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今日は週末と言うこともあり、ニュースが少ないです。
米MBIA:格下げで74億ドル相当の支払い余儀なくされる見込み
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aImP5xHn9ELE&refer=jp_japan
6月21日(ブルームバーグ):米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスから5段階格下げされた米金融保証会社(モノライン)大手MBIAは20日、合わせて74億ドル(約7960億円)相当の支払いと担保差し入れを余儀なくされるだろうとの見通しを示した。
同社の発表資料によると、同社はこの要求に応えるために152億ドルの資産を保有している。内訳は現金と短期投資が40億ドル相当、102億ドル相当の他の証券類など。
MBIAは、ムーディーズが20日にMBIAの保険財務格付けを「A2」に5段階引き下げたことを受けて、同資料を発表した。
MBIAは格下げに対して「当社はいかなる新しい要求に対しても十二分に対応できる流動性資産を有している」と説明した。
支払いが要求されるのは、同社が保証した自治体の投資に関連した契約が対象となる。
40億ドルの短期投資は良いとして、102億ドル相当の証券類に流動性はあるのでしょうかね。
実際に市場で売却した場合、どの程度の残存価値があるのでしょうね。
どちらにしろ、資産を失うことで財務状態はさらに悪化し、再び格下げを受ける公算が強い。
完全な負の連鎖に陥っているということですね。そして、最終的に保証原資がなくなった段階で保証債券の保有者に被害が拡大するということでしょう。
さて、アメリカの金融不安は再び拡大方向に向かっています。
会計基準の緩和や新型証券融資制度などを通じて損失計上の先延ばしをしてきた金融セクターですが
モノラインの格下げなど、どんどん被害の拡大スピードが上がってきているのを実感させます。
評価損が実損に変わった時、その部分の損失が一気に表面化する可能性も高いですね。
また、自動車産業に代表されるように実体経済の冷え込みも大きく報じられ始めました。
これにより、社債やクレジット債など実体経済に関わる債権にも大きな損失が発生する可能性が高くなり始めましたね。金融セクターはこれを乗り切れるのでしょうか?
そして、先進国資本の流出と資源インフレにより、アジアや新興国の経済状態もかなり厳しいところまで来ています。今後、世界経済の危機感が増す中でどのようなイベントが起きるのでしょうか。
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現状を確認したいのですが、ケースシラー住宅価格指数や、オプションARMのような中性子爆弾ローンの問題を見れば分かるように、これからも住宅価格が下がる可能性は高い。価格が安定しない限り、金融機関の損失は増え、更なる混乱をもたらすだろう。
現在、米国の金融機関はCLOローン、レベル3資産、系列会社への損失飛ばしによってなんとかしのごうと時間稼ぎをし、住宅価格が安定するのを願っている。
これでいいのでしょうか?
それと、レベル3資産の隠し方が良く分からないのですが・・申し訳ないです。
2008/6/22(日) 午後 0:31 [ ギコ ]
ギコ様、こんにちは
ご指摘の通り、住宅価格の下落が続く限り、損失が上位債権に波及することになりますね。現在、銀行などが計上している評価損はサブプライム関連、オルトAなど下位債権が中心です。今後、ビックやプライムなどの上位の債権の評価損が発生するでしょう。
銀行が増資や合併などを通じて資本増強するスピードと損失計上のいたちごっこであり、損失のスピードが上回ったり、資本の出し手がいなくなれば破綻ということになるでしょう。
2008/6/22(日) 午後 4:03 [ 渡邉哲也 ]
ご質問のレベル3資産について
資産には、市場価格のある資産(レベル1)と市場価格のない(レベル2、3)資産があります。MBSやCDOなど金融機関間でしか流通していない債権などがレベル2,3に当たります。
レベル3(自己評価資産)を指数を利用して評価することでレベル2資産となります。従来、金融当局はレベル3資産のレベル2への移行を要求していた訳ですが(ルール157)、現在の状況でレベル2への移行を行った場合、膨大な評価損が発生する為に金融機関等の決算が悪化する恐れがありました。その為、ルール157の適用を緩和してレベル3のまま保有することを認めた訳です。また一部ではレベル2からレベル3への資産移行をすることで評価益を出しているとの指摘もあります。
2008/6/22(日) 午後 4:04 [ 渡邉哲也 ]
お返事ありがとうございます。2008年は多くの金利変更がなされる年ですよね。デフォルト率が上昇するのではないか、証券も払えなくなり、金融不安再びか!と思っていたのです。本来支払能力に疑問があるとは考えられないプライムにまで波及したら・・世界は大丈夫ですかね・・
レベル3資産についてもありがとうございます。こうして見てみますと、どれ一つとっても詐欺まがいの行為であり、世界の一流大学を卒業し、責任を果たすべく常に正直であれと教えられた人間の行為とは思えません。金融の役割である信頼を守っていては恐慌がおきかねないほど追い詰められてるのでしょうね。
2008/6/22(日) 午後 4:32 [ ギコ ]
日本のバブルが崩壊しつつある時、欧米、ことに米国は、対応が稚拙すぎると随分と色々と批判しましたが、見ていると、参考になることも確かにありましたが、実態がどうなっているのかの認識は低いと感じていました。それは、現時点での日本への論評と、彼らの彼らのバブルへの対応を見ていても、彼らが日本から適切に学んでいないことが、よくわかります。
今となっては、金融工学というのは、騙し取るテクニックだったとかいう声も聞こえてきますが、リスクへの対応が、それぞれの段階ごとの関係者が、皆、想像を絶して認識が甘かったから、こんなことになってしまったんでしょうね。
崩壊はまだ始まっていませんし、始まるしかないものですが、始まったとしたら、とてつもないものになるでしょうね。
2008/6/23(月) 午前 4:38 [ その他 ]
ギコ様、これから英国と欧州バブル崩壊が待ち構えています。
これをどうやって抑制するかに掛かっていますね。
その他様、米国の対応は後手後手ですね。本来は早期に損失部分を切り分ける必要があったのでしょう。
また、流動性が保たれるという前提で作られた証券はすべてリスク係数の問題にさらされています。このあたりのリスクヘッジが出来ていなかったということなのでしょう。崩壊の本格化がまもなく進むのでしょう。
2008/6/23(月) 午前 7:00 [ 渡邉哲也 ]
>米国の対応は後手後手ですね。本来は早期に損失部分を切り分ける必要があったのでしょう。
正直、初期段階で分からなかったとは思えないんですよね。
私には、分かっていたけど過去にそんな事はなかったという言い訳にしか見えないんです。あくまで妄想ですので。
>英国と欧州バブル崩壊が待ち構えています。
これの発生により、G8でのお話が「より強く心に刻まれる事になる」と思います。そして、その矛先は?と思います。
2008/6/23(月) 午後 11:11 [ - ]
緑ひげ様、米国も欧州も見込みが甘かったのでしょうね。
新興国潰しということでしょうかね?
2008/6/24(火) 午前 8:08 [ 渡邉哲也 ]