十三のネオン街は、男を磨く“道場”だ

ネオン街遊びの4原則は、威張るな、大ボラ吹くな、ホステスに触るな、度を越したスケベ話をするな。これが出来れば貴方も十三で人気者。

【 しょんべん横丁で 】

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※火災前の十三・しょんべん横丁







きのうの朝、

オレの愛する“しょんべん横丁”が、焼けてしまった。

ほぼ壊滅状態。



火元は、大衆酒場“吾菜場(あなば)”のウラ。

ウラの店との間の巾30センチほどの狭い隙間から出火したらしい。

“吾菜場”のママが、119番通報をした。



実は、オレ、

火災が発生する7時間前まで、つまり、おとといの午後11時まで、

大阪に出てきていたブログ仲間の“ゆうさん”に呼ばれて、

大衆酒場“平八”で飲んでいた。



“平八”は、十三駅西改札口側から、

しょんべん横丁を北へ20メートルほど入ったところの西側(左側)。

出火場所となった“吾菜場”は、その2〜3メートル手前の東側(右側)で、

ほぼ向かい同士。



おとといの夜は、“平八”の中ほどのテーブルに座って、

色白の中ババ店員を相手に、飲んでいた。

それが、

しょんべん横丁、最後の夜になるとは・・・。



「“ゆうさん”、このオネエサンのピンクのセーター、よく似合ってるよなぁ」

「いい色ですね」

「大先生、褒めてくれてありがとう」



「“ゆうさん”、ちょっとこれ見て」

「なんですか?」

「オネエサンのセーターの首のところ」

「はい」



「ネックレスみたいに飾りがついてるやろ」

「はい」

「これ、ガラス玉と違うで」

「へ〜」



「全部、ダイヤモンドや」

「ホントですか〜、あははははは」

「しょんべん横丁で着るのは、もったいない超高級セーターや」

「あははははは」



「オネエサン、このセーター、気に入ってる?」

「はい、気に入ってます」

「ホンマ?」

「はい、気に入ってますよ」



「良かった。オレ、気に入ってもらえたかどうか、心配してたんや」

「えっ、大先生」

「“ゆうさん”、なに?」

「と言うことは、これ、大先生からのプレゼントですか?」



「オレ、奮発したんや」

「もう〜〜大先生、ヤメてくださいよ。ほかのお客さんが信用するじゃないですか」

「なんや、あはははははは」

「アハハハハハハ」



1時間ほどして、

酔いがまわっていい気持ちになってきた。

オレ、また、ダイヤモンド入り高級セーターの中ババ店員を呼んだ。

そして、グラスにビールを満タンに入れて、突き出した。



「オネエサン、これ持って」

「ダメですよ」

「なんで?」

「仕事中ですから、飲めないです」



「オネエサンが飲むのと違う」

「そしたら、どうするんですか?」

「そのグラスを持って、ビール、オレに飲ませてくれ」

「そんなこと、出来ませんよ」



「なんでや?」

「そんなことしたら、ママに叱られます」

「かめへんやないか」

「ダメです」



「オレ、きょう、仕事で両腕を痛めて、腕、いうこときけへん」

「本当ですか?」

「それで、ビール、自分で飲まれへん」

「そんなアホな」



「いま、ちょうど、ママ、テレビの方を見てる」

「ダメですよ」

「いまが、チャンスや」

「急に振り返ったら、どうするんですか?」



「そしたら、ママがトイレに入ったときに頼む」

「ダメですよ」

「なんでや?」

「お客さんが見て、ママに言うかも知れませんから」



「だれも言えへんよ」

「店員が言うかも知れません」

「だれも言えへんよ」

「そんなこと、分かりません」



「なあ〜、オネエサン」

「はい」

「オレ、どうしても、オネエサンにビールを飲ませてもらいたい」

「ウチは、そんなお店じゃないですから」



「もう〜〜分かった。よ〜〜し分かった。こうなったら中央突破や」

「なにが中央突破ですか?」

「ママの許可を取るだけや」



「ママ、ママ、ちょっと」

「はい、大先生」

「ママに、お願いがある」

「なんですか?」



「オレ、さっきから、このオネエサンに」

「はい」

「このグラスを持って、ビールを飲ませてくれと頼んでる」

「はい」



「けど、ママに見つかったら叱られると言って、飲ませてくれへん」

「あはははははは」

「なんぼ頼んでも、飲ませてくれへん」

「あはははははは」



「それで、ママ、頼むわ」

「なんですか?」

「オレにビールを飲ませてええと、許可を出してほしい」

「あはははははは」



「オレ、どうしても飲ませてほしいねん、ビール」

「あはははははは」

「頼むは、ママ」



「そんなに飲ませてほしいの、大先生?」

「おお」

「そんなに?」

「おお」



「だったら、代わりに、私が〜〜〜〜〜、飲ませてあげる〜〜〜〜〜っ!」



言うと同時に、ママ、

オレのクビのうしろに右手をまわしてアゴを持ち上げて、

左手で持ったグラスを、

オレのクチの前で、急角度に傾けた。



「アアアアアゥゥゥゥゥゥェェェェェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」



巾3メートルほどの路地の両側に、

100メートルにわたって、大衆酒場やスナックなどが並んでいたしょんべん横丁。

ほかのどこにもない風情。

オレの大好きな“しょんべん横丁”が無くなった。








≪全国の酒飲み仲間の皆さんへお願い≫

3月7日の早朝に、われわれ大阪・十三の酒飲みのオアシス「しょんべん横丁」で発生した火災により、
横丁の飲食店36店舗が全焼しました。
いま、店主とお客さんが、一日も早い再建を求めて、大阪市に嘆願する署名集めをしています。
下のURLから電子署名が可能です。他都道府県の方もOKです。
署名のご協力をお願いします。
http://www.change.org/ja/キャンペーン/大阪市-大阪十三-ションベン横丁-に再び灯りを?recruiter=86134909&utm_campaign=signature_receipt&utm_medium=email&utm_source=share_petition

■しょんべん横丁での楽しかった出来事の過去記事は、こちらから。書庫【しょんべん横丁で】
  http://blogs.yahoo.co.jp/daisensei_64/folder/1555769.html

「大先生、大変です。しょんべん横丁あたりで火事です!」



今朝7時半ごろ、

このブログの読者で、

十三在住の“ナインスター”さんから一報を受けて、

現場に駆け付けた。



オレが、到着したときには、

炎は見えなかったけれど、

もうもうと空高く灰色の煙が上がっていた。



現場にいた人の話によれば、

大衆酒場“吾菜場(アナバ)”のウラから出火したらしい。



広い範囲で通行規制がされているため、

現場を見ることは出来ないが、

相当まわりに延焼している模様。



現場に到着して40分、

ちょっと煙が少なくなったように感じるけれど、

まだ高く上がっている。



いま、ニュース写真を見たら、

しばしばこのブログで取り上げている

“平八”も、“吾菜場”も、“十三屋”も、

焼けてしまっている。



いつも、お世話になっている

マスターや、ママたちの気持ちを考えると・・・。

写真も撮ったけれど、

ここでの掲載は、ヤメときます。





≪ 続 報 ≫

午後3時、再び現場へ行ってきた。

現場を見通せるところまで近づくことができた。


十三駅西改札口側のしょんべん横丁の入り口の1軒目から、

長さ約100メートルの横丁の半分以上が、

焼けた模様。


外観は無傷の店も、

消火活動の放水で、

店の中はどうなっているか分からない。









≪全国の酒飲み仲間の皆さんへお願い≫

3月7日の早朝に、われわれ大阪・十三の酒飲みのオアシス「しょんべん横丁」で発生した火災により、
横丁の飲食店36店舗が全焼しました。
いま、店主とお客さんが、一日も早い再建を求めて、大阪市に嘆願する署名集めをしています。
下のURLから電子署名が可能です。他都道府県の方もOKです。
署名のご協力をお願いします。
http://www.change.org/ja/キャンペーン/大阪市-大阪十三-ションベン横丁-に再び灯りを?recruiter=86134909&utm_campaign=signature_receipt&utm_medium=email&utm_source=share_petition

■しょんべん横丁での楽しかった出来事の過去記事は、こちらから。書庫【しょんべん横丁で】
  http://blogs.yahoo.co.jp/daisensei_64/folder/1555769.html

二度とくれないで

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※十三・キャバレー“サンローラン”







キャバレー“サンローラン”のおねえちゃんの奢りで、

しょんべん横丁の大衆酒場“平八”へ行ってきた。



「オレ、しょんべん横丁で飲んでたら」

「うん」

「サービスで、ときどきモノをもらう」

「なにをもらうの?」



「店の料理をサービスしてもらったり」

「うん」

「お菓子をもらったり」

「うれしいやん」



「その店で、オレ、嫌われてないと言う証明やから、うれしいけれど」

「うん」

「きのうはサービスされて、えらい困った」

「どうして?」



「カウンターの中の調理人が、まわりの客が見てないのを確認して」

「うん」

「オレに、こっそり一皿、サービスで出してくれたのはええけれど」

「うん」



「皿の中は、砂ズリやった」

「うん」

「それも、山盛りで」

「うん」



「もらった瞬間、オレ、困ったと思った」

「なんで?」

「オレ、歯が悪いから」

「うん」



「堅いモノ食べられへん」

「うん」

「それでも、頑張って2コ食べた」

「うん」



「食べたと言うより、最後は飲みこんだ」

「うん」

「けど、全部飲みこんだら、ハラを壊す」

「うん」



「けど、せっかく出してくれた砂ズリ」

「うん」

「山盛りに残したまま皿を返したら、くれた調理人、気を悪くする」

「そんなことしたら、二度とくれないで」



「それで、オレの黒い鞄の中を探した」

「なにを?」

「スーパーのレジ袋か何か入ってないかと思って」

「うん」



「袋に砂ズリを入れて、持って帰ろうと思った」

「うん」

「そうして、全部食べたことにしようと思った」

「うん」



「けど、カバンの中にレジ袋、なかった」

「うん」

「それで、砂ズリを見ながら、どうしようかと考えた」

「うん」



「オレ、店のオバチャン店員に、余ってるレジ袋ない? と聞いた」

「うん」

「そしたら、オバチャン、探してくれたけれど」

「うん」



「ないと言うて帰ってきた」

「それで、どうしたの?」

「オレ、また、考えた」

「うん」



「けど、どうしようもない」

「うん」

「オレ、オバチャンに相談することにした」

「うん」



「オバチャンを呼んで、絶対に秘密やで、と言ってから」

「うん」

「オレ、いま、ものすごく困ってるねん」

「うん」



「さっき、カウンターの中の人が、こっそり、これをサービスで出してくれたけれど」

「うん」

「オレ、歯が悪くて、食べられへん」

「うん」



「このまま皿を返したら、アカンと思うから、オレ、困ってるねん」

「うん」

「そしたら、オバチャンが、わかった。任しとき、と言うてくれた」

「うん」



「しばらくしたら、オバチャン、お皿を1枚持ってきて」

「うん」

「その皿を、砂ズリの皿の上にかぶせて」

「うん」



「まわりから見えないようにして、店の奥へ持って行ってくれた」

「うん」

「ゴミ箱へ捨ててきたと言って、こんどはオバチャンが」

「うん」



「オレだけに、饅頭を1つくれた」

「うん」

「きれいな紙で包んだ、ええ饅頭やった」

「うん」



「オレ、饅頭を食べようとしたけれど」

「うん」

「粉つきの饅頭で手が汚れる」

「うん」



「それで、ここで食べようか、家に持って帰って食べようか」

「うん」

「饅頭を、カウンターに置いて迷ってた」

「うん」



「結局、店の中では食べへんかった」

「うん」

「それで、家に帰ったあと」

「うん」



「オレ、饅頭を食べようと思ってジャンパーのポケットを探した」

「うん」

「けれども、いくら探しても、ポケットに入ってない」

「なんで?」



「カバンにも入ってない」

「どこへやったの?」

「カウンターの上に置いたまま帰って来たと思う」



「そんなことしたら、二度とくれないで」









                  = お し ら せ =

キャバレー“サンローラン”のおねえちゃんは、2月27日に、
オレは、2月28日に誕生日を迎えます。1日ちがいです。
つきましては今年も、下記の通り、合同の誕生日会をやりたいと思います。
当日、都合のいい仲間がいたら、一緒に飲みませんか。
なお、プレゼントは不要です。

日  時 : 2014年2月27日(木) 午後6時45分〜10時くらい (遅刻・早退自由)
場  所 : キャバレー“サンローラン” 
会  費 : 1万円くらい (実費割り勘)
参加予約: 不 要

“サンローラン” (正式名称はニューサンローラン・TEL06−6304−7003)
阪急・十三駅西改札口を出て広い交差点を渡ると、左手に牛丼の“吉野家”があります。
そこを右に曲がれば、十三のネオン街のメインストリート“栄町商店街”。
進んでいくと右に“がんこ寿司”、左にキャバクラ“大統領”があります。
そのすぐ先のタバコの自販機を左に曲がれば、我らの聖地“サンローラン”です。
“サンローラン”に着いたら、玄関係りに「大先生、来てる?」と言ってもらったら1発でわかります。
できるだけ、サービスタイムの7時までに入ってください。
          


≪ 番 外 ≫
午後5時〜6時40分 大衆酒場“平八”(中店)           会費実費 (2000円くらい)

当日はオレ、4時45分ごろから、しょんべん横丁の大衆酒場“平八”(中店)の2階座敷へ行っています。
早く十三に着いた人は、よかったら“平八”に来てください。
何人かの飲み仲間とおねえちゃん、“サンローラン”のホステスさんも来てくれます。
オレたちより、先に入っていてくれてもOKです。
阪急・十三駅西改札口を出て7〜8メートル先にある角を右に曲がれば“しょんべん横丁”。
“平八”は、しょんべん横丁を20メートルほど入ったところ左手。西改札口から徒歩20秒くらいです。
さらに5メートルほど行ったところ、右手にもう1軒“平八”(本店)があるけれど、間違えても大丈夫。
同じ店ですから、キッチリ案内してくれます。「大先生の部屋は?」でわかります。
時間通りに十三に着いた人、遅れて着いた人は、直接メイン会場の“サンローラン”へ行ってください。

自慢話

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※十三・しょんべん横丁







きのうの午後7時ごろ、

しょんべん横丁の大衆酒場“平八”に入った。

ビンビールを注文しようとしたら、

新人らしい、初めて見る中ババ店員がきて、



「ナマでいいですか?」



それで、オレ、



「おお、ナマ頼む」



すると、前からいる別の中ババ店員が、



「大先生、ナマでいいんですか?」

「おお」

「大先生は、いつもビンビールと言う印象なんですけれど」

「オネエサンが、ナマですかて言うから、ナマて言うた」



「ビンビールにしますか?」

「ナマでええ」

「いいんですか?」

「オレ、何でもええねん」



「ところで大先生、きょうは遅いですね」

「おお。よその店で、ちょっと捕まってたんや」

「へ〜」



「言うたろか?」

「なにをですか?」

「けど、自慢話になるからなぁ」

「なんですか?」



「どうしようかなぁ」

「言ってくださいよ」

「そしたら、言う」

「はい」



「さっき、“しょんべん横丁”のある大衆酒場の前を通った」

「どこですか?」

「それは秘密」

「はい」



「オレ、前を通り過ぎるつもりやったけれど」

「はい」

「呼び込みの中ババと目が合って」

「はい」



「呼び込まれてしもた」

「はい」

「そしたら、その中ババが、店の中までついて来て」

「はい」



「他にもお客さんがいるのに」

「はい」

「オレにだけ、こっそり、チョコレートのお菓子をくれた」

「へ〜、気があるのと違いますか?」



「エヘヘヘ、オレだけ、特別扱いや」

「そうですね」

「嬉しかったで、オレ」

「はい」



「それから、しばらくして」

「はい」

「こんどは、カウンターの中から、声がかかった」

「はい」



「大先生、大先生って」

「はい」

「見たら調理人が呼んでた」

「はい」



「大先生、これ、サービスと言って」

「はい」

「調理人が、料理を一皿、こっそり、出してくれた」

「へ〜。なにを出してくれたんですか?」



「カンパチの造り」

「へ〜」

「半人前やけれどな」

「へ〜」



「エヘヘヘ、これも、特別扱いや」

「そうですね」

「オレ、ホンマに嬉しなってきてなぁ」

「はい」



「ついつい、長居してしもた」

「それはよかったですね」

「おお」



「でも、“平八”では、そんなサービスは、一切ないでしょ?」

「さあ〜」

「私、見たことないですから」

「見たことない?」



「はい、見たことないです」

「そしたら、やっぱりオレだけかぁ」

「エッ、と言うことは」

「なに?」



「“平八”でもサービス、あるんですか?」

「言うてええのかなぁ」

「あるんですか?」

「エヘヘヘヘ〜〜〜」



「エ〜〜〜ッ、大先生、あるんですか!」

「たまに」

「どんなモノをサービスしてくれるんですか?」



「たとえば」

「はい」

「それは」

「はい」



「やっぱり、マスターに怒られるから、言わんとく」









                = お し ら せ =

キャバレー“サンローラン”のおねえちゃんは、2月27日に、
オレは、2月28日に誕生日を迎えます。1日ちがいです。
つきましては、下記の通り、合同の誕生日会を質素にやりたいと思います。
都合のいい仲間がいたら、一緒に飲みませんか。
なお、プレゼントは不要です。

日 時 : 2014年2月27日(木) 午後6時45分〜10時くらい (遅刻・早退自由)
場 所 : キャバレー“サンローラン”
会 費 : 1万円くらい (実費割り勘)

早く集合できる人は午後5時から、しょんべん横丁の大衆酒場“平八”2階座敷に集合。会費は実費。

はしゃぎすぎたかな

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※十三・キャバレー“サンローラン”の玄関







きのうの午後6時すぎ、

しょんべん横丁の大衆酒場“平八”のカウンターで、

ひとり、静かにビールを飲んでいたら、

ケータイが鳴った。



キャバレー“サンローラン”のおねえちゃんからだった。

“平八”に来ると言う。

それで、オレ、うれしくなって、



「マスター、マスター!」

「はい」

「“サンローラン”のおねえちゃんが、もうすぐ来るて言うてる」

「はい」



「そやから、マスター」

「はい」

「おねえちゃんに、ひとことふたこと、おべんちゃら、言うてな〜」



「ママ、ママ!」

「はい」

「“サンローラン”のおねえちゃんが、もうすぐ来るて言うてるから」

「はい」



「ママも、おべんちゃら、言うてな〜」



女子店員2人にも、



「あんたらも」

「はい」

「くれぐれも、粗相のないようにな」



おねえちゃんが、ガラス戸を開けて、

入ってきた。



オレ、おねえちゃんを、

カウンターに座らせるつもりをしていたけれど、

勝手にテーブル席へ行ったので、

オレも、ついて行くしかなかった。



「アンタ、きょうは、すごく寒いなぁ」

「そんな、安モンのコートを着てるからや」

「え?」

「こんど、オレ、10万円のコート買ったる。あはははは、アハハハハ」



「アホか!」

「みんな聞いて。オレ、こんど儲けたら、おねえちゃんに10万円のコート買ったる」

「それは、いいですね」

「アンタ、声、大きいで」



「声は大きい方がええ」

「どうして?」

「この前、ママが言ってた」

「なんて?」



「大衆酒場は、静かだったらアカン」

「それで?」

「ワイワイやかましい方がええって」

「ホンマかいな」



「なぁ、ママ」

「はい」

「店は、やかましい方がええて、言ってたよなぁ」

「はい、そうですね」



「あっ、そうや、ママ」

「はい」

「オレ、きょうのブログに、ママのことを書いた」

「なんてですか?」



「きのう、オレがどこかへ飲みに行きたいと、洗い場のおばちゃんに言ってたら」

「はい」

「そんなこと言ってたら、おねえちゃんに電話するよ! って言われたこと。あはははは、アハハハハ」



「ちょっとオネエサン、オネエサン」

「はい」

「それではオレ、いまから、このおねえちゃんの健康を祈って、このビール、イッキ飲みしま〜〜す。見てて」

「はい」



「ウェ〜、どや、すごいやろう!」

「はい、すごいです」

「うれしいなぁ〜、きょうは」



「アンタ、みんな忙しいのに、捕まえて話してたら、嫌われるで」

「かめへんやん」

「ほら、みんな、もうアンタの話聞いてない」

「そんなことない」



「ママ、ママ!」

「はい」

「オレ、こんど、おねえちゃんを上海旅行に連れて行きたい」

「それはいいですね」



「上海の中心に川が流れてる」

「はい」

「その川沿いの、夜景のきれいなホテルに泊まるねん」

「それはいいですね」



「もう、アンタ」

「なに?」

「しゃべってばかりしてないで、食べたら」

「オレ、“平八”に入る前に、立ち食いそばを食ってきた」



「ちょっと、ちょっと、ママも、オネエサンも、みんな聞いて」

「はい」

「オレは、うどんより、そばが好きや」

「そうですか」



「オレ、こんど、日清のどん兵衛のカップそばでええから」

「はい」

「おねえちゃんが作ったそばを食べたいねん」

「それはいいですね」



「それくらい自分で作れ」

「アカン、おねえちゃんに作ってほしい」

「自分で作れ」

「おねえちゃんに作ってほしい」



「なんで、ワタシが作らんとアカンの」

「おねえちゃんのそばがええ」

「自分で作れ」



「みんな、分かる?」

「なんですか?」

「オレ、おねえちゃんのそばがええ、ずっと」

「・・・・・」



「気持ち悪る〜〜〜〜〜ぅ!」

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