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さて、昨日のNYですが、製造業景気指数の悪化を受けて下落する展開でした。
NY株式15日(終値)
ダウ平均 12348.21(-28.77 -0.23%)
S&P500 1349.99(+1.13 +0.08%)
ナスダック 2321.80(-10.74 -0.46%)
CME日経平均先物 13575(大証終比:-35 -0.26%)
*米輸入物価指数(1月)22:30
結果 1.7%
予想 0.5% 前回 -0.2%(0.0%から修正)(前月比)
結果 13.7%
予想 12.7% 前回 10.4%(10.9%から修正)(前年比)
*ニューヨーク連銀製造業景気指数(2月)22:30
結果 -11.7
予想 6.5 前回 9.0
現在、NY州保険当局によるモノライン(金融保証会社)の分割提案が最大の注目点となっております。
モノライン分割案を検討、地方債と仕組み商品に−NY州保険局長(2)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aS4F9HGHxDKk&refer=jp_home
昨日ご紹介したこの記事なんですが、FTによると3−5日という期限があったようです。
http://www.ft.com/cms/s/0/3b313712-db09-11dc-9fdd-0000779fd2ac.html
(翻訳、記事紹介 9/jCNiJa様)
Monolines given five days to find funds
By Aline Van Duyn in Washington and Michael Mackenzie in New York
Published: February 14 2008 14:54
(FT) モノラインは5日以内に資本増強の出資者を見つけるように
Eliot Spitzer, New York governor, on Thursday gave bond insurers three to five business days to find fresh capital, or face a potential break-up by state regulators who want to safeguard the municipal bond markets.
木曜日にニュヨークのEliot Spitzerはモノラインに対して、3-5日以内に資本増強を行なう為の出資者をみつけるか、さもなくば州の規制による公共債の市場保護の為の分割を指示することになると述べた。彼は議会の金融委員会でモノラインの問題が3-5日以内に解決される必要が有ると述べた。
ニューヨークの保険監督管のEric Dinalloもタフなトーンで議会で話し、規制当局がモノラインを二つの企業に分割する事が有り得るとした。ひとつは公共債や其他の健全な債券を保証するもので、他の一つは(CDOなどの)構造化債券を扱うものである。(後略)
#3−5日以内に資本増強できなければ、強制的に分割させるというもののようです。
http://online.wsj.com/article/SB120308290353671507.html?mod=hps_us_whats_news
FGIC Will Request Break-Up By LIAM PLEVEN February 15, 2008 9:27 a.m.
(WSJ)モノラインのFGICは、会社の二分割をNYC保険監督局に申請
モノラインのFGICはNYCの保険監督局に連絡して、会社を二つに分割する意向を示した。
ひとつの会社は地方債などの保証業務に主力をおき、もうひとつの会社はモーゲージ担保証券の保証業務にあたる。
会社分割の計画の詳細は明らかにしていないが、この計画は追加の資本投入を必要とするものである。この分割案は先に議会の金融委員会でNYC市長のEliot SpitzerやNYCの保険監督局のEric Dinalloの聴聞の後に提案されている。
Dinallo監督局長は金曜日朝、CNBCのTVのインタビューに答えて:
"As of this morning, we received a notification from FGIC that they received an
application to have their business split in two. They sent that to the head of
property and casualty, Larry Levine, this morning."
FGICはアムバックやMBIAについで国内第三位のモノライン大手である。ムーディーズはFGICの格付けをAAAから6段階引き下げてA3にしており、FGICの戦略的な資本増強が失敗すれば、さらにBaaへの降格が有り得るとしている。(後略)
#そして、昨日ムーディーズから格付けを引き下げられた業界三位のFGICは白旗を揚げた。
#地方債部分を新会社に移行して、残存するハイリスクなCDOなどの仕組み債保証を現状の会社に残し、既存の会社は破綻処理する以外ないように思われます。
#MBIAアムバックという大手2社の対応が気にかかるところですが、同様の展開になるように思われます。
これは、金融機関の保有するCDOなどの評価をさらに落とすこととなり、金融セクターに膨大な追加損失をもたらすことになるでしょうね。
UBS、最大で181億ドルの評価損計上の可能性=シティ
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-30362320080215
[チューリヒ 15日 ロイター] 米シティグループは、顧客向けリサーチノートで、スイスの
UBSが今年新たに最大で200億スイスフラン(181億ドル)の評価損を計上する可能性を
指摘した。
UBSは、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)やその他の債務に対して
800億ドルのエクスポージャーがあることを明らかにしている。
14日発行のリサーチノートは「われわれの試算では、800億ドルのエクスポージャーについて
120億─200億スイスフランの評価損計上が必要になる可能性がある」と指摘している。
これより先UBSは、第4・四半期決算で追加のエクスポージャーと過去最大の赤字を発表した。
世界の銀行:13兆円の追加評価損も、モノライン悪化なら−UBS予想
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aSr.eF91UUVA&refer=jp_home
2月15日(ブルームバーグ):スイスの銀行UBSのアナリスト、フィリップ・フィンチ氏(ロンドン在勤)は、米金融保証会社(モノライン)の危機が悪化した場合、世界の銀行が1200億ドル(約13兆円)の追加評価損を被る「危険性が依然としてある」との見解を示した。
フィンチ氏は15日付の投資家あて文書で、「銀行が信用市場関連の評価損処理を進めた」と指摘しながらも、「さらに増加しそうだ」との見方を示した。
同氏は、債務担保証券(CDO)やサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連の評価損がすでに合計1500億ドルに上っているが、今後さらに 1200億ドル増加する恐れがあると予想。文書は「リスクは高まっており、そして拡大している。また流動性は依然、正常からは程遠い状態だ」としている。
UBSとシティのたちの悪い交換日記ですね。米国の債権全般に被害が拡大、それを多く保有する金融セクターの損失は再拡大しているということですね。
完全な負の連鎖であると思います。これは不動産価格の下落が止まるまで繰り返され、株価や実体経済に大きな影響を及ぼすでしょう。
シティ:ヘッジファンドの1つで解約停止,30%超の流出に直面-WSJ
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a1OfLcYgAQ1k
シティ:昨年立ち上げた代替投資ファンド、10−12月に52%下落-米紙
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aAtGQKV.rZfw&refer=jp_top_world_news
株価の急変で多くのヘッジファンドが投資失敗に追い込まれている可能性あり
投資失敗によるダメージが銀行本体に与える追加的な影響も考慮される。
円ドルの金利差縮小で比較的安全な円キャリーも使えなくなり、これが危険な取引を助長する恐れがあります。
為替や株価の急変で市場の投機性が高くなっており、投資の失敗事例が多発することになるでしょうね。
特にヘッジファンドなど高リバレッジの短期投機に関しては、この傾向が強くなると思われます。
さて、昨日の東京です。
UPDATE1: 東京株式市場・大引け=小幅反落、後場は買い戻し優勢の展開
ttp://jp.reuters.com/article/domesticEquities2/idJPnTK007217720080215
>日経平均.N225 日経平均先物3月限<0#JNI:>
>終値 13622.56(-3.89) 終値 13610(-20)
>寄り付き 13508.53 寄り付き 13460
>安値/高値 13356.39─13666.68 高値/安値 13350─13680
>出来高(万株) 233485 出来高(単位) 120260
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>[東京 15日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小幅反落。米金融保証会社
>(モノライン)の格下げや欧州大手銀行の赤字決算などを嫌気した売りが先行したものの
>グローベックス市場の米国株先物が切り返すにつれ日本株も買い戻しが優勢な展開になった。
>市場では「3月期末に解約するヘッジファンドの45日前告知ルール応答日に当たるため、
>海外勢の売りに対する警戒感が強かったが、下値が予想外に固く、売りポジションを組んで
>いた短期筋が連休を控えて買い戻しを急いでいる」(準大手証券ストラテジスト)との声が出ていた。
#今日の日経はヘッジファンドの売り崩し失敗による買戻しにより、後場に入り反発。
#投機資金の縮小により、物量で売り崩す戦略はとりにくくなってきているといえるでしょうね。
とりあえず、日本市場の底堅さと短期の投機資金の減少による市場の正常化は望ましいといえるでしょうね。
金融の不調と最大の貿易相手国アメリカのリセッションは大きな問題といえますが、現状の好調さを象徴するものといえるかもしれません。
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