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昨日の市場であるが、ウェルスファーゴの決算が予想よりも良かったことで、金融機関のリスクが改善されたと判断され、下落を続けていたアジアも上昇、その後の欧州も続伸、また、その後発表されたJMモルガンの決算が当初のアナリスト予想よりも良かったこと好感しNYも続伸した。また、為替に関しても金融セクターへの危機感の改善により円キャリートレードが活発化、一時107円まで押し戻すもNY終了後の発表されるメリルリンチ決算などへの警戒感から106円台半ばまで戻した。株価、為替ともにローラーコースター状態の展開が続いている。
米JPモルガン:4−6月利益は予想上回る−株価一時14%高
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aaVbBut6Vuyo 一部抜粋
マイケル・カバナ最高財務責任者(CFO)は電話会議で、住宅ローンの延滞や貸し倒れが増えたことを明らかにした。また、ダイモンCEOによると、問題はプライム(優良)住宅ローンにも拡大しているという。
全体的には思っていたほど悪くないという印象であるが、取り上げた最後の一文が将来にわたる影響の拡大を予兆される物となっている。
米MGIC:4−6月赤字9790万ドル、住宅ローン保険金請求が急増
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a2k67tobWt3s
7月17日(ブルームバーグ):米モーゲージ保険大手、MGICインベストメントが17日発表した2008年4−6月(第2四半期)決算は9790万ドルの純損失となった。四半期ベースでの赤字は4期連続。
同社の発表によると、1株当たり損失は79セント。前年同期は 7670万ドル(1株当たり93セント)の純利益を計上していた。投資損失を除くベースでは1株当たり損失が74セント。ブルームバーグがまとめたアナリスト7人の予想平均は1株当たり61セントの損失だった。
格付け各社が保険金支払いコストの増加を理由にMGICを格下げした後、同社は住宅市場低迷の影響を最も深刻に受けているカリフォルニア州など複数の州で事業を縮小している。
第2四半期の保険金請求額は6億8810万ドルと、前年同期の2億 3520万ドルから大幅増加した。MGICが保証する融資の返済延滞は6月末までの過去1年間で59%増加した。
米住宅ローン保険会社、保険金請求のピークはまだ先−フィッチ
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aXvBhgaz2Tao
7月16日(ブルームバーグ):格付け会社フィッチ・レーティングスによると、MGICインベストメントやPMIグループなど、保険金請求が過去最高水準に達し経営が悪化している米住宅ローン保険会社は、住宅ローンの焦げ付きがさらに拡大する状況への対応を迫られるもようだ。
フィッチの16日付リポートによると、住宅ローン保険業界の保険契約の約 70%は、住宅ローンや保険の引き受け基準が緩かった2005−07年に供与されたローンが対象だ。緩い審査基準が原因でこうしたローンのデフォルト(債務不履行)率は徐々に上昇しているという。住宅ローン保険会社は、借り手がデフォルトし、住宅差し押さえを通じても債権を回収できない場合に貸し手側を保証する。
リポートでフィッチは「住宅ローン保険業界の問題は終息しておらず、実際には悪化する恐れがある」と指摘。「住宅ローン市場の低迷は07年に一段と深刻になったが、範囲と重大度の両方で過小評価されていた」と分析した。
フィッチによると、業界の契約残高の約3分の1は07年に供与されたローンが対象。借り手は、不動産価格の95%以上の借り入れを大半のこうしたローンで賄っていた。
住宅ローン保険の内情が、惨憺たる状況になっている。今後、改善する見込みはなく更なる損失拡大と他の金融セクターへの波及が懸念される状況である。金融セクターの不信は長期化することがほぼ確定したといって良いだろう。
米メリルの4−6月:4四半期連続の赤字−評価損97億ドル
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aeiyvaYRQvus
7月17日(ブルームバーグ):米証券大手メリルリンチが17日発表した 2008年4−6月(第2四半期)決算は、4四半期連続の赤字となった。純損益は46億5000万ドルの赤字と、赤字幅はアナリスト予想を上回った。信用市場関連の評価損が悪化した。
メリルの発表資料によると、純損益は1株当たり4.97ドルの赤字。前年同期は21億4000万ドル(1株当たり2.24ドル)の黒字だった。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では、0.93−4.21ドルの赤字が予想されていた。
ホランドのマイケル・ホランド会長はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、メリルの赤字幅について「説明がつかないほど予想を上回った」と指摘。セインCEOは「これについて説明をするだろう。この説明を人々がどう受け取るか、またセインCEOのビジョンをどう認識するかが今後の株価にきわめて重要だ」と述べた。
メリルリンチの財務状況が予想以上に悪化の様相を見せている。CEOに説明が付かないほど予想を上回ったと言わせるほどの状況になってしまった。内部の状況は混乱を来しているのかもしれない。
決算発表はNY終了後に行われた。アジアへの波及が大きく懸念される.
7月米フィラデルフィア連銀製造業景況指数:8カ月連続マイナス
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aQfs8UyZdhCY
米失業保険申請:1.8万件増の36.6万件-4週平均、継続受給は減少
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a5RVO1w9Zn.o
6月米住宅着工:107万戸に急増、NY市建設規制変更前の駆け込み
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aLJhhHhuUmuo
特殊要因を除くとファンダメンタルズは悪化を続けている。しかし、銀行決算などテクニカルを中心とした動きが株価や為替を主導しており、ファンダメンタルズの影響は微弱化している。望ましくない傾向であるが、金融危機に対する警戒感が強いと言うことの現れと短期の投機資金が市場を形成している証明であろう。
米インディマック破たんで一部の銀行で預金流出も−アナリスト
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=acZS8Bi93IGk
インディマックの破綻により、預金者の預金先銀行選びがより厳しくなってくることだろう。財務状況の悪い銀行から資金逃避が進み、銀行間格差を拡大させる物と思われる。
FBIが米インディマックを詐欺の疑いで捜査−関係者
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=a_CLX45BoMk8
今さら感が強いが、いつの世も弱者がスケープゴートにされると言うことだろう。
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確かメリルだったと思いますが、1月か2月頃に、危なさそうな債権を買い溜めている、とかいう報道を目にしたような記憶があります。そのうち、これが悪い結果になるのだろうなと思ってきたので、わざとらしすぎるような気分ですね。レベル3の増減はどうなっているのでしょうか。
CITIにしても、不動産下落による金融危機の影響が出ている程度にとどまっているような感じで、景気が悪化した結果が出ているとは、今の所、ほとんど感じませんが。
2008/7/19(土) 午前 4:34 [ その他 ]
その他様、複数の報道から損失がプライムまで拡大している事を確信していますが、その部分の評価損計上はなされていない様に思います。粉飾とまでは言いませんが、評価損の先送りが行われているのではないかと疑っています。
2008/7/19(土) 午前 6:28 [ 渡邉哲也 ]
住宅ローンの保険請求が急増してるのに、住宅建設が増加してる。アメリカはでかいんですね。メリルも何期も赤字を垂れ流しながらまだやっていけるなんて!世界恐慌が起きてもおかしくない金融・信用不安の状況にあるにも関わらず踏ん張ってるのは、30年代を繰り返さない意思と技術的進歩にめざましいモノがあると言うことでしょうか。ならば人類の未来は明るいと言うことでしょうか。
2008/7/19(土) 午前 7:09 [ hiroyan ]