Alone in Syria... 〜青年海外協力隊の活動記〜

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2006年05月

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シリアの文化ベスト3

突然だけど、シリアの好きな文化ベスト3を挙げてみることにする。


第3位 ムシュワール


これは「散歩」という意味のアラビア語。

でも、日本の散歩なんかとはレベルが違う。
景色を楽しむでもなく、運動のためでもない。
ムシュワールはムシュワールのために行う。
そう、要するに単なる暇つぶし

でも、野暮なボクはついつい聞いてしまう。
「俺たち今、どこに向かってるんだい?」と。
すると、シリア人はサラッとこう答える。
「そんなん知らねーよ。神任せさ。」

うーん、素敵☆


http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0650-s.jpg
↑男同士でも仲良く手を絡めるのが楽しむコツ。



第2位 アルギーレ


これはアラブで有名な「水タバコ」のこと。
去年の誕生日に覚えて以来、ボクもすっかり愛好家。
(ノーマルなタバコは全く吸ってないけどね)

リンゴ、イチゴ、ブドウなどなど、色んな風味が楽しめる。
日本に持ち帰って親父と吸うのが、密かに楽しみだったりする。

ただ、吸う時にはルールがある。
とにかくボケッとすること。
考え事をするなんて、もったいない。

ただ、吸うのだ。


旧市街にはアルギーレ専用のカフェが無数にある。
宇宙の彼方を何億光年も彷徨っているのか、
はたまた完全に脳が解けてしまっているかのような、
そんなボケッとしたオッサンが、そこにはウヨウヨしている。

で、そんな場所をたまに通りかかると、
「おい小僧、そんなに急いで楽しいか?」
そんなことを問いかけられてる気がしてしまう。

あ、嘘。100パーセント気のせいです。
だってあのオッサンたち、何も考えてないし。


http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0317.JPG
↑表参道ヒルズのカフェより絶対お洒落、きっと。


第1位 ハンマーム


堂々の第1位は「アラブ式風呂」

これは日本における大衆銭湯に当たるもの。
湯船はないけど、桶を使ってお湯をフンダンに浴びることができる。
低温サウナのようになってて、これが本当に気持ちがいい。

「石鹸とタオルの貸出・スチームサウナ・マッサージ・垢すり」
これが全て込みで200ポンド(約400円)なり!!
どうですか、この安さ!?ラクーアなんて目じゃないゼ!!

ボクたち協力隊員はハンマーム部なるものまで結成して、現在は週1回の活動中。
いやはや、シリアにどっぷり浸かってるわけです。湯船はないけどね。
(我らがハンマーム部の部長、かんちゃんのブログ。もうすぐ帰国です)

このハンマーム、目的はもちろんリラックス。
まったりするスペースがフンダンにあって、
入浴中にだって、お茶やアルギーレが楽しめる。

いやはや、最高ですわ。


http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMGP0122-s.JPG
↑ハンマームで食事中のオッサンと友人。





という感じが、シリアの文化。
どれをとってもキーワードは「ボケッとノンビリ」

日本じゃLOHASって言葉がブームらしいけど、
そんなんシリアがとっくに先取りしてるのさ!!
さて、今は少し生活のリズムがゆっくりになった。
思えばこの2ヶ月、マジで駆け抜けてきた感がある。

小学校にエコクラブを立ち上げて、毎週の授業を運営してきた。
ヤル気はあるけど実務はしてくれないシリア人の同僚たち。
彼らと毎日やり合ったりしながらの、大変な授業作りだった。

まさに毎週がシリア人との闘いだったなぁ…


そんなボク対シリア人との2ヶ月間戦争も、
小学校の学期末試験と夏休みで中断となった。

で、今回はその最後の授業のときの話。





授業の終わりかけ、ボクは今日が最後の授業だと伝えた。

「エーーーーッ!!」

いやらしい話、そんな感じのリアクションを、ボクは心のどこかで期待してた。
いや、むしろ思いっきり期待してたし、予想もしていた。

ところがどっこい、なぜか生徒はノーリアクション

「エーーーーーッ!!」

そのリアクションをしたのは、逆にボクの方だった。
でも、なんで今まであんなに授業を楽しんでくれた生徒たちが
ここまでドライなリアクションをするのか、ボクには理解できなかった。

「でもまぁ、意外とそんなもんなのかな。」
そんな風に思い直して諦めかけたその瞬間、すごいことが起きた。



生徒の何人かが、突然泣きだした。

他の生徒も、よく見ると顔が完全に凍りついてる。
いつもウザいくらい陽気な子供たちが、
リアクション取れないくらいの悲しみに沈んでいた。

同僚たちも担任の先生も、この異常事態に驚いてるみたいだった。
かく言うボクは、何だか事態が飲み込めずにいた。


で、この沈黙を破ったのは、クラス一番のガキ大将。

「みんな大丈夫!夏休みにも来てくれるよ!!」


この言葉で何とか落ち着きを取り戻した子供たち。
クラスにも一気にいつもの陽気さが戻った。


で、別れの瞬間には、もう動物園状態。

「またすぐ会おうね!!」
「夏休みは妹も連れてくるから!!」
「元気でねー!!」
「ダイチー!!」
「ダイチー!!」




正直、夏休みの学校訪問は負担があまりに大きいし、実現可能性も低い。

けど、ボクの名前を大声で叫び続ける子供たちを背に
必死に涙をこらえながら(ちょっと泣いたけどさ…)

「オッシャ、絶対戻ってきたる!!」

と、ボクは決意してしまったのでした。


いやはや、こりゃ夏休みも大変なことになりそうな予感…




これは例のガキ大将が最後にくれたプレゼント。
何でもお母ちゃんと一緒に作ったのだとか。
このブサイクだけどカワイイ感じが、シリアの子供たちを彷彿させる。

ヤツとの再会の約束の証であり、ボクの一生の宝物です。



http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0099-s.JPG
↑今はカメラケースに住んでる彼(名前未定)

シリア人の嫌なところ

実際にシリア人とガチンコで働くようになると、
この国の人たちのことがより深く分かるようになってくる。
普通に旅行したりとか、友人として接してるだけじゃ分からない、
シリア人の本音ってもんが、少しずつ外国人にも分かってくる。

ボクの場合、最近は特に悪い面が見えてきた気がする。
ま、今まで外面のいいシリア人の良い面ばっか見てきた分、
通らなきゃいけない道なのかもしれない。

やっぱ建前だけ見てちゃダメだと思うし。
普通に日本人同士でも、深く付き合えば嫌な面って見えてくるからね。



さて、じゃあボクの見たシリア人の嫌な面って何か?

それはずばり、無駄に高いプライド
もちろん全シリア人がそうではないけど、
驚くほどプライドが高いシリア人が結構いたりする。
ボクの同僚たちは一応エンジニアだったりするもんで、
アジアから来た若造の言うことは素直に聞かないし、
何より、どんなことがあっても

決して謝らない。マジで。


一言ゴメンと言ってくれればいいところを、
「私は悪くない」「こんな理由があった。だから仕方ない」
の一点張り。とにかく言い訳で何とかしようとしてくる。

これ、真剣に働いてる人間にとっては本当に辛い。

この間も、明らかな同僚のミスでボクの膨大な努力が無になったことがあった。
もちろん、ミスを責めたりはしない。誰だってミスはするしね。
でも、少しくらいは誠意を見せて欲しい。
言い訳ばかりして最終的に逆ギレまでされたら、さすがにボクも悲しくなる。

「悪かったね。これからは気をつけるわ」
そういうちょっとした一言が、ボクは欲しくてたまらない。


てか、

自分がどれだけの情熱を注いでいるのか、
そこをもう少し分かって欲しいんだよね…

ま、でも、こんな行動を取られてるってことは、
きっとボクの見せ方が悪かったんだろうな。何とか上手い方法を考えないと。




って、なんだか今回は愚痴ばっかになったけど、
これが今ボクの感じてることだったりする。

要するに、まだまだ修行が足りんのです。
精進します。
日本はゴールデンウイークを迎えてるけど、皆さんいかがお過ごしでしょう?
こちらは金曜土曜が休日だから、ボクも久々に家でゆっくりしてるところ。

さて、今日は「こどもの日」

もちろんシリアにそんな日はないわけだけど、うちの親の粋な計らいで、
シリアの子どもたちも「こどもの日」を満喫できることに。

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_4511-s.JPG
↑鯉のぼりを片手に笑顔を見せるハーシム君。ボクのお気に入り。


実は3ヶ月ほど前から、村人家族とボクの実家とのやり取りが始まった。
きっかけはボクの親友ヌールの一言。

「ダイチの家族にぜひプレゼントが送りたい」


一般的には、途上国から日本にプレゼントが送られることは少ないだろう…
でも、ここシリアの村人たちにそんな常識は通用しない。
イスラム社会では「家族」の存在が究極に重要なことで、
ボクが家族と離れて地球の裏側に住んでいることは、村人には不憫でならないのだ。

ボクがよく行く家のバアちゃんは、
「お父ちゃんは元気か?」「お母ちゃんは元気か?」
「ちゃんと家族と連絡を取ってるのか?」
と、ボクそっちのけで家族の近況を聞いてくる。


その勢いには常に圧倒されるんだけど、
「元気だよ」
ってボクが答えると、満足そうにニコッと笑う
その笑顔がたまらなく可愛いかったりする。



まぁ、そんなこんなで、シリアの農家から横浜の実家へと、
スカーフやら香水やら手紙やらが送られたわけである。
(届けてくれた○山、まじサンキューな!!)

で、つい先日、今度は実家からのお礼がシリアまで届いた。
上の写真でハーシム君が持ってる鯉のぼりはその一部ってわけ。

他にもボクが子どもの頃に近所のバアちゃんが作ってくれた
まりが入っていたりして、何だか懐かしい気分になった。


そのバアちゃんはもう亡くなっちゃったんだけど、
まさか自分が作ったまりがシリアの子どもたちに届くとは
思ってなかっただろうなぁ…



母親からの手紙も、友人と一緒に何とか訳して村まで配達。
ボクは残念ながらその場に立ち会えなかったんだけど、
いつも家族を心配してくれてるバアちゃんは、さぞかし喜んで読んでいたそうな。
(字は読めないだろうから、きっと耳で聞いたんだろうけど)



いやはや、それにしても
日本の実家シリアの第2の故郷とを結ぶことが出来て、
何だかとても気分が良いボクなのでした。




http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_4460-s.JPG
↑日本からのプレゼントにご満悦の今回の仕掛け人、ヌール。

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Daichi Konuma
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