だけどこんなのは恩返しとは呼べないと思う。
彼への本当の意味での恩返しはまだ始まったばかり。 彼ほどのビッグな男の代役が務まるかは分からないが、 この村のため、彼のために、自分ができることを力一杯やっていこうと思う。 |
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久しぶり。 感動した!泣いた。 ...そんなことより、上の写真見ると、シリアっていいトコだなー、おい。 タンザニアとはエラい違いだぞ。(^-^;
2005/7/9(土) 午後 11:36 [ Hassy@TZ ]
ハッシーさん久しぶりっす!! ちなみに上の写真の家庭は村一番の金持ちの家なんで、他の家はもう少し汚い感じです。って言ってもタンザニアよりはおそらく恵まれた環境で生活してるとは思いますけど・・・ そっちの様子も写真とかで見てみたいっすね。
2005/7/10(日) 午前 5:40 [ Daichi Konuma ]
ダイチさん『長老のご冥福お祈りいたします』 『月並みの質問ですけど、何故この仕事を選ばれたのですか』 ある意味『勇気』ありますよね・・・! でも嬉しいですよね『お前はこの家の53番目の家族だ』だなんて 言われるの。この村が好きになるのも分かる気がします。
2005/7/10(日) 午前 11:49 [ xyg*k*86 ]
あの時はとにかく嬉しかったですね。 協力隊参加の理由ですか…、これをコメント欄に書くのは難しいですね。今度改めて記事書こうと思います。お楽しみに!(?)
2005/7/10(日) 午後 8:40 [ Daichi Konuma ]