Alone in Syria... 〜青年海外協力隊の活動記〜

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劇的な再会

イメージ 1

さて、この写真の男性は誰でしょう?
(ヒント:実は昔のブログの記事に登場しました。)

もし分かったら、その人には何か素敵なものを差し上げます。
って、分かるわけないか…。俺すら全く覚えてなかったもん。



このオトコ、今ボクのやっているフラワーフェスティバルに突如現れた。
(フラワーフェスに関しては前回の記事を参照)

で、いきなり聞いてきた。

「お前の名前は何だ?」

このお祭りにはとにかく沢山の人間が来て、ウザいヤツらも多い。
てなわけで、また怪しいシリア人がやってきたと思ったボク。
死ぬほど邪険そうに、「ダイチって名前だけど、何か??」と答える。

すると、オトコ。
「おぉ、ダイチ・・・」
と言いながら、急に抱きついてくる

「コラ待て、貴様何者だ!!」
とりあえず怒鳴りつけてみるボク

すると、オトコはハーリッドと名乗る。

が、全く記憶にない。
何しろ、この1年3ヶ月で10人以上のハーリッドに出会ったからね。
(シリア人男性の名前は驚くほどバリエーションがない。3割強がムハンマド。)

「覚えてないのか、俺たちは一年前に出会っただろ」
それでも諦めずにハーリッドという怪しい男は続ける。

5秒ほどの沈黙。

・・・


そして、遂にボクのシナプスが繋がった。

あぁーーーー、あん時の!!



実はこの人、記念すべきシリア人の友達第1号
シリアに到着して3日くらいで知り合ったヤツで、家に遊びに行ったこともある。
ボクが父親以外では初めて手を繋いで歩いた男性でもある。いわば初体験の相手
(懐かしい写真はこちら。かなりヤバい写真出てきます)

そんな大事な友人を忘れるなって話だけど、
彼は家にも電話がなくて、ずっと音信普通になってたわけ。
15ヶ月も会ってなかったら、さすがに忘れるよね…

つーか、そんな状況でいきなり抱きつくなって話だけど、
まぁその辺がシリア人のいいとこだったりもする。



てなわけで、しばし思い出話に花を咲かせる。
思えばこの15ヶ月間で自分のアラビア語はかなり上達したわけで、
当時表現できなかったことがかなり喋れるようになってたりする。

ただ、同時にシリア人に対して冷たくなっている自分にも気付いて、
その辺は何だか寂しかったりする。大いに反省しなきゃなぁ…
バスで知り合った人の家にお邪魔する元気は、今はもうない気がする。


・・・うーん、何だか自分の変化をマザマザと実感してしまった。
ま、こんな素敵な再会をプロデュースしてくれたフラワーフェスと、
俺のことを覚えてくれていたハーリッドには感謝だね。

色々あったフラワーフェスもあと2日、何とか頑張るぞー!!

夜のお仕事

さて、最近は何だか変な仕事をしてる。

シリアの一般的な就業時間は9時〜15時なんだけど(ナメてますね)、
いまのボクはそれに加えて19時〜23時もお仕事。
これがなかなか大変なのです。

なんでこんな状況かと言うと、ここのところは
フラワー・フェスティバルという市民のお祭りに参加してるから。
このお祭りは16日間に渡って開催されて、何でも毎年50万人以上が訪れるとか。

夜に開催してるのは、ライトアップされて綺麗だからってわけじゃなく、
昼間はあまりにも暑すぎて危険だから。いやこれは納得。昼間は死にます。


http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_5308-s.JPG
↑大盛況な様子。ちなみに20時の写真…。ビックリするほど日が長い。



その名の通り、お祭りの展示は花とか自然に関するもので、
ボクの職場ダマスカス環境局もなかなか見事なお花畑を作り上げた。

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_5191-s.JPG
↑砂漠をイメージしたガーデニング、とのこと。


このブースの一角で、ボクは普段から行ってる
小学校エコクラブ活動の広報活動をしている。



こんな感じで、子供の作った作品を展示したり、
その場で子供たちに絵を描いてもらったりして人集め。
でもって、集まった人にビラを配って環境教育について知ってもらう。
何だか高校の文化祭みたいな雰囲気。

恐ろしく地味で単調な活動だけど、
今のところはなかなかの盛況ぶりを見せてる。
色んな人が興味を持ってくれてるしね。


ただ、外国人ってことで珍しがられるし、アラビア語での質問もガンガン来るし、
毎日毎日がなかなか大変だったりする。しかもW杯の時間とモロかぶりで見れないし…

まぁ、今日で何とか10日間の日程を終了。
あと6日間、何とか頑張ってみるかぁ!!

海外から見るスポーツ

日本はきっとW杯の話題で持ちきりなんだろうなぁ…

ちなみにシリアは全然。マジで終わってます。
何しろ試合を見るのに100ドル以上かかるからね。
金持ちしかみれない。なんだよそれ・・・
(日本戦は大使館の方の家で何とか観戦したけどさ)

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0293-s.JPG
↑W杯特別料金を要求する高級レストラン。何故かブラジルを応援…


この前、ひょっとしたらどっかのチャンネルで
見れるんじゃないかと思ってチャンネル回してたら、
なぜか女子バレー日本代表の試合を発見。
モントルーマスターズ5位決定戦、対ドイツ。



バレーって、サポーターの声援を背に
いつもホームで戦ってるイメージがあったけど、
今回見た試合は日本人サポーターの少ないスイスでの試合。
(果たしてW杯一色の日本で放送されたんだろうか…)

いやはや、何か妙に応援しちゃった。
結果は負けだったけど、海外で頑張る彼女たちに感動させられた。




てか、シリアに来てからスポーツの見方が少し変わったかも。

ボクの一番好きなスポーツは野球だったりする。
そして、何を隠そうひいきのチームは広島カープ
日本にいる時はプロ野球の応援ばっかしてた。

もちろん今もカープの調子はすげー気になる。
でも、一番応援しちゃうのは海外でプレーする選手。

イチロー、松井秀、井口、城島、田口…
彼らの活躍から勇気をもらうことは本当に多い。
一人で海外で戦ってる姿に自分を重ねてるのかもね。



ただ、もっと応援したくなるのは、
そうした選手の影で成績が低迷してる選手たち。

やっぱり筆頭は松井稼頭央かな。
彼が抱えてる苦悩とか、すげー分かる気がしちゃう。

あれだけの選手が結果出せないって苦しいだろうなぁ…
「こんなはずじゃない。俺はもっとやれるはず」
そんなことを考えても、復調の兆しは一向に見えてこない。
海外という環境で、相談できる人もきっと多くはないはず。
苦しいだろうなぁ。分かる分かる。



今シーズンも現時点で打率2割と苦しんでいる彼は、
ついにメッツを離れて新天地ロッキーズへ。

ここから這い上がるのは本当に大変だろうけど、まだチャンスはあるはず。
新天地で彼が活躍できること、心の底から祈ってます。

「諦めたらそこで試合終了なのさ。」

一緒に頑張ろうな、KAZUO!!

協力隊のメンタル

さて、ボクのメンタルは徐々に回復しつつあります。
励ましのメールとか書き込みをしてくれた皆さん、
本当にありがとうございます。



にしても、海外では立ち直るキッカケも自分で探さなきゃだから大変。
ただ待ってるだけじゃ元気は戻らない。なんかそんな気がする。

そんな時、ボクのメンタル面を支えてくれるのは、
ズバリ、映画と音楽


なんと、ボクはシリアに400本もの映画を持ってきてる。
寂しくてどうしようもなくなった時には、映画を見ることにしてる。
そうすると気持ちが落ち着いて、物事を冷静に考えられるようになる。
これまでも幾度となく、映画には助けられてきた。



それから、音楽も元気を取り戻すための大事なツール。
こちらも日本から大量に持ってきております。

ボクが一番気に入ってるのは、コブクロの「手紙」って曲

なんでもコブクロが協力隊に派遣される友人に贈った曲らしく、
ボクも出国前に友人からプレゼントされたのだった。

この曲は本当に何回聴いてもいい。
協力隊員の心境をすごくよく分かってくれてて、
聴くたびに勇気をもらえるのです。

てことで、歌詞を紹介。


「手紙」 唄 コブクロ  作詞/作曲 小渕 健太郎


君は夢を追いかけ海を渡る旅人。
僕は見てるだけしか出来ないから、歌うよ。
何もかもが新しい、遠い国での暮らし
あんまり頑張りすぎないで、体は正直だよ。
 
夢中になりすぎて本当の自分まで見失わないでね。
いつも一人で考えすぎて、全部背負ってしまう君だから。
 
泣いてしまうほどつらいのは、一番頑張った日の証。
そんな自分を時々は、休めてあげなきゃだめだよ。
 
君は夢に問いかけ、日々の答えを探す。
身に付いてゆくものは見えないから、不安で。
だけど心配ないよ、強く信じたものは
君が逃げ出さない限り、裏切らないよ きっと。
 
真っ直ぐな思いはやがて届くから、自分を曲げないで。
いつの日か一人、また一人と、君の心 受け取ってくれる。
 
君の描いた未来図に、色が一つ増えるたびに
君の笑顔が華やかに、誰かを勇気付けていくよ。
 
泣いてしまう程辛いのは、一番頑張った日の証。
そんな自分を時々は、休めてあげなきゃだめだよ。
君の描いた未来図に、色が一つ増える度に
君の笑顔が華やかに、誰かを勇気付けていくよ。
 
どんな季節も、意味の無い風は吹かないはずだから、
強く儚く咲く花のように、今を受け止めて
弱い自分に負けないで。
協力隊員の活動ってのは、一筋縄じゃいかない。
山あり谷あり。まさにその通りだと思う。

でも、今日は本当にどん底だった。
これまでのシリアでの生活で、最も悔しい日だったかも知れない。





前にも書いたけど、ボクは小学校でエコクラブ活動をやってる。
今は夏休みになったけど、1学期の活動が好評だったってことで、
同僚と相談して夏休み中も活動を続けようって決めた。

でも、夏休みに学校に来るなんて、シリアでは基本的にありえないことらしい。
できる限りの告知はしたけど、正直子供たちが来るかは分からなかった。
「何とかなる。奴らはきっと来てくれる。」
と、とりあえずは根拠のない自信で自分を安心させた。



そして今日、いよいよ夏休みエコクラブの初日を迎えた。

朝早く、ボクは少し緊張してオフィスに向かった。
最後の準備をして、いよいよ出発。
同僚に「そろそろ行こうか」と声をかける。
で、返ってきた返事がこれ。

「ボスに許可をもらい忘れたし、忙しいから行かない」
「それに、子供たちだってどうせ来ないわ」


久々に激怒した。


今まで必死に努力したのは何のためだったの?
あれだけ一緒に計画練ったじゃん?なんで??
みんなでやってきたプロジェクトなんだから、
力を合わせて一緒にやろうよ!!

でも、同僚は言った。

「これはあなたのプロジェクトでしょ。私たちは関係ないわ」










ボクは一人で学校に行った。


そこには、20人以上の子供たちが集まってた。

目標の倍以上だった。
兄弟や、他の学校の友達を連れてきてくれた子もいた。

嬉しかった。すげー嬉しかった。


でも、ボクは準備していた授業をすることができなかった。
これまで一緒にいた同僚が、今日はいなかったから。


「ゴメンね」

とにかく子供たちに謝って、ボクは仕方なく
ジャンケンとあっちむいてホイを教えることにした。


ジャンケンしてたら、何か虚しくなってきて、涙が出てきた。
23歳のアジア人が、泣きながらシリア人の子供とジャンケン。

あーあ、何やってんだろ・・・



やっぱ協力隊って大変だね(笑)





http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0251-s.JPG
↑来てくれた子供たち。お前ら最高だ!!

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