Alone in Syria... 〜青年海外協力隊の活動記〜

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協力隊のメンタル

さて、ボクのメンタルは徐々に回復しつつあります。
励ましのメールとか書き込みをしてくれた皆さん、
本当にありがとうございます。



にしても、海外では立ち直るキッカケも自分で探さなきゃだから大変。
ただ待ってるだけじゃ元気は戻らない。なんかそんな気がする。

そんな時、ボクのメンタル面を支えてくれるのは、
ズバリ、映画と音楽


なんと、ボクはシリアに400本もの映画を持ってきてる。
寂しくてどうしようもなくなった時には、映画を見ることにしてる。
そうすると気持ちが落ち着いて、物事を冷静に考えられるようになる。
これまでも幾度となく、映画には助けられてきた。



それから、音楽も元気を取り戻すための大事なツール。
こちらも日本から大量に持ってきております。

ボクが一番気に入ってるのは、コブクロの「手紙」って曲

なんでもコブクロが協力隊に派遣される友人に贈った曲らしく、
ボクも出国前に友人からプレゼントされたのだった。

この曲は本当に何回聴いてもいい。
協力隊員の心境をすごくよく分かってくれてて、
聴くたびに勇気をもらえるのです。

てことで、歌詞を紹介。


「手紙」 唄 コブクロ  作詞/作曲 小渕 健太郎


君は夢を追いかけ海を渡る旅人。
僕は見てるだけしか出来ないから、歌うよ。
何もかもが新しい、遠い国での暮らし
あんまり頑張りすぎないで、体は正直だよ。
 
夢中になりすぎて本当の自分まで見失わないでね。
いつも一人で考えすぎて、全部背負ってしまう君だから。
 
泣いてしまうほどつらいのは、一番頑張った日の証。
そんな自分を時々は、休めてあげなきゃだめだよ。
 
君は夢に問いかけ、日々の答えを探す。
身に付いてゆくものは見えないから、不安で。
だけど心配ないよ、強く信じたものは
君が逃げ出さない限り、裏切らないよ きっと。
 
真っ直ぐな思いはやがて届くから、自分を曲げないで。
いつの日か一人、また一人と、君の心 受け取ってくれる。
 
君の描いた未来図に、色が一つ増えるたびに
君の笑顔が華やかに、誰かを勇気付けていくよ。
 
泣いてしまう程辛いのは、一番頑張った日の証。
そんな自分を時々は、休めてあげなきゃだめだよ。
君の描いた未来図に、色が一つ増える度に
君の笑顔が華やかに、誰かを勇気付けていくよ。
 
どんな季節も、意味の無い風は吹かないはずだから、
強く儚く咲く花のように、今を受け止めて
弱い自分に負けないで。

漠然とした疑問

正直いって、今はかなり精力的に活動している自信がある。
シリア国内をガンガン動き回り、日々スケジュールに追われる生活を送ってる。
徐々にではあるけど、活動の軸のようなものができてきたという気もしてる。

でも同時に、これでいいのかなと思うこともある。

前にも書いたけど、環境に関するプロジェクトの立ち上げのため、
最近はシリア各地を飛び回るという生活をずっと続けているわけだ。
もちろんこの活動はすごくやり甲斐があるし、充実感を感じることも多い。

http://www.geocities.jp/al_quneitra/CIMG4418-s.JPG
↑活動、頑張ってます。写真は清掃キャンペーンの指揮を取る自分。


でも、その一方で村で生活できる時間はかなり少なくなってしまっている
仕事が落ち着いたときに村に休みに帰る、そんな感じになってるのが現状だ…。


そもそも自分はなぜシリアに来たのか?

協力隊の2年間で何を得たかったのか?


こうした問いに対する一つの答えは、
「とんでもない異文化の中で生きる」
ということであり、
「日本にはない価値観にドップリ浸かる」
ことだった。

シリアという中東の訳分からん国の、
しかもそのド田舎の村で過ごす2年間にこそ、
僕は魅力を感じていたんじゃないかなと思う。

もちろん今の活動は楽しい。
でも、今やってる活動は、協力隊じゃなくてもできる活動な気がしてしまう。
英語の話せる知識人層とばかりコミュニケーションを取っているせいか、
なんというか自分のイメージしていた刺激的な活動とはちょっと違うのだ。


僕は日本社会でバリバリ働いている友人たちを常にライバル視してる。
ことあるごとに、奴らと自分を比べるっていう変な癖がある。
奴らには得られない経験をしているからこそ、この2年間には意味があると思ってる。
おそらく同じようなことをやったら、日本の方が学ぶことは多いと思うからだ。

協力隊という人生の思い切った決断の意味を自分は十分に生かしきれているのか、
その辺に疑問を感じざるを得ない自分がたまに登場してしまう今日この頃なのでした。


まぁまずは我武者羅にやって、落ち着いたらもう一度考えよっと。

ニュースのインパクト

今日ネット・ニュースを見てみると、

23日午後4時35分ごろ、千葉県北西部で強い地震があり、
東京都足立区で震度5強、千葉県浦安市、埼玉県草加市、横浜市神奈川区などで震度5弱を観測

とのニュースが。
ちなみに僕の実家は神奈川県横浜市。思わず肝を冷やしました。
慌てて両親に確認を取ると、みな無事だったとのこと。ホッ


てか、やっぱり異国の地で日本の悪いニュースを見るとかなりビビる。
今回の地震がどれくらいのビッグ・ニュースなのかはイマイチ分からないけど、
やっぱり家族や友人と遠く離れて暮らす自分にはかなりの衝撃。
今後も地震とかの危険はあるだろうし、なんだかすごく心配してしまう。

まぁ、普通に考えれば海外にいる自分の方が心配されてるわけで、
日頃自分がどれだけ心配されているのかを見にしみて感じてしまった。
きっとこのブログは自分の安否報告にもなってるはずだし、これからも定期的に更新していきまっす!!


やっぱ日本から離れて暮らすってことは大変なもんです。
でも、シリアはいま比較的治安も安定しているし(隣国のエジプトでは大きなテロが起きていたけど・・・)、
こうしてネットでニュースや日本の人とも連絡が取れるからまだいい方。
南部アフリカとかアジアの山奥とかに住んでる隊員とかは、こういう情報の面でも色々大変なんだと思う。
やっぱ協力隊生活ってのも大変なもんだね・・・
さて、僕は3日前から首都のダマスカスに戻ってきている。
日曜、つまり今日、本部NGOに活動報告をするためだ。
で、久々の大都会に戸惑いながらも(もはや日本社会には不適合…)、
今はダマスカスのアーバンライフをしばし満喫しているところ。

さて、首都にある隊員ドミトリーには歴代の隊員が残した本・漫画・映画・TVドラマなどが大量にあり、
一種の漫画喫茶って感じになってて、ダラダラ過ごすのには最高の場所になっている。
(ちなみに現在は『冬ソナ』が大人気で、シリアでは今さら韓流ブームが巻き起こっている)

で、僕もダマスカスに帰ってきた日にドミトリーでゆっくりしていると、友だちの隊員があるドラマを見始めた。
そのドラマってのがこれ。

『白線流し 旅立ちの詩』

これは10年位前に話題になった連ドラで、放送終了後もスペシャルで何度か放送されていたらしい。
今回見たのはそのスペシャルのうちの一部。
僕もドラマの存在は知っていたものの、実際に放送を見たことはなかった。


で、なんで今さらこのドラマの話なのかっていうと、
実はこの話、主人公(長瀬智也)が青年海外協力隊に行くって話なのである。
そんなことは全く知らなかったから(僕の友人は知ってて見たわけだけど)、正直かなりビックリした。
と同時に、ドラマの内容には恥ずかしながら相当に感銘を受けた。

不本意ながらホストクラブに勤め、悶々とした日々を送る主人公は、
ある日職業安定所でチラシを見かけたことをキッカケに、

『自分の夢を追いかけるため』

『自分にしかできないことを探すため』

という二つの想いを胸に、協力隊としてスリランカへと旅立つことになる。
(詳しいストーリーはhttp://www.fujitv.co.jp/hakusen/index2.html へ)

さて、この二つの想いってのは、おそらく協力隊参加を決意した人の誰もが最初に抱く崇高な志だと思う。
と同時に、この想いってのは、実際に活動が始まると徐々に薄れていく性質のものだとも思う。
『世界の人々の役に立つ』とかいう夢も、実際にその夢が日常となると、ついつい見失いがちになる。
実際、国際協力の仕事ってのは疲れるし、苛立つことも多いし、ストレスがすごく溜まる。
多分これはどんな仕事でも多かれ少なかれ同じなんじゃないだろうか?

つまり、協力隊って行為も結局は日常となって、初心をついつい忘れてしまうわけだ。
もっとも、日々それを意識し続けるってのもまたちょっと異常なわけで、
こうしてふとしたキッカケで初心に返るってくらいがちょうどいいのかもしれない。


ちょっと変なことを書いたけど、とにかく『白線流し』はすごく良かった。
高い志をもって会社に入ったものの、近ごろ初心を忘れがちとかいう人には絶対おすすめ。

ただ、ここシリアには『旅立ちの詩』しか置いてなくて、
悔しいことに本編も続編のスペシャルも見ることができない・・・。
ついでに言うと今秋には完結編になるスペシャルが放送されるらしいけど、
当然ながらここシリアでそれを見るすべはない。

日本の皆さんは、どうか僕の代わりに楽しんでください。

赴任直前 今の気持ち

村への赴任まであと1日
明日の今頃には自分が村で生活してると思うと、なんだかすごく妙な気分になる。

今まで東京近辺での実家暮らししかしてこなかった人間が、
いきなりシリアのど田舎の村にたった一人でほっぽり出される。

うーん、明らかに恐ろしいことだ・・・

これから先の2年間、一体どんな生活を送ることになるんだろう。
本当に、丸っきり予想がつかない。
ここまで予想のできないことにチャレンジするのは、
これまでの人生で初めてなんじゃないかとも思う。


でも、今の心境を一言で表せば、きっと
「ワクワク」
になるんだと思う。
僕は昔から、何かを始めることがすごく好きだった。
新しいことに挑戦する瞬間ってのは最高に気持ちがいい。

もちろん、不安がないわけじゃない。むしろすごくある。
今までの挑戦では、常に誰かに支えられていた。
受験や日々の生活では家族がそばで応援してくれたし、
部活ではチームメイトが一緒に戦ってくれた。

今ももちろん大勢の人が応援してくれているけど、
やっぱり村で起きる問題には自分一人で立ち向かうしかない
一切の甘えが許されない、厳しい環境だと思う。


でも、それでもやっぱり自分はこの状況を楽しんでる気がする。
なんでって、自分を試すには最高のチャンスだから。

僕の母が大好きなミスチルの歌詞(なんてミーハーな…)に

「高ければ高い壁の方が、登ったとき気持ちいいもんだ」

ってのがある。

僕は今、その高い壁に手をかけようとしているわけだ。
この壁を登りきれるかどうか、今の僕にはまだ分からない。

ただ、この状況に武者震いしてる自分がここにはいる。
それだけは確かだ。

てことで、
「行ってきます!!!」

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