Alone in Syria... 〜青年海外協力隊の活動記〜

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シリアのこと

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これまであんまり書いてなかったけど、
この国で自分が耐えられないことが一つだけある。

アジア人蔑視


特に迫害とかされたりするわけじゃないけど、
アジア人は容姿や言葉のことで、とにかくバカにされる。

例えば、「ジャッキー・チェン」とか「カラーテ」とか連呼しながら
明らかにアジア人の容姿をからかってくる奴らが腐るほどいる。
それに、中国語の発声に由来する「シン・シャン・ション」という
意味不明の差別言葉も悲しいほどに広まってる…。

シリアで生活を始めたばかりの頃は気にならなかった
こうしたちょっとしたアジア人に対する差別。
でも、時間が経ってこの国の文化に適応するにつれ、
最高にウザく感じるようになってきた


で、こないだのアジアカップ観戦で、それは爆発した。
前も書いたけど、観戦したカードはシリア対韓国。

僕らは一応シリア側の応援をしていたわけだけど、
シリア人に韓国人と日本人の区別がつくはずもない。
試合後の僕は、
俺たちを倒した生意気なアジア人のサポーター
以外の何者でもなかったわけだ。
それはそれはウザーい仕打ちをされました。

はい、遂に自分はキレました。

「てめー、何考えてんだコラ!」

相手の胸ぐらを掴み、日本語で思い切り怒鳴り散らした。

と、その瞬間、
僕の腕をギュッと掴んで止めてくれた奴がいた。


・・・続く
(特に意味はないけど、2回に分けてお送りします)

イメージ 1

さて、日本は来たるW杯で盛り上がってるだろうけど、
(いや、今はオリンピックか…。日本のことは分からんです)
同時にアジアカップの1次予選も地味に始まっている。

先週は日本代表とインド代表が戦っていた。
そしてその裏で、我らがシリア代表は韓国代表と激突したのだった。

場所は奇しくもシリア。ということで、
折りよくシリアを訪ねていた学生時代の友人と、いざサッカー観戦へと出かけた。

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0865-s.JPG
↑会場に掲げられた両国の国旗。韓国の国旗、久々に見るなぁ…


ちなみにこの国のサッカー人気は半端じゃない。
会場はご覧の通りの超満員。でも代表チームは相当弱いんだけどね…

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0867-s.JPG
↑こんな場所でも大統領が一番目立ってます。

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0877-s.JPG
↑1週間の滞在ですっかりシリアを愛してしまった友人オオヤマ


さて、冷静に考えれば誰もが韓国代表の勝ちを疑わないこの試合、
試合前にシリア人サポーターに突撃インタビューを敢行した。

今日の試合の結果、どう予想する??

この質問に対し、10人中9人
「5−0、シリア」
とつい答えてしまうのがこの国の国民性。
そして、残りの1割は悲しそうに「3−0、韓国」と口を揃える。
うーん、なんだかなぁ…


さて、終わってみれば、試合はシリア代表が大健闘。
惜しくも1−2で敗れはしたものの、どっちが勝ってもおかしくないゲームだった。
あと一歩のチャンスを確実に外すあたりは、さすがシリア代表だったけどね…


さてさて、この国ではサッカーの試合でも
おびただしい数の警察官が動員されるようだ。
なんだか相当に物々しかった…

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0947-s.JPG
↑キリっとした表情で観客を監視する治安警察、の図


でも案の定、試合が緊迫すれば、みんな警備なんか忘れちゃうんだけどね。
さすがは平和な国、シリアです。あはは

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0937-s.JPG
↑もはや注意を払うべき観客には完全に背を向ける、の図


この日の話、もうちょい書きたいことがあるんで
続編を書いてみることにしまっす。お楽しみに〜!!

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文化人への第一歩

イメージ 1

自慢じゃないが、自分は文化的な人間じゃない
小学校から大学まで、ずーっと運動ばっかやってた体育会万歳人間です。
でも、そんな僕にもついに生まれ変わる時がやってきた。

なんと、シリア国立交響楽団のコンサートを聴きにいったのです。


そう、皆さん知っての通り、今年はモーツァルト生誕250周年。
このコンサートもそれを記念しての催しというわけ。
長年親しんだ名曲の数々を国立オーケストラで聴けると思うと、本当に鳥肌モノ。

…と、こんなことを書いてはみたものの、
ベートーベンとモーツァルトの区別もつかない自分が
彼の生誕のことなど気にかけていたはずもない。
コンサートといえば小学校のとき妹のピアノの発表会に行ったきりの僕は、
途中で居眠りをしないかだけが唯一の気がかりだった。

てなわけで、思いっ切り舞い上がりながらも精一杯のお洒落をしていざ出陣。
街の中心部からだいぶ離れたコンサート会場に着いてみて、あらビックリ

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_1414-s.JPG
↑うーん、ちょっと伝わらないなぁ…

シリアにこんなお洒落なスポットがあったとは・・・!?
日本の一流コンサート会場と比べても遜色ないじゃない。
…ま、日本でこんな場所に足踏み入れたことないんだけどね。


で、肝心の演奏も本当に凄かった。
シリアの国立オーケストラの実力はかなりのもののようで、
ある程度の耳を持つ友人も「スゲー…」と絶句。
特にピアノには世界的に有名っぽいスイス人が招かれてて、本当にヤバかった…


というか、この国は本当に二極分化してる気がする。
ヨーロッパの文化の影響を受け、洗練されたシリアと、
そういう欧化の並にひたすら抵抗し続けるシリア
この国は今、どちらの道を行くかの岐路に立ってるのかもしれない。

そんなことを、スカーフを被った女性のほとんどいない会場で考えたわけ。
村では女性の姿を見ることすらできないのにね。
ほんと、この差異は凄いよね。同じ国とは思えない…


ま、たった一回オーケストラを聴いただけで文化人に
生まれ変わった気がしちゃう自分も凄いと思うけどね。
帰国までに、もっと洗練された男になろうと思います。

イメージ 1

お隣の国、ヨルダン5泊6日の「旅行」に行ってきた。
(上の写真は中東随一の観光地、ぺトラ遺跡)

旅行って言葉にカギ括弧を付けなきゃいけないのは、
半分くらいは観光せずに環境関係の団体に行ったりしてたから。
別に誰かに行けって命令されたわけじゃなかいんだけど、
何となくそんな感じになっちゃった・・・

「自分って仕事人間なんだな・・・」

なーんてことを、最近妙に思ったりします。


さて、ヨルダンで感じたシリアとの違い
それはズバリ、

アメリカ資本との付き合い方。


石油も取れず、文化的にも気候的にも非常に似てる両国に、大して違いはない。
むしろ外国を旅行してる気分にはなれないくらい、この2国は似てると思う。言葉も通じるし。
でも、ある一定の街の中心部に行ってみると、そこには明らかな違いがある。

その違いっていうのがこれ。



KFC
マクドナルド
DELL
citi group




こうしたアメリカ資本の企業ってのが、シリアにはない
なんでかって、政府やら国民やらがアメリカを毛嫌いしてるから。
それに、アメリカはシリアに対して経済制裁もしてるしね。
(おかげでシリアの銀行にはドルで送金できなくなってるし…)

もはや全世界を席巻しているグローバリゼーションに対して、
シリアっていう国はちょっとした抵抗をしてると言えるのかもしれない。
ヨルダンは国民レベルではアメリカのことを嫌いながらも(人によるけど)、
経済面では開放政策を取ってアメリカと仲良くしてるわけだ。

あんまり書くとややこしくなるから止めるけど、
アメリカに門戸を開放するってことの意味を肌で感じたような気がする。
ここまで目に見える形で現れるなんて、正直ショックだった。



まぁ、そんなことをウームと考えつつも、ミーハーな僕は
ヨルダン訪問記念にKFCで「ファストフード」を食べてきたわけです。
(カギ括弧付けたのは、出てくるのに15分かかったから。ある意味スローフード…)


で、KFC訪問の自慢をしにシリアに帰ってきてみると・・・

ケンタッキー1号店が開店してました!!


って、ヨルダンでKFCに行った意味ねーじゃん!!


ちなみにこのKFCシリア1号店、政府やら住民の反対にあってか、
工事が半年間くらい中止されてたんです。
協力隊員の間では建設中止になったってのがもっぱらの噂だった。

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_1106-s.jpg
↑KFCのロゴを必死に隠そうとしてた建設中の写真。なぜ??


うーん、いったいどんだけタイミング悪いんだろ…
実は2006年は年男あり厄年でもある僕。
なんとも不吉なスタートを切ってしまいました。

それにしても、これからのシリアはどういう方向に進んでいくのやら。
コカコーラを飲んでる人もよく見かけるようになってきたしね。

ま、とりあえずはKFCで爆弾テロとかが起きなければいいんだけど…

イメージ 1

シリアに来て8ヶ月が経ち、だんだんとこっちの暮らしにも慣れてきた。
日本と違うことは確かに多いけど、大抵のことでは驚かなくなった

が、しかーし!!


そんな僕に立ちはだかったのが上の写真。
これはさすがに理解を超えてます

新種のキャンピングカーと納得しようと試みたものの、やっぱ無理。
これは紛れもなくなわけです。
家が道路を走るなんて、日本では禁じられてますよね。
って、そんな法律なくても普通に走らないか…



一応別の角度からも検証してみる。
やはり紛れもなく、です。

それにしても、

なぜ取り壊して新居を建てないのか?
どうしてこんな古い家に固執するのか?

疑問はつきない…


てなわけで、早速NGOのスタッフに写真を見せて聞いてみることに。
すると、意外な答えが・・・

これはレバノンにあったシリア軍の検問所なんだそうな。
おそらく皆さんの多くは知らないでしょうが、
シリアは現在隣国レバノンとの間に政治的な問題を抱えていて、
軍隊を全面的に撤退しなければならなかったのです。

で、これはおそらく一種のパフォーマンス。
シリア政府は

「We shall return soon」

とでも言いたかったのでしょう・・・
なかなかパンチの効いたことをしてくれるもんだ。

しかし、世界中の新聞を賑わせている政治的問題が
ちょっとした笑いとなって自分の前を通りすぎるとは、
世の中なんとも面白いもんですね…。


※ タイトルの「シリアの動く家」は
「ハウルの動く城」をモジったセンスのなさ丸出しのタイトル。
  実は先日行われた国際映画祭でシリアでも上映され、
  シリアの協力隊員の間ではちょっとした話題を呼んでいる。
  我々、日本とは1年程度の時差で生活しております・・・

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