|
ドル崩壊!
http://www.amazon.co.jp/dp/4883926583
現在、日米欧の3極が同時に景気後退に陥っています。メディアなどでは、グレートリセッションなどと言っていますが、簡単に言えば、世界恐慌に突入したということです。
デレバレッジ レバトリ リワインド この3つの現象が同時に進むことにより。世界の市場規模が縮小信用収縮と共に可処分取得を減少させ、世界的な消費能力を減退させる。
難しい単語ばかり並んでいるので、具体的かつ簡単な説明を試みてみたいと思います。
1万円の保証金を担保に入れ、30倍のレバレッジを掛けた取引をしていた場合、市場の資金量は30万円に見えます。基本的にヘッジファンドや投資銀行などは、このように資金を膨らませて取引をしていたわけです。しかし、信用不安が発生し、リスクが高まることでこの倍率を下げざる得ないことになる。また、その一部は損失から破綻に陥る。
破綻や清算により、真水のお金としては1万円が流出するだけですが、時価から見ると30万円のお金が流出したことになる。
このような現象が、株式、債権、資源などいろいろな市場で、同時発生的に起きている訳ですね。
何故、このような急激な現象が発生したか、考えてみることにいたしましょう。
1,AIGなど外資保険会社や外資系投資銀行の安全神話の崩壊
保険会社は、長期性資金の出し手であり、ヘッジファンドなどの重要な資金源でした。
2,クレジットクランチの欧州や新興市場への波及と拡大
欧州や新興国は、重要な資源市場への資金の出し手でした。
3,投資銀行の消滅
米国の4大投資銀行は、事実上消滅しました。生き残ったゴールドマン、モルガンスタンレーも普通 への業態変換を選択、FRBの監視下に入ることで自由な取引が出来なくなりました。
4,資源価格急落により中東や南米、ロシアも危機的状況に
資源インフレによる景気拡大に沸いた資源国、増産や投資が負の資産に
5,価格の下落による負の連鎖
1−4が進むことで、市場の価格が急速に低下し、市場からの退出者が続出した。また、過去の借り 入れ、将来に対する投資が非常に大きな負担に
結果として、市場の資金規模が急速に収縮に向かい、バブルに踊ってきた地域を直撃、急激な可処分所得の減少を招き、消費余力や意欲を減退させている。そして、世界的な消費の急激な減退を呼び込み、結果的に世界の実体経済を悪化方向に進めている訳ですね。
デフレと物余り
流動性の枯渇、消費の急激な減退により、物余りが発生し、実体経済に非常に強い影響を与え始めています。世界的な生産調整が必要な局面が生じており、これが企業を圧迫、失業者の増加を招いている。そして、これが金融機関の負債を拡大し、負の連鎖を呼び込もうとしている。
現在、世界の中央銀行は、クレジットクランチや景気減退を抑制する為、利下げと量的緩和で失われた資金を供給しようとしていますが、金融セクターの業績不振と信用創造構造の崩壊により、資金循環がうまくいかない状況が続いている。特に、欧州や中東、資源国、新興国にこの傾向は顕著化しており、改善の目処は立っていない。
金融サミットなどでは、各国がそれぞれ、財政出動を前提とした景気対策を行うことで合意しているが、財政問題悪化などから、これは容易ではなく、決定的な打開策がない状況が継続している。
今後、資源国、新興国のデフォルトが多発すると考えられており、これが世界に与える影響は非常に大きな物になると思われる。また、生産調整の課程において、一部の企業に再生なき大型倒産が発生、これがぞれぞれの国の景気を直撃する事になると思われる。
すでに国際政治の領域であり、この決定が世界の運命を決める物となると思われる。この課程において、日本は非常に重要なプレイヤーであり、ここでの選択が日本の未来を決めるのではないだろうか?
昨日、麻生首相が諫早市で講演を行われたようです。よろしければどうぞ。
【麻生首相の講演詳報】(1)「当時、不景気なんて書いた新聞なかった」
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/46989975.html
【麻生首相の講演詳報】(2)「欧米は日本の話を聞いた方がいい」
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/46990034.html
【麻生首相の講演詳報】(3)「記者が定額給付金もらうのおかしい」
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/46990124.html
【麻生首相の講演詳報】(4)「われわれには技術のネタがある」
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/46990158.html
【麻生首相の講演詳報】(5)完「日本に生まれてよかったと思える国にしたい」
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/46990247.html
|
この事態に及んで、世界にとっての不幸は、日本に憲法9条があることという気がします。
これが無ければ、経済力に合わせて軍事力の担保もそれなりに用意でき、(それが日本にとってはプラスにはならないかもしれませんが)世界は救われたのでしょうね。
でも、現実はそうじゃないです。日本はその意味で「世界のために」動くことは「できない」のです。
それゆえに「日本以外全部沈没」という感じになるかも、と思います。
この結末は、誰が望んだものなのでしょうかね。
私としては、このような「ゆがみ」を押し付けた輩共が沈んでいくのを、ただ笑って眺めているだけしかできません。
2008/12/7(日) 午前 9:00 [ Percomboy ]
>>Percomboyさん
歴史を見てみると大きな戦争の前には経済的利害関係が必ずある。
その利害を何とかしようと交渉を行い、自分に有利に、かつ他が力を
減退させるような結果を裏目標とし、表は共に生きて行こう
なんて目標が掲げられる。
この交渉の際ファクターの一つとして確かに軍事力は重要ですね。
この交渉が決裂、または行われない場合、経済的利害を帳消し、
または利益収奪する手段が戦争というわけです。
ちなみに戦争の結果として、焦土化する、人心が荒廃する、
無政府化する、この3つは良く起きますが「日本という国
国民をこのような状態にする事が、戦果としてどうか?」
という所を考えるべきです。技術を奪いつくし、財を奪いつくした
後ならOKでしょうけど、短期的にそれは出来ないでしょう。世界の
進歩もお金も消えますから。価値がある間に憲法改正論議を行う一策こそが、
でしょうが今のマスコミと教育では「世論上」は難しいでしょうね。
中国歴代王朝の「宋」のように、歳幣(軍事的脅威を金で許して
もらう)を払わされないような軍事力は必要であると考える点は一緒です。
2008/12/7(日) 午前 10:00 [ mp ]
>簡単に言えば、世界恐慌に突入したということです。
なんとか回避、もしくはもう少しソフトランディングできたはず。
バーナンキとポールソンはまぶたにワサビを塗り、鼻の穴に一味唐辛子を詰め込んで反省しなさい。
>ここでの選択が日本の未来を決めるのではないだろうか?
望み薄ですね。
的確かつ迅速に対応をしようとする麻生さんを叩くマスコミと
それに乗せられて支持率下げちゃう国民です。
・・・ああ、いかんいかん、地元(田舎です)の猛烈な景気後退見てると心がささくれてしまいますなあ。
2008/12/7(日) 午前 10:17 [ 通りすがり ]
春山昇華氏のブログで見つけたんですが、
米国のセクター別負債比率の図が面白かったです。
世界恐慌が来るんだなと一目でわかりました。
http://img.doblog.com/18000/u17202/6000/FI2622196_2E.JPG
でも、それは米国のことであって、日本は世界恐慌なんて仲間入りしないぜ!
ニューガンダムは伊達じゃない!
2008/12/7(日) 午前 10:39 [ こう ]
上院の委員会による自動車業界の聴聞会のURLを貼っておきます。
http://banking.senate.gov/public/index.cfm?Fuseaction=Hearings.Detail&HearingID=299be20f-5e40-4c5f-89ee-2ade064d4226
UAWのGettelfingerさんは、韓国とのFTAの見直しを要求したまでは良かったのですが、なにを血迷ったか、為替レートを操作していると言って、中国だけでなく日本をやり玉に挙げています。アホですね。
Moody'sのZandiさんによると、chapter 11を申請しても結局はchapter 7になる確率が高く、また$125bnくらいは必要になるかもとのこと。
このページの右上の画像が共和党のRichard Shelbyさんで、本件のキーマンになるかと。
2008/12/7(日) 午後 2:23 [ equus ]
UAWのGettelfingerさんは、米国政府によるCitiの救済措置に言及し、big 3も同様に救済するべきだと述べています。PaulsonさんとBernankeさんがやったCitiの救済措置は、経済政策におけるモラルハザードの極みの事例として歴史に残ると思いますが、さっそくその悪影響がでてますね。こうなってくると、big 3やUAWなんかより、ヘッジファンド業界が立派に見えるから不思議。今、多くのヘッジファンドが阿鼻叫喚の中で崩壊を続けていますが、流石に政府に対して「救済して」とは言っていませんから。あと、UAWは、かなりObama政権に期待しています。選挙の働きに対する見返りを堂々と要求しているようにみえます。上院共和党の10人のlame duckに一番期待しているのは、実はObamaさんだったりして。
2008/12/7(日) 午後 3:28 [ equus ]
続けて書いて済みません。米国人の友人からジョークを教えてもらったので。CNNの調査で、60%以上がbig 3救済に反対しているそうですが、そのあたりの雰囲気が分かるかと。
------
One sportswriter had a good idea: sell Michigan to Canada.
------
まあ、カナダのほうでも迷惑するでしょうけどね。
2008/12/7(日) 午後 3:58 [ equus ]
はじめまして、戸締り先生。東亜ROM専の者です。いつも勉強させていただいています。
>世界恐慌に突入したということです。
土曜に上野に遊びに行ったのですが、遊びに来ている人が大勢いて不況が嘘の様でした。これは私が学生でまだ景気を実感できないだけか、それとも日本人が不況に慣れすぎて動じなくなっているのか…
>ロシアも危機的状況に
以前「日本に対して愛も金も求めていない」というニュース聞いたんですがねぇ。諸行無常か。
>為替レートを操作していると言って、中国だけでなく日本をやり玉に挙げています。
過去の話でなく今の話ですか?今は介入していないはず、何考えてるんだろう。
>sell Michigan to Canada.
英語が壊滅的に苦手なのですが、これってカナダがアラスカをアメリカに売ったのと同じような話ですかね?カナダって今そんな金あるのかな。G7の一員なのにカナダの話はあまり聞きませんが、傷は浅いのでしょうか?
2008/12/7(日) 午後 6:54 [ またたび ]
戸締役様、皆様こんばんは〜五大湖の水利権が5米$で手に入るなら、カナダ政府も考えるかも?と云うのは兎も角、big3救済に反対な人が多いのも頷ける話で、不良資産になるのが分かりきっていて、だのに融資する…ってのは、そりゃ誰でも変に思うだろうよ。 だから、新議会が発足しても流れは変わらないのでは?第一、日米自動車摩擦華やかりし80年代から何度も政府に保護してもらってこの様じゃ、とてもじゃないがね。
やはり、チャプター11申請か、或いは再生型(又は合意型)破綻の新法を大急ぎで作るか…でしょうね。ただ、私は以前書きましたが、結局は英国航空機製造業再編方式になるのでは?と思ってます。
まあ、とりあえず、年末だけのサービスですな。
2008/12/7(日) 午後 9:31 [ やまちゃん ]
・・・・・。リセッション入りしたんですかー。
第二次就職氷河期一期生になるのか。がんばろ。
2008/12/7(日) 午後 10:52 [ mute ]
アイスランドについて書いてみました。
おかげで良い勉強になりました。
経済は奥が深いな。
2008/12/7(日) 午後 11:48 [ HRS ]
私が書いたジョークの背景には、GMが、Michiganだけでなく、Ontarioにも工場を持っていることがあります。あんまり説明すると面白くないですね。
ところで、メキシコの友人からの情報では、Guanajuato郊外にGMの組み立て工場があり、すでに600人ほどメキシコ人労働者をlayoffしたとのこと。地域でsupply chainを構成するMichelinの工場も影響を受けているそうで、このままlayoffが進むと地域経済に大打撃になるとのこと。「GMが国際競争力を保つためには、Michiganの労働者をlayoffするのが合理的なのに、強力な政治力を持つUAWがあるためにそれができず、かわりに真面目なメキシコの労働者を犠牲にしている」と言って怒っていました。メキシコの場合、失業率が増え貧困が蔓延すると、麻薬の密輸や誘拐ビジネスが増える可能性があり、問題は深刻です。
2008/12/8(月) 午前 0:23 [ equus ]
Percomboy様、mp様
いろいろな地域がきな臭くなってきましたね。軍靴の足音が聞こえてきたようにも思います。
n_k*zo様
一定の範囲で収まればよいのですが、、、
equus様
ビッグ3の情報ありがとうございます。
またたび様
日本は世界一平和な国だとおもいます。
やまちゃん様
まだまだ、不透明かもしれませんね。
mute様
自信を持ってくださいね。私もいざというときは、験担ぎで、勝負パンツ(赤)を履いて仕事に行くんですよ。お奨めです。
2008/12/8(月) 午前 6:21 [ 渡邉哲也 ]
equus様
GMの雇用の問題は、米国よりもその周辺国にあるのでしょうね。途上国などに積極的に工場移転を進めていましたから、ここで雇用が失われる事は、非常に大きな痛手となるのでしょう。新興国の場合、産業が少なくこれに替わる雇用を創出できませんからね。
2008/12/8(月) 午前 6:30 [ 渡邉哲也 ]