Alone in Syria... 〜青年海外協力隊の活動記〜

新ブログ始めたんで、よかったら読んで下さい!URLは下の方にあります。

村の人々

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

日本はゴールデンウイークを迎えてるけど、皆さんいかがお過ごしでしょう?
こちらは金曜土曜が休日だから、ボクも久々に家でゆっくりしてるところ。

さて、今日は「こどもの日」

もちろんシリアにそんな日はないわけだけど、うちの親の粋な計らいで、
シリアの子どもたちも「こどもの日」を満喫できることに。

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_4511-s.JPG
↑鯉のぼりを片手に笑顔を見せるハーシム君。ボクのお気に入り。


実は3ヶ月ほど前から、村人家族とボクの実家とのやり取りが始まった。
きっかけはボクの親友ヌールの一言。

「ダイチの家族にぜひプレゼントが送りたい」


一般的には、途上国から日本にプレゼントが送られることは少ないだろう…
でも、ここシリアの村人たちにそんな常識は通用しない。
イスラム社会では「家族」の存在が究極に重要なことで、
ボクが家族と離れて地球の裏側に住んでいることは、村人には不憫でならないのだ。

ボクがよく行く家のバアちゃんは、
「お父ちゃんは元気か?」「お母ちゃんは元気か?」
「ちゃんと家族と連絡を取ってるのか?」
と、ボクそっちのけで家族の近況を聞いてくる。


その勢いには常に圧倒されるんだけど、
「元気だよ」
ってボクが答えると、満足そうにニコッと笑う
その笑顔がたまらなく可愛いかったりする。



まぁ、そんなこんなで、シリアの農家から横浜の実家へと、
スカーフやら香水やら手紙やらが送られたわけである。
(届けてくれた○山、まじサンキューな!!)

で、つい先日、今度は実家からのお礼がシリアまで届いた。
上の写真でハーシム君が持ってる鯉のぼりはその一部ってわけ。

他にもボクが子どもの頃に近所のバアちゃんが作ってくれた
まりが入っていたりして、何だか懐かしい気分になった。


そのバアちゃんはもう亡くなっちゃったんだけど、
まさか自分が作ったまりがシリアの子どもたちに届くとは
思ってなかっただろうなぁ…



母親からの手紙も、友人と一緒に何とか訳して村まで配達。
ボクは残念ながらその場に立ち会えなかったんだけど、
いつも家族を心配してくれてるバアちゃんは、さぞかし喜んで読んでいたそうな。
(字は読めないだろうから、きっと耳で聞いたんだろうけど)



いやはや、それにしても
日本の実家シリアの第2の故郷とを結ぶことが出来て、
何だかとても気分が良いボクなのでした。




http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_4460-s.JPG
↑日本からのプレゼントにご満悦の今回の仕掛け人、ヌール。

困ったシリア人気質

イメージ 1

時間空いたけど、一応この間の記事の結果報告をしときます。
(前回の記事参照→)

JICAシリアの協力隊事業35周年記念式典に
村外にほとんど出たことのない村人を呼んだのだった。
(写真は式典での環境隊員のブース)

結果からいうと、

僕は彼らの顔を式典で見ることはできなかった。


やっぱり村の習慣とか文化とかって、思ってるよりも複雑みたい…
でも、「彼らを車に乗せるスペースがなかった」という訳の分からない理由に
納得のいかなかった僕は、これを理由に村の男たちとケンカもしてしまった。
(今はほぼ仲直りしたわけだけど・・・)

てか、シリア人って約束を守ってくれないことが本当に多い。
彼らの「絶対」とか「間違いなく」とかって言葉も、今では全く信じられない。
ここんとこ、シリア人のこういう気質にすごく参ってる・・・

ところでみなさん、

インシャ・アッラー

この言葉を知ってるでしょうか??
直訳すると「神(アッラー)が望むなら」という意味なんだけど、こいつが曲者
彼らは約束事をする時には巧みにこの言葉を使うわけ。

「明日のミーティングには来れるよね?」
「あぁ、もちろん行くよ、インシャアッラー。」

「バスは何分後に発車しますか?」
「10分後には出るぜ、インシャ・アッラー!」

まぁ彼らはこんな感じでこの魔法の言葉を使ってくる。
そして、往々にして神は望まないことが多い…

この言葉自体が嫌いなわけじゃないけど、
やっぱ仕事をする上では痛恨にやりにくい。
ほんと、想像を絶するくらい、モノゴトが思うように進まないんです。
最近はこれでイライラとかガッカリさせられることが本当に重なってる。
みんな、根はいい奴らなんだけどねぇ。はぁ・・・


と、今日は珍しく愚痴を書いたりなんかしてみたわけですが、
明日はそんなシリア人に負けないよう、
なんとか元気出していってきます・・・インシャ・アッラー

イメージ 1

明日21日、JICAシリアの協力隊事業の35周年記念式典が行われる。

式典の内容についてはまた明日以降レポートするけど、
とりあえず今回の式典には本当に色々な人を招いている。
やっぱ普段行っている活動を知ってもらう良い機会だから、
シリアの環境系の団体を沢山呼んでみたのだ(来るかは不明だけどね)。

で、そんな環境省や大きなNGOのお偉いさんに紛れ、
僕は村の人々とかにも招待状を出してみた。
(上の写真参照。ちなみに右上の封筒のアラビア語は僕の自筆でっす。)

基本的に呼んだのは村で仲のいい友達たち。
でも、ここで僕はここで大きな挑戦もした。

そう、前にブログで紹介した二人の村人に紹介状を出したのだ。

まだ村から一歩も出たことのない中学生、ムーサ
(参照→http://blogs.yahoo.co.jp/daichi_syria/20882403.html

村の保守的な文化の犠牲者となってしまった女性、ヒンド
(参照→http://blogs.yahoo.co.jp/daichi_syria/20478162.html


ムーサやヒンドが式典に出るかは分からない。
やっぱり首都ダマスカスに出てくるのは
村の子供や女性にとってはかなりの冒険だと思うし、
男性たちからの反対も多いだろう。


でも、

明日二人の顔をダマスで見ることができたら、
それが二人の将来にプラスの影響を与えられたなら、

それは本当に最高だろうなって思う。


「見て!!私にJICAから招待状が届いたわ!!」

僕が招待状を渡した時、ヒンドは本当に嬉しそうな顔を見せてくれた。
明日もう一度、二人のそんな顔を見てみたいなぁ…

村の子どもの世界観

前回に続いて村人の話を。
彼の名前はムーサ。14歳の中学2年生

僕がアラビア語をほとんど出来ない時期にも
彼は辛抱強く話を聞いてくれ、実はかなりの恩人だったりする。
異文化で生活すると、割と子どもに助けられるもんです。

http://www.geocities.jp/al_quneitra/IMG_4222-s.jpg
↑どっちも幼いけど、左の方。右はこないだ遊びに来た大学の同期…


で、そんな彼を首都ダマスカスでの清掃キャンペーンに誘ってみた。
すると、いつも明るい彼がすごく難しい顔で考え込んでしまった。

こっちはすごく気軽な感じで聞いたから、僕は驚いてしまった。
で、理由を聞いてみると、さらに驚くべき答えが…

「実はまだ村から出たことがないんだ」


えーっ、なぜ・・・!!?


首都ダマスカスまでは村から2時間弱で着くし、毎日往復してる人もいるくらい。
なんていうか、目と鼻の先にある場所だと僕は思っていた・・・

てか、それどころか村の外に行ったことがないなんて・・・
彼に限らず、村の男性が初めて村を出るのは一般的に16〜18歳くらいらしい。
で、女性はもっと遅いだけでなく、一生村を出ない人もかなりいるとのこと。


さて、これを考えるか。

僕は子どもには早い段階で広い世界を見て欲しいと思ってる人間なんで、
個人的には、もっと子どもに冒険させてほしいなぁと考えてしまう。
社会科見学というシステムはこの国にはないのだけど、
だったら家族がチロッと旅行に連れて行ってあげたらいいんじゃないだろか?

村の狭いコミュニティーの中だけで育っていると、
どうしても世界観が狭まってしまう気がしてならない。


でも、よく考えてみると、それでいいのかもしれない。
村っていうコミュニティーは基本的に閉ざされた世界として存在してる。
村の中でほぼ全てが完結し、村人はコミュニティー内で幸せに生活する
それで別に問題ないんだから、それでいいんじゃないだろうか?

変に都会を見てしまっても、そこには負の要因もある。。
村に新たな価値観が入ってくることは、モラルハザードに繋がし、
日本の農村のように深刻な過疎化をもたらす可能性もある。
「広い世界を見ることは素晴らしい」っていう日本の一般的な価値観は、
実は疑ってかからなきゃいけないのかも・・・


うーん、難しいトコだ・・・
皆さんはどう考えますか??

村の女性の苦悩

村のある女性についてちょっと話をしたい。

彼女の名前はヒンド27歳、独身である。
僕の親友の妹で、教養のあるすごく素敵な女性だ。
(この村の未婚女性を写真に取るのはNG。なんで今回はNOフォトで。)

僕の村周辺の婚姻年齢は、男性が20〜35歳女性が16〜30歳らしい。
で、特に女性は上記の年齢を超えると結婚が難しいとのこと。

そんなわけで、なぜ彼女が結婚していないのか、僕はずっと不思議だった。
美人で器量もいいし、何よりもすんごく優しい。
そんな彼女がいわゆる売れ残りになってるのが信じられなかった。

で、この間勇気を出して彼女の兄貴に理由を聞いてみた。


僕: なんでヒンドは結婚しないの?
   彼女はとても素敵な女性だと思うんだけど…

兄: うーん…、実はなダイチ。彼女は昔…、結婚してたんだ

僕: えっ、離婚したってこと!?なんでまた??

兄: 可愛そうなことに、結婚した相手が最低だったんだ。
   実は僕たち兄弟のいとこだったんだけど、結婚した途端に豹変して…
   その男はその後さらに2回も再婚したけど、それも全部破局したんだ。

僕: そんな…、ヒンドはどうするの?再婚はできないの??

兄: この村では難しいだろうな…。何しろ離婚した女性は軽蔑されるから…
   しかも彼女はそれ以来は男性に対して心を閉ざすようになったんだ。
   今は「母親にはなりたいけど亭主は欲しくない」って言ってるよ。

僕: ・・・・・



この村には彼女と似たような境遇の女性が沢山いるらしい。
僕はイスラム農村社会に生活し、この村の文化は大好きだ。
でも、こういう面は本当に許せない

アホな男にはやりたい放題にやらせておいて、その一方で
彼女のような才能ある女性の可能性を摘み取ってしまう。

そんなのってあるだろうか??


才能を存分に発揮している女性をこれまで沢山見てきた僕にとって、
このことは本当にもったいないと感じることだ。

小学校6年生までずっとクラスで一番だった彼女は、
この文化のせいで中学校にも進学することができなかった
(この辺は最近かなり変わり、今は中学までが義務教育)

それでも彼女は諦めていない。
兄弟にもらった本を一生懸命読んで、大検の資格を取ろうと頑張っている。
将来的には大学に入学してアラビア文学を専攻するのが夢だそう。
まだまだ先の話で、おそらく多くの壁が待ち受けてることだろう。

僕は心の底から彼女のことを応援する。
近い将来、彼女の存在がこの村の女性たちの希望になってくれることを願う。

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


.
Daichi Konuma
Daichi Konuma
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

過去の記事一覧

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事