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オープニング、紙をペリペリと剥がしていく子供たちの小さな手が出てきます。 これがこれからこの映画で起きることをよく表しています。 サスベンスにホラーの要素がちりばめられ、鳥肌が立ちっぱなしでした。 でも大音響で驚かしたり、おどろおどろしい場面を多用したりというのではなく、とにかく謎が多く、 それを解き明かしていく過程が怖い、という感じです。 サスペンスですがこの映画の全面に溢れているのはラウラの母としての強い愛情です。 ラウラ(ベレン・ルエダ)は医師の夫と養子の息子シモンとともに海辺の館で障害児の施設を始めるため に引っ越してきます。その古い館は30年前は孤児院で、かつてラウラも孤児として生活していた場所 でした。引越しも済み、施設の公開パーティーの日、シモンが忽然と姿を消してしまいます。 もともと空想癖が強くこの館に越してきてからは更に空想の友達と遊ぶようになっていたシモンは、 ラウラに友達の部屋を見せたいから一緒に来てくれと頼みます。しかし接客に忙しいラウラは後でね と突き放してしまいます。その後シモンは行方不明になってしまい、彼の行方を捜すうちにこの孤児院 に秘められた恐ろしい事実がわかってきます。 自分がシモンに付き合ってあげなかったばかりに彼はどこかへ消えてしまった…ラウラの悲しみと後悔、 そして必死に我が子を捜す姿が胸を打ちます。 サスベンスなので多くを語れないのですが、あの時シモンの言うことを聞いてやっていたらこんなこと にはならなかったのにと悔やまれてなりません。 ラウラは夜寝る前にシモンにピーター・パンの絵本を読み聞かせます。シモンの「僕も大人になるのかな」という暗示的な言葉。そして館に潜む「永遠のこどもたち」はピーター・パンの物語のように、何時までも子供のままの姿でいるのですが、そうなるには悲しい理由があるのです。 物語が進むにつれて説き明かされていく孤児院の謎。 最後まで海辺の館で起きる出来事に引き込まれてしまいます。 上の写真は最後の方の場面で、まるで小さな弟たちにお話を聞かせている幸せなウェンディーのよう なのですが…。 |
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