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昨日のNYは、拡大する損失を確認させる複数の情報が出る中で、市場は逆行する動きを続け、結果的にダウは13000台を取り戻す展開、ここのところの情報やファンダメンタルを反映しない市場傾向を確認させた。
UBS:5500人削減へ−1-3月は約115億スイス・フランの赤字
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=a1yy9Lui2ieo&refer=jp_europe
5月6日(ブルームバーグ):スイスの銀行最大手UBSは6日、5500人の人員削減の計画を発表した。2008年1−3月(第1四半期)の投資銀行部門の損失は182億スイス・フラン(約1兆8000億円)となった。資産運用・富裕層資産管理部門の顧客は122億ドルを引き揚げた。
人員削減の規模は総従業員数のほぼ7%に相当する。投資銀行部門では最大2600人を削減する。同社はまた、米国の地方債市場から撤退する方針と、150 億ドル相当の問題資産を米資産運用会社ブラックロックが運営するファンドに売却することも発表した。第1四半期の純損益は115億スイス・フランの赤字だった。同社は190億ドル(約1兆9800億円)の評価損を計上した。前年同期は30億3000万スイス・フランの黒字だった。
6日のスイス市場で、UBS株は一時5.6%安となった。下げは7週間で最大。運用事業での資産純減は約8年ぶりだった。マルセル・ローナー最高経営責任者(CEO)はアナリストに「厳しい事業環境」が続くとの見通しを示した。
スイスカント・アセット・マネジメントで運用に携わるディーター・ウィネット氏は「UBSの評判に傷が付いた」として、UBSは「最後の砦だった富裕層向けプライベートバンク事業にも問題があることを示唆した。他の2部門の問題はさらに大きく、1部門の問題はUBSを破たんに追い込みかけた」と論評した。
内訳
富裕層資産管理と法人向け銀行事業の税引き前利益は1.7%減の21億 5000万スイス・フラン。資産運用部門は17%減の3億3000万スイス・フランだった。投資銀行部門は182億スイス・フランの赤字。同部門の前年同期は 15億4000万スイス・フランの黒字だった。
チューリヒ時間午後2時15分(日本時間午後9時15分)現在の株価は 5.2%安の34.96スイス・フラン。
ローナーCEOとピーター・クラー会長は4月に、証券部門を縮小し「中核」の富裕層資産管理事業の顧客保持に専念する考えを示していた。
UBSは既に、昨年末に投資銀行部門で1500人を削減している。今年3月には、同部門の再編に向け新責任者としてモルガン・スタンレー出身のジャーカー・ヨハンソン氏を迎え入れた。4月には、米住宅ローン関連資産を独立した部門に移し、将来的に同部門をスピンオフする計画も示した。
この日の発表によると、UBSは米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)とオルトA住宅ローン関連資産を6月末までにブラックロックに売却する予定。(以下略)
UBS、サブプライム関連資産を米ブラックロックのファンドに売却へ
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=a47K5tX6mnu4&refer=jp_europe
5月6日(ブルームバーグ):スイスの銀行最大手UBSは6日、米資産運用大手ブラックロックが運用するファンドに150億ドル(約1兆5800億円)の資産を売却する計画を発表した。
UBSのマルセル・ローナー最高経営責任者(CEO)が6日、電話会議で明らかにしたもので、米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)とオルトA住宅ローン関連資産の売却は6月末までに完了する予定。
ターナー・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、デービッド・ホノルド氏は「ブラックロックは、このような住宅ローン関連の問題資産の引き取り先として頼れる債券運用会社とみなされつつある」と述べた。ブラックロックは米証券大手ベアー・スターンズの売却困難資産の運用も米連邦準備制度理事会(FRB)から請け負った。
ブラックロックは投資家から資金を募集し、UBSの住宅ローン関連資産を保有し市況回復時に売るための新会社を設立する。ブラックロックは他の金融機関とも同様の取引について交渉している。
投資家から資金を集め、不良資産を管理するためのいわゆる「バッドバンク」を設立することは、金融機関が損失に歯止めをかけ新規融資や収益拡大を再開させる1つの方法だ。
事情に詳しい関係者2人は匿名を条件に、ブラックロックはUBS資産のファンドで、15%超のリターンを目指すと述べていた。ブラックロックの広報担当者はコメントを控えた。
米メリルリンチ、「レベル3」資産は1−3月に70%増加
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=a47K5tX6mnu4&refer=jp_europe
5月6日(ブルームバーグ):米証券大手メリルリンチが6日、米証券取引委員会(SEC)に届け出た文書によると、同社が保有する資産のうち、価格評価の最も困難な「レベル3」に分類される資産は2008年1−3月(第1四半期)に70%増えた。商業用不動産ローン関連資産を新たにレベル3に分類したためだという。
届け出によると、3月28日時点のメリルのレベル3資産は824億ドル(約8兆6400億円)相当。07年12月末は486億ドルだった。資産全体に占めるレベル3の割合は8%と、昨年末の5%から増えた。
レベル3の資産には、ほぼ完全に価値が毀損した米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連資産が含まれるほか、プライベートエクイティ(未公開株)や不動産、取引の少ない企業債務なども市場価格が付きにくいためこれに分類される。過去3カ月にはより多種の証券類の取引が途絶え、価格評価が難しくなった。
メリルは届け出で、「当社を含め市場参加者が07年7−12月(下期)以来直面する資産価格評価の問題には、一部の信用商品の取引が劇的に減少したことに起因する不透明感が含まれる」としている。
メリル株はニューヨーク時間午前10時15分(日本時間午後11時15分)現在、1.75ドル(3.4%)安の49.65ドルとなっている。
届け出によると、同社は欧州の商業用不動産ローン関連の56億ドルや信用デリバティブ(金融派生商品)資産122億ドルをレベル2からレベル3に移した。
米国だけでなく欧州の不動産バブル崩壊も問題視され始めている。メリルリンチはレベル3資産に移すことで評価損の先延ばしをしているものと考えられる。これはGS等も行っている手法であるが損失の先延ばしに過ぎないであろう。
このような決算では、金融セクターの現状を判断することは不可能であるといえる。
米ワコビアが第1四半期決算を修正、赤字額がほぼ倍増
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT817548920080506
米ファニーメイの銀行財務格付けを「B」に引き下げ=ムーディーズ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT817555520080506
ファニーメイへの信用不安が高まる中、逆に規制を緩和する監督当局、本当に大丈夫といえるのであろうか?
米連邦住宅公社監督局、ファニーメイの自己資本上乗せ分を引き下げへ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT817534520080506
[ニューヨーク 6日 ロイター] 米連邦住宅公社監督局(OFHEO)は6日、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)に課している自己資本の上乗せ分を現行の20%から15%に引き下げる方針を明らかにした。
OFHEOは、ファニーメイの会計問題発覚後に導入した自己資本の上乗せ基準を、同社の直近の増資が完了次第引き下げる意向。
さらに、ファニーメイが「引き続きOFHEOの基準を十分に上回る資本水準の維持に取り組み、現在の規制順守にマイナスとなる重要な変化がないことを条件に」9月に一段と引き下げる方針という。
ファニーメイは6日、第1・四半期決算が3期連続の赤字となり、60億ドルの増資を行う方針を明らかにした。
米企業破産申請件数:4月は前年同月比49%増加、景気減速が響く
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aJOPDkAYlGD8&refer=jp_japan
5月6日(ブルームバーグ):4月の米企業破産申請件数は前年同月比49%増加した。増加率は年初来で最大。景気減速で事業停止に追い込まれる企業が増えた。
ジュピター・eソーシズが裁判記録からまとめたところによると、4月の企業破産申請件数は5173件に増加。個人破産を含む破産申請件数全体では前年同月比31%増加し9万3096件だった。
米経済成長率が2001年の前回リセッション(景気後退)以来の最も低い水準に落ち込むなか、破産や住宅差し押さえが増加。4月の雇用者数は4カ月連続で減少し、年初来の減少数は合計26万人となった。
08年1−4月の企業の破産申請件数は1万8000件を上回った。
欧米の社債保有リスクが上昇、企業破産の急増と住宅差し押さえを懸念
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003003&sid=aDn89zQmwKk0&refer=jp_stocks
破産件数が増加し、欧米の社債保有リスクは上昇を示している。明確なリスクの高まりを感じる中で株価は上昇を示すという非常に歪んだ市場形成、これを維持し続けることができるのであろうか?
逆に、破壊エネルギーを拡大させるだけに終わるのではないだろうか?
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ブラックロックとは良い名前ですね。不良資産を闇に閉じこめる訳ですか。バッタ屋さん登場、時代の要請ですね。これからの成長企業に為るんじゃないですか。米企業破産の急増は、アクセルが踏み込まれ始めたのでは。日米とも新聞紙上の脳天気さが気になります。
2008/5/7(水) 午後 11:22 [ hiroyan ]
私は、このたびの危機の本命は、不動産ではなく、企業にあると思っています。ひょっとしたら、証券取引所の閉鎖もありうるぐらいになってしまうのじゃないかと、昨秋ぐらいから考えています。アメリカには、それぐらいの強引なシェイプアップが必要だと、ずっと考えてきました。
スイスの銀行が、多額のアメリカの不動産債券を持っていることになっている現実は、本来ならば、アメリカのGDPには大きな不安要因になるはずのものでしょう。アメリカの消費者は不死身な訳ですが、どうなってゆくのでしょうか。
2008/5/8(木) 午前 4:26 [ その他 ]
hiroyan様、
これが本当に買取なのか、PEを利用した飛ばしであるのか判断に苦しく所でもあります。個人的には後者を疑っている訳ですが、、、
その他様、
そうですね、米国の場合GEなどのように企業も金融に頼っていますかし、大手企業の多くは、生産を自社では行わない商社型の経営モデルをとっていますからね。一緒の虚業ですから金融崩壊のダメージは大きいかもしれませんね、
2008/5/8(木) 午前 6:55 [ 渡邉哲也 ]