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日本はゴールデンウイークを迎えてるけど、皆さんいかがお過ごしでしょう? こちらは金曜土曜が休日だから、ボクも久々に家でゆっくりしてるところ。 さて、今日は「こどもの日」。 もちろんシリアにそんな日はないわけだけど、うちの親の粋な計らいで、 シリアの子どもたちも「こどもの日」を満喫できることに。 実は3ヶ月ほど前から、村人家族とボクの実家とのやり取りが始まった。 きっかけはボクの親友ヌールの一言。 一般的には、途上国から日本にプレゼントが送られることは少ないだろう… でも、ここシリアの村人たちにそんな常識は通用しない。 イスラム社会では「家族」の存在が究極に重要なことで、 ボクが家族と離れて地球の裏側に住んでいることは、村人には不憫でならないのだ。 ボクがよく行く家のバアちゃんは、 「お父ちゃんは元気か?」「お母ちゃんは元気か?」 「ちゃんと家族と連絡を取ってるのか?」 と、ボクそっちのけで家族の近況を聞いてくる。 その勢いには常に圧倒されるんだけど、 「元気だよ」 ってボクが答えると、満足そうにニコッと笑う。 その笑顔がたまらなく可愛いかったりする。 まぁ、そんなこんなで、シリアの農家から横浜の実家へと、 スカーフやら香水やら手紙やらが送られたわけである。 (届けてくれた○山、まじサンキューな!!) で、つい先日、今度は実家からのお礼がシリアまで届いた。 上の写真でハーシム君が持ってる鯉のぼりはその一部ってわけ。 他にもボクが子どもの頃に近所のバアちゃんが作ってくれた まりが入っていたりして、何だか懐かしい気分になった。 そのバアちゃんはもう亡くなっちゃったんだけど、 まさか自分が作ったまりがシリアの子どもたちに届くとは 思ってなかっただろうなぁ… 母親からの手紙も、友人と一緒に何とか訳して村まで配達。 ボクは残念ながらその場に立ち会えなかったんだけど、 いつも家族を心配してくれてるバアちゃんは、さぞかし喜んで読んでいたそうな。 (字は読めないだろうから、きっと耳で聞いたんだろうけど) いやはや、それにしても 日本の実家とシリアの第2の故郷とを結ぶことが出来て、 何だかとても気分が良いボクなのでした。 |
村の人々
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明日21日、JICAシリアの協力隊事業の35周年記念式典が行われる。 式典の内容についてはまた明日以降レポートするけど、 とりあえず今回の式典には本当に色々な人を招いている。 やっぱ普段行っている活動を知ってもらう良い機会だから、 シリアの環境系の団体を沢山呼んでみたのだ(来るかは不明だけどね)。 で、そんな環境省や大きなNGOのお偉いさんに紛れ、 僕は村の人々とかにも招待状を出してみた。 (上の写真参照。ちなみに右上の封筒のアラビア語は僕の自筆でっす。) そう、前にブログで紹介した二人の村人に紹介状を出したのだ。 ムーサやヒンドが式典に出るかは分からない。 やっぱり首都ダマスカスに出てくるのは 村の子供や女性にとってはかなりの冒険だと思うし、 男性たちからの反対も多いだろう。 でも、 |
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前回に続いて村人の話を。 彼の名前はムーサ。14歳の中学2年生。 僕がアラビア語をほとんど出来ない時期にも 彼は辛抱強く話を聞いてくれ、実はかなりの恩人だったりする。 異文化で生活すると、割と子どもに助けられるもんです。 で、そんな彼を首都ダマスカスでの清掃キャンペーンに誘ってみた。 すると、いつも明るい彼がすごく難しい顔で考え込んでしまった。 こっちはすごく気軽な感じで聞いたから、僕は驚いてしまった。 で、理由を聞いてみると、さらに驚くべき答えが… 首都ダマスカスまでは村から2時間弱で着くし、毎日往復してる人もいるくらい。 なんていうか、目と鼻の先にある場所だと僕は思っていた・・・ てか、それどころか村の外に行ったことがないなんて・・・ 彼に限らず、村の男性が初めて村を出るのは一般的に16〜18歳くらいらしい。 で、女性はもっと遅いだけでなく、一生村を出ない人もかなりいるとのこと。 さて、これを考えるか。 僕は子どもには早い段階で広い世界を見て欲しいと思ってる人間なんで、 個人的には、もっと子どもに冒険させてほしいなぁと考えてしまう。 社会科見学というシステムはこの国にはないのだけど、 だったら家族がチロッと旅行に連れて行ってあげたらいいんじゃないだろか? 村の狭いコミュニティーの中だけで育っていると、 どうしても世界観が狭まってしまう気がしてならない。 でも、よく考えてみると、それでいいのかもしれない。 村っていうコミュニティーは基本的に閉ざされた世界として存在してる。 村の中でほぼ全てが完結し、村人はコミュニティー内で幸せに生活する。 それで別に問題ないんだから、それでいいんじゃないだろうか? 変に都会を見てしまっても、そこには負の要因もある。。 村に新たな価値観が入ってくることは、モラルハザードに繋がし、 日本の農村のように深刻な過疎化をもたらす可能性もある。 「広い世界を見ることは素晴らしい」っていう日本の一般的な価値観は、 実は疑ってかからなきゃいけないのかも・・・ うーん、難しいトコだ・・・
皆さんはどう考えますか?? |
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村のある女性についてちょっと話をしたい。 彼女の名前はヒンド。27歳、独身である。 僕の親友の妹で、教養のあるすごく素敵な女性だ。 (この村の未婚女性を写真に取るのはNG。なんで今回はNOフォトで。) 僕の村周辺の婚姻年齢は、男性が20〜35歳、女性が16〜30歳らしい。 で、特に女性は上記の年齢を超えると結婚が難しいとのこと。 そんなわけで、なぜ彼女が結婚していないのか、僕はずっと不思議だった。 美人で器量もいいし、何よりもすんごく優しい。 そんな彼女がいわゆる売れ残りになってるのが信じられなかった。 で、この間勇気を出して彼女の兄貴に理由を聞いてみた。 僕: なんでヒンドは結婚しないの? 彼女はとても素敵な女性だと思うんだけど… 兄: うーん…、実はなダイチ。彼女は昔…、結婚してたんだ。 僕: えっ、離婚したってこと!?なんでまた?? 兄: 可愛そうなことに、結婚した相手が最低だったんだ。 実は僕たち兄弟のいとこだったんだけど、結婚した途端に豹変して… その男はその後さらに2回も再婚したけど、それも全部破局したんだ。 僕: そんな…、ヒンドはどうするの?再婚はできないの?? 兄: この村では難しいだろうな…。何しろ離婚した女性は軽蔑されるから… しかも彼女はそれ以来は男性に対して心を閉ざすようになったんだ。 今は「母親にはなりたいけど亭主は欲しくない」って言ってるよ。 僕: ・・・・・ この村には彼女と似たような境遇の女性が沢山いるらしい。 僕はイスラム農村社会に生活し、この村の文化は大好きだ。 でも、こういう面は本当に許せない。 才能を存分に発揮している女性をこれまで沢山見てきた僕にとって、 このことは本当にもったいないと感じることだ。 小学校6年生までずっとクラスで一番だった彼女は、 この文化のせいで中学校にも進学することができなかった。 (この辺は最近かなり変わり、今は中学までが義務教育) それでも彼女は諦めていない。 兄弟にもらった本を一生懸命読んで、大検の資格を取ろうと頑張っている。 将来的には大学に入学してアラビア文学を専攻するのが夢だそう。 まだまだ先の話で、おそらく多くの壁が待ち受けてることだろう。 僕は心の底から彼女のことを応援する。
近い将来、彼女の存在がこの村の女性たちの希望になってくれることを願う。 |





