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さて、FSF最終報告を受けてのG7共同声明について考えて見ます。

7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)共同声明の要旨
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/36416432.html(該当部分を一部抜粋)
(注、黒文字は私の意見であり注釈です。)

 われわれG7は、報告を強く支持し、勧告を実施することにコミット。FSF報告の迅速な実行は、国際金融システムの抵抗力を長期的に強化するだけではなく、信認の維持と市場機能の向上を支援するであろう。
 FSF報告は、5つの主要な分野について、具体的かつ充実した勧告を行っている。われわれは、その中で100日以内に実行しなければならない優先順位の高い勧告を以下に特定した。

・金融機関は、複雑で流動性のない商品に関し、リスクへのエクスポージャー、償却および公正価格(フェア・バリュー)の見積りを徹底的かつ即時に情報開示すべき。われわれは、金融機関に対し、次回の中間期決算において、FSF報告に示された先進的な事例に倣って、リスクに関するしっかりとした情報開示を行うよう強く促す。

レベル3資産の価格評価の適正化とリスク開示と価格根拠の明示を求めるものといえると思います。
これは非常に順当なものといえますが、レベル3資産の多い一部の金融セクターにとっては非常に大きな負担となると思われます。


・国際会計基準審議会(IASB)およびその他の基準設定機関は、オフバランス関連会社に対する会計および情報開示の基準を改善するとともに、特に市場が緊張下にある場合の金融商品の評価について、時価評価会計のガイダンスを向上させるため、迅速に行動を開始すべき。

オフバランスのSIVなどのオンバランス化を求める物といえるでしょう。
すでに昨年11月に答申が出され、シティなどはこれにより膨大な損失を計上しました。
米財務会計基準審議会、オフバランスの適格特別目的事業体の廃止を検討
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPnTK805056220071113
しかし、近年の債権価格の下落で新たな損失が発生しているものと考えられ、追加のオンバランス化が必要であると思われます。


 ・金融機関は、当局の監督を受けつつ、厳格なストレス・テストを含め、リスク管理の慣行を強化すべき。金融機関はまた、必要に応じ、その自己資本を強化すべき。

 ・2008年7月までに、バーゼル委員会は、流動性リスク管理に関する改訂ガイドラインを発出し、証券監督者国際機構(IOSCO)は、格付会社のための行動規範を改訂すべき。

 われわれは、FSFの以下の勧告を2008年末までに実施することを支持する。

各国の金融当局に対し金融機関のリスク管理の強化と資本増強を促すものといえ、バーゼル委員会に対して流動性リスクに対する新たなガイドラインの作成を求め、格付けの適正化を求めるものでしょう。
債権価格下落の根底には、投資家の格付け機関や個別の債権格付けに対する根強い不信感があるものといえると思われます。
格付けというものに対する信用毀損こそが本質であり、現状の格付け制度格付け会社でこれを回復できるかは不透明であると思います。
国際社会による新たな受け皿を作成した上で、現状の格付け会社に対する厳しい処分が必要と考える投資家が多いのではないでしょうか?


・資本、流動性、リスク管理についての健全性監督強化 
バーゼルIIの自己資本規制を適時に実施する必要。バーゼル委員会は、複雑な仕組み商品およびオフバランス関連会社に関して所要自己資本を引き上げ、追加的なストレス・テストを要求し、モニタリングを強化すべき。

 ・透明性および価格評価の向上 
バーゼル委員会は、オフバランス関連会社、証券化商品へのエクスポージャー、流動性コミットメントに対する情報開示を銀行が強化するために、銀行の価格付けプロセスの監督上の評価を改善するさらなる指針を発出すべき。

 ・格付けの役割および利用法の変化
投資家は、格付けの利用に際しデュー・ディリジェンスを改善する必要。格付会社は、その業務における潜在的な利益相反の問題に対処し、仕組み商品に対する格付けを債券の格付けと明確に区別し、格付手法の情報開示を改善し、証券化商品のオリジネーター・仲介者・証券発行者により提供される情報の質を評価するため、(改訂されたIOSCOの行動規範と整合的な)実効ある行動をとるべき。

 ・リスクに対する当局の対応の強化
監督当局および中央銀行は、金融の安定に対するリスクの評価を含めて、協力と情報交換をさらに強化すべき。国際的に活動する大手金融機関ごとに、監督当局で構成される国際的なグループを設置することが重要。また、市場監視当局は、詐欺、市場操作および相場操縦について調査し処罰するために、協力して迅速に行動すべき。

 ・金融システム危機への対応強化
中央銀行は、金融システムが緊張している期間、効果的に流動性を供給できる必要があり、当局は、体力の低下した銀行に国内外で対処するための枠組みを見直し、必要に応じ強化すべき。

 われわれは、FSFおよびその作業部会に対し、報告書の勧告の実施を積極的にモニターするよう依頼する。バーゼル委員会、IOSCO、IASB、ジョイント・フォーラムを含むFSF参加機関が、2008年末までに作業を終えるよう作業計画を加速させること、また、FSFの勧告が十分かつ効果的に実施されることが重要。われわれは、6月の大阪会合におけるアップデートおよび秋のG7会合における包括的なフォローアップの報告を期待。われわれは、金融の安定に対する主要なリスクについて早期に警告する能力を高める、FSFとIMFの間の協力の強化を歓迎。

 われわれは、民間セクター参加者が金融システムをより良く機能させることに資する提案の作成に努力していることを歓迎。

 現在の金融市場の混乱は、金融セクターの適切な規制枠組みに関する広汎な政策問題も惹起(じゃっき)した。われわれは、金融システムが将来可能な限り効率的かつ安定的であることを確保するために変更が必要かどうか検討するため、規制枠組みを見直す重要性を再確認した。

相対的には、すでに一部で実施されている内容を確認し強化するものといえるでしょう。
新たな要素としては、国際的に協調した監視グループの設置と詐欺的行為の処分強化ということでしょう。
「〜すべき」という文言をどう判断するかということですが、強制とは言い切ることが出来ず、国家間の足並みの乱れを想像させないわけではありません。

とりあえず、資産評価や債権評価の透明化と規制について明記されたことは歓迎すべきですが、
これにより金融機関は新たな評価損失が発生するかもしれません。

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とっても立派なブログですね。
参考にさせて頂きますね。

また、お伺いしま〜す。

2008/4/13(日) 午後 0:07 [ 山本かおり@元アナウンサー ]


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