Alone in Syria... 〜青年海外協力隊の活動記〜

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さて、今日でシリアに到着して丸1周年
いやはや、もはや自分が日本にいたことは忘れちまったな…
ほんと、それだけ濃い一年間だったと思う。
色んなことがありすぎて、何だか上手く整理ができないくらい。


初めての海外生活に、ただひたすら戸惑った。

言葉も分からずド田舎の農村に投げ込まれて、死ぬほど苦労した。
でも次第に村人たちが好きになって、沢山の友人ができた。
農家の調査を始めて、国際開発のあり方について色んなことを考えた。

JICAからの通達で、活動分野が環境にシフトした。
シリアの大学生たちと、この国の環境について真剣に語り合った。
自分でプロジェクトを企画して、それを認めてもらおうって必死になった

なかなか上手く行かなくて、すげー不安で弱気な気分になった。

配属先をNGOから政府の機関に移して、家も田舎から首都に引越した。
イメージしてた協力隊今の仕事ギャップが、すごく辛かった。

でも今、やっと自分のプロジェクトも評価されて、徐々に活動が軌道に乗り出した
ただ、残された時間はもう少ない。もう、やるっきゃないね。


ちょっと振り返っただけで、大量の思い出が一気に湧き上がってくる。
とにかく、色んなことを必死にこなしてきたなぁ。

でも、自分はこれまでどんだけ成長できたんだろ。
この大量の経験を、どれだけ自分の中で消化できてるんだろ。
協力隊って道を選んだことを、最大限に活かしてるだろか。

何だか色んなことを考えちゃう、
活動1周年の夕暮れ時なのでした。

日本はもう深夜かぁ…
皆さん残業お疲れさまでした。

でも、



俺も負けんよー

待ちに待ったプレゼン

さて、メインの職場を首都ダマスカスに移して1ヶ月が経った。

僕にとっては華々しい新生活の始まりだったわけだけど、
正直もどかしいことが死ぬほど多かったってのが感想だ。
一番大きかったのは、プレゼン一つに膨大な時間を費やしちゃったことかな。

そのプレゼンは今後の活動のためには超重要ってことで、準備に1週間もかけた。
で、既に準備万端になってたプレゼン予定日の前日、突然電話が入る。

「プレゼン、2週間延期で。」

えー!!ありえないんですけど・・・

理由を聞けば、ここ1週間職員もボスと連絡が取れないらしい。
てか、この国の政府機関は本当に終わってる。
ボスが全権限を掌握してて、ボスの指示がなきゃ少しの決定もできないわけ。
なのにそのボスが行方不明なもんだからどうしようもない…

てことで結局待ちました、ハイ。2週間もね(ありえない…)


ま、何はともあれ、つい3日ほど前、
その温め続けてきたプレゼンを無事に披露してきたわけ。
なんか逆に内容忘れつつあったけどね…

相手は「ダマスカス環境局」の局長バッサモ。歳は50歳くらいか。
彼についてはまた詳しく書くけど、とにかく「曲者」で通っている男。
プライドが高く、情緒不安定で、かつ外国の援助が嫌いと、
まさにJICA泣かせの三冠王です。

そんなわけで、このプレゼンはコケるってのが大方の予想だった。
彼から前向きな言葉をもらえるなんて、誰も思わなかった。

が、結果は・・・

予想に反しての大成功!!

用意してた秘策が功を奏しての逆転大勝利でした。
(単に褒めちぎり攻撃をしただけなんだけどね)

普段全く笑うことのない彼が満面の笑みで
「君はパーフェクトだ。何でも協力するよ」とまで言ってくれた。
いやぁ、これぞまさに奇跡。「アラーは偉大なり」って気分ですわ。
とりあえずは今後の活動に向けての大きな弾みになりました。
活動面でこんなにイイ気分になったのは、実は久しぶりかも☆



というわけで、活動の方も微妙に光が見えてきた。
これからは今回伝えた活動方針に沿って、精力的に活動するつもり。

でも、それにはエネルギーの充電も必要かなと。
てなわけで、これからエジプトに休暇に行って来まーす!!

ピラミッド見たりダイビングしたり、最高に楽しみ☆

副大統領は友達のパパ

途上国で仕事をしてると、
こんな若造の自分でも結構すごい人と接点がある。

大統領夫人大臣クラスの人間と話をすることあるし、
国連機関大使館の人と接する機会もかなり多い。
職場では自分より遥かに年上の人に対してアドバイスをするし、
NGOなどのトップとも対等に交渉をしなきゃならない。

自分はここには「日本の専門家」として派遣されてるわけで、
仕事上では相当な待遇を受けていることになるんだと思う。
きっと日本では絶対経験できないだろうな…


さてさて、そんなこんなで大物とのかかわりの多い僕なわけだけど、
昨日はテレビを見ていてさすがに驚いてしまった。

なんと、友達のパパが副大統領になったそうな。


http://www.geocities.jp/al_quneitra/DSC_3824-s.jpg
↑パパの顔を載せてもツマらんので娘の写真を。ノーラ・シェラ、年齢不詳。
 かなりの美貌抜群のスタイルを持ち合わせてます。

彼女のパパ、シェラさんは就任と同時に14人も閣僚を変えて、
政治体制の抜本的な立て直しをはかった模様。

ここんとこ政治面の動きが活発なシリアだけど、
あんまやりすぎて問題にならないといいんだけどね。
ちなみに前職は外務大臣で、欧米諸国も目をつけてるらしいし…

とにかく、美人の娘が悲しまないためにも、
パパの身に何も起きないことを心より祈ります!

一大転機

イメージ 1

さて、活動もそろそろ折り返し地点に差し掛かったわけだけど、
僕はこの時期に大きな決断をすることになった。

なんと、
活動の拠点を田舎の村から首都ダマスカスに移すことにしたんです。

これまでも悩みの種だったように、僕はこれまで村に住みながらも
メインとなる活動を首都ダマスカスで行ってきていた。
だから、活動をよりスムーズに行うにはどうしても必要な決断だったと思う。
これまでの生活スタイルも大きくは変わらないはずだしね。

でも、やっぱ拠点がド田舎から大都会になるってのは大きい。
上の写真を見ての通り、ダマスカスってのは驚くくらい大都会なのです。
なんだかんだで、自分が協力隊の2年間で得たかったのは
究極の異文化体験だったわけだし、それには村がもってこいだった。
やっぱり何だか寂しいような気もする・・・

でも、これからも村での活動は続けるつもり。
これまで住んでた家はJICAの計らいで今後も事務所として使えることになった。
つまり好きなときに村に帰って、村人と戯れられるってこと。
やっぱ大好きな村と別れることはできないっす、ホントに。


ちなみに、勤務先も変更になりそうな感じ。
これまで村落開発のNGOにいたわけだけど、今後は環境省で働くことになるかも。
僕の働いていたNGOは環境の分野に本気で取り組むつもりがないらしく、
それなら他の機関に移った方がいいんじゃないってことでこうなったわけ。
ま、きっと新しい組織にも色々な問題はあるんだろうけどさ…



さてさて、こんなわけで、
活動期間も残り半分くらいって時期に、僕は大きな方向転換をしようとしてるわけ。

もちろん、怖さはある
これまで積み上げてきたものをある程度は崩してしまうと思うし、
残りの短い期間でどれだけの成果を残せるかも今は確信を持ててない。

まぁ、これが自分の選んだ道なわけで、
この先も自分を信じて突っ走るしかないわけです。

この先どんな結末が待っているのやら・・・
ま、行けばわかるさ。

友人の活動見学

もう少しヨルダンに行った時のことを書いてみる。

ヨルダンでもシリア同様、多くの協力隊員たちが活動している。
この間の旅行では、仲のいい友達コウタの活動を見させてもらった。

コウタは僕と同い年の23歳で、日本で受けていた語学訓練の時からとても仲が良かった。
ちなみに協力隊の平均年齢は28歳くらい。僕たちは一番若い部類に入る。


さて、そんな同世代の僕たちだけど、活動内容は丸っきり違う。

彼の職種は柔道。


ヨルダンの片田舎で暮らしながら、村の子供たちに柔道を教えるのがコウタの仕事。
生活面やら活動面やら、これまで色々と苦労をしてきたみたいだけど、
今はとにかく楽しみながら活動できている感じだった。

今回は運よく首都で行われた試合に同行させてもらった。
試合の相手は首都アンマンの子供たち。いわばド田舎と大都会との頂上対決だ。


印象的だったのは応援団

ド田舎チームの応援に駆けつけたのはもさい生徒のオッサンたち
それに対し、大都会チームは女の子たちが黄色い声援で応援する。

残念ながら、この時点でド田舎チームは確実に押されていた
村で女の子と隔離されて生活してきた彼らにとって、

女性とは異性の人というよりは異星の人。

ド田舎の野郎ども(隊員含む)の目は、女性に釘付けだった。

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0146-s.JPG
↑会場にはドイツの援助で届いた畳が大量にあった。


で、本当に驚いたのは試合結果
試合は総当り方式っぽく行われていたけど、
ほとんどの試合をド田舎チームが制していた…

普通に考えて、都会の方が恵まれた条件で練習を出来ているはずだ。
なのに試合に勝っちゃうのはコウタのチーム。ほんとにスゲー・・・
もちろん試合で勝つことが全てじゃないけど、
目に見える形で結果を出している友人を、僕は心から尊敬した。


それに、コウタの活動のもう一つの成果は、子供たちの笑顔に現れていた。
勝つことの喜び、上手くなることの喜びは、
子供たちを精神的にも成長させているようだった。

正直、感動して泣きそうになりました。
(悔しいから本人には言わなかったけどさ)


http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_0114-s.JPG
↑コウタと村の子供たち。信頼関係できてます。



というわけで、頑張る友人の姿を見て、

まだまだ頑張らにゃならんなぁー

などと思ったりしたのでした。

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