シリアのこと
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昨日はある重大な事実を思い知らされた日だった。 昨日は祝日ということで、協力隊の仲間うちでサッカーをすることになっていた。 ラマダン決行中の僕も、1日目と2日目を割と楽勝で乗り切った自信から、 安易な気持ちでサッカーへの参加を決めた。 が、これがあまりにも大きな過ちだった… 10月に突入したにもかかわらず、シリアはこの日も素晴らしいまでの晴天。 そんな絶好のスポーツ日和、我々は15分程度の試合を4回行った。 元来体力に自信のある僕は、序盤から全力でプレーした。 この時すでに地獄はすぐそこで僕を待っていたが、僕はまだ気付かない。 その後も順調にサッカーを楽しみ、中盤になってペットボトルを取り上げた瞬間、 僕はやっと恐ろしい事実に気付いた。 その後の僕は、もはやスポーツマンとして最低を極めた。 味方が攻撃と守備の切り替えを必死に行う中、僕は中盤でウロウロするのみ。 パスが回ってきても、極力ドリブルは避けた。 もはや試合での勝利より、生き抜くことが最優先だったのだ。 あ、だったら途中で抜けろよって話かもしれないけど、 それは部活で培ってきた僕のつまらないプライドが許さなかったのです。 あぁ、なんてアホな… てなわけで、結果、こんな感じに。(決してヤラセじゃないはず) ちなみにこれはラマダンしてない友人。 しかし、悲劇はまだ続いた。 昼の12時くらいに家に着いた僕は、 日没までベッドの上で実に6時間ものあいだ悶絶したのだ。 空腹と恐ろしい喉の渇きは、僕に悪夢さえ見せさせた。 うーん、今思い出しても恐ろしい… てなわけで、皆さんもラマダン中のスポーツは控えてくださいね。 僕はもう二度としません。 ちなみに、イスラム教徒のスポーツ選手は 飲食可能な日没後に練習を行うとのこと。うーん、納得…。 ラマダン終了まであと26日。
根性見せます!! |
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一個前の記事で書いた日本フェスティバル、 たくさん写真撮ったからもうちょっとだけ紹介したい。 とりあえずイケメン大学生の写真。 (「イケメン」って言葉がまだ日本で使われてるかは知らないけどさ…) 協力隊の女性陣は彼を見てキャーキャー大騒ぎ。 まぁ確かにカッコいいとは思うけど… というわけで、 悔しくなった僕は早速美人ウォッチングを開始。 以下、どうしようもなくクダラない話。 (上も十分クダラないとは思うけど…) たとえば、日本だったら美人が通ったとしても 「やっべ、あの娘超カワいくね!?」 と、本人の前ではなかなか言えないと思う。 でも、ここでは違う。 そう、全てが自由なのだ。 例えばエレベーターという密室の中ですら 「俺、この娘とデートしたい」 「えー、その娘!?俺は絶対そっちの娘だな」 なんていうドアホな会話を繰り広げることができてしまう。 (本気でデートに誘う勇気は誰も持ち合わせていないのだが…) 日本だったらとっくに女性に張っ倒されてるに違いない。 他にも、何かムカつくことがあった時には 「おいおいこの野郎、なに考えてんだコラ!!」 などと怒りを表現しても、相手は分からないから喧嘩にはならない。 たいていの場合は気味悪がって逃げていってしまうのだ。 (異文化の中で生活してると、ムカつくことも多いです) うーん、なんて便利なんだろう…☆ とにかく、日本語を誰も解さないのをいいことに、 日頃から好き勝手に自分の感情を音声として表現しているのだ。 が、この日事件は起きた。 いつもの調子で 「うーん、カワイイ。付き合いたい☆」 などと呟いてみたところ、 てなわけで、どうか皆さんもお気をつけ下さい。
あんま油断してると、思わぬとこで痛い目見ますよー。 |
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なんと先輩の協力隊員がシリアで結婚式を挙げた。 相手はシリアに旅行に来た他の隊員の友達で、 まだ1ヶ月も二人で一緒に時間を過ごしてないらしい。 メールと電話で愛を育んだとのこと・・・うーん、すげぇ。 てなわけで、僕も生まれて初めて結婚式というものに出た(ちなみにカメラマンも頼まれた)。 式はダマスカスの教会(写真)で行われ、基本的には日本の結婚式と同じ趣のものだったと思う。 感想としては、とにかく本当に本当に感動的だった。 特に新郎新婦が誓いの言葉の時に流した美しい涙は鳥肌モノだった。 いやぁ、結婚式最高!! ちなみに二人はこれから新婚旅行に出かけ、 その後は新郎の活動が終わるまでまた離れ離れらしい。 うーん、大変・・・。でもとにかくお幸せに!!! 1週間後には僕の所属するNGOのスタッフも結婚式を挙げることになっていて、今から楽しみ☆ 今度は純アラブ式の結婚式だから、その違いを楽しもうと思う。その模様もまた今度アップします。 さて、感動的な式が終わって村に戻ると、僕の家にもある変化が・・・ なんと、家の周りにあった壁が全て取り壊されていたのだ。 それを見て呆然としている僕に向かって村人が一言。 「どうだダイチ、素晴らしいだろ?」 えっ、えっ、何そのコメント!? マジ意味わかんないんですけど・・・ 僕がさらに呆然とした表情をしていると、その村人は追加説明をすることはせず、 なぜか満足げにどこかへ去っていったのだった。なんじゃそりゃ!? 後から他の人に聞いたところ、なんでも壁は道路を広げるために壊したらしい。 てか、だとしても「とりあえず住んでる人間には事前に説明しとけよ!!」 って強く思うのは僕だけなんだろうか・・・ ま、そういう常識が通じないのがここの面白いとこではあるんだけど。 にしても今回はかなりビビッた・・・ さて、明日(15日)は僕の誕生日。
村で迎える誕生日、果たして村人たちは祝ってくれるだろうか・・・ |
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現地時間午後7時35分、日本時間午前1時35分から行われた バハレーン(こっちではこう発音する)対日本の大事な試合。 日本のみんなは夜遅くまで起きて観戦したんだろうけど、 ここシリアでは時差なしでゴールデンタイムに見ることができました。 所長以下JICAシリア事務所の職員数名は、 なんとバハレーンまで応援に行ってしまうという熱狂っぷりでした。 (写真は日本の勝利を力いっぱい表現するシリア残留組) とりあえずは大事な試合に勝てて良かったですね。 小笠原のゴールが決まったときにはかなり興奮しました。 異国の地から見る日本代表の姿は、なんだか日本で見るときより格好よかった気がします。 さて、当然ながら僕は日本のテレビ局の放送を見てたわけじゃありません。 僕が見てたのは、そう・・・ 「バハレーン・チャンネル」 つまり、完全にアウェイなテレビ放送を見たわけです。 日本では日本びいきの中継しか見れないわけで、 実はかなり貴重な経験だったような気もします。 で、この放送を見て印象に残ったことを2つ。 まず一つ目は、公平な放送だったなということ。 カメラは割と均等に両チームの選手を撮っていたし、時々聞き取れる実況の声でも、 日本選手の名前や状況、それからジーコのこととかにはかなり触れられてました。 僕は広島カープのファンなんですが、 巨人戦を日テレで見るときのような不快感はあまり感じませんでした。 その点、日本のテレビ局は相手チームの顔をほとんど写さないですよね。 ちょっと前に日本対シリアの試合を日本のテレビで見たときも、 ほとんどシリアチームの選手にはスポットが当てられてなかったし。 どっちがいいってわけじゃないですけど、面白かったです。 それから二つ目は、試合後のスタジオの凹んだ雰囲気。 バハレーン・チャンネルにも日本のテレビ放送と同じように サッカー解説者とアナウンサーがいたんですが、 試合前と試合後のテンションは完全に別人でした。 確かにバハレーンにとっても大事な試合だったんでしょうが、 普通スタジオに中継が戻されたら 「いや〜、残念でした。でもまだ望を捨ててはいけません」 って感じで視聴者のために明るく振舞ってもよさそうなもんです。 それが、まじ誰一人言葉を発していませんでした。 その後少しは解説めいたものをしたものの、 エンディングの瞬間も明るいテーマ曲だけがむなしく響いてました。 カメラマンも志気を失ったのか、最後は放送も乱れ気味になってました。 きっと今日のバハレーン国内は、ほんとにドンヨリしてるんだと思います。 今回のことに限らず、こっちの人はすごく素直に感情を表に出すんですよね。 以上、感想でした。 次の日本対北朝鮮の試合はきっとこっちでは放送しないんだろーな。
W杯出場を決める瞬間、生で見たいんだけどなぁ・・・ |





