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弊著『本当にヤバイ!欧州経済』をご購入いただきありがとうございます。
本当にヤバイ!欧州経済をより深く理解するために、簡単な用語解説をさせていただきます。
■デレバレッジ
これは信用取引などの倍率の縮小を意味する言葉である。「テコの解消」取引とも言う。
通常、投資銀行やヘッジファンドなどは、信用取引を利用して倍率を掛けた取引をしている。
例えば、1億円の保証金を差し入れて、それを10億円として運用する。
この場合、市場から見れば、10億円の資金が市場に存在する事になる。
しかし、リスクが高まる事でこのようなハイリスクな取引を解消する圧力が掛かる。
これにより、一気に市場から10億円の資金が抜けた様に見えるのである。
また、取引の失敗などにより、1億円の損失が発生した場合も追い証を差し入れ得ない限り、強制決済が行われ、10億円の資金が消えることになる。
リスクの高まりにより、市場全体の表面的な資金量が減少することで、急激な株価の下落要因となるのである。
このような信用などにより生まれた架空資金を「フェィクマネー」とも呼ぶ。
■レパトリエーション
利益を確定させる決算期や市況環境に不透明感が生まれた場合など、海外の投資に対して出資国への引き上げ圧力が掛かる。また、リスクの高まりでクレジットクランチなどが発生した場合も、手元資金を厚くして資金ショートを防止する方策を採る。この場合、投資先からの資金が引き揚げられることになり、引き上げられた市場では価格が下落する。
■リワインド
キャリートレードなど低金利国で資金を調達し、高利回りの狙える市場や高金利国に資金を移動して、その利ざやを取る取引の逆転現象が起きることを言う。
市場全体のリスクが高まる事で、低金利国側では資金の引き上げ圧力が掛かり、高利回りが狙えるハイリスク市場では下落圧力が掛かる。
この為、一気にキャリートレードの解消圧力が掛かり、それが巻き戻されることを言う。
市場全体のリスクが高まるごとに、この3つの現象が連携して発生し、株価などの暴落を招いてきたのである。
■非ゼロ和(ノンゼロサムゲーム)
良く誤解されているが、株式などは非ゼロ和(非ゼロサムゲーム)である。市場全体が拡大し続けている場合、そのゲームの参加者は共に拡大利益を受け続ける。しかし、市場全体が縮小傾向にある場合、ほとんどの参加者は利益を失うのである。特に、現在の様に実体のないフェイクマネーが支配している市場に於いては、その影響を非常に強く受けることになる。
■システミックリスク
システムに内在するリスク、多くの場合、連鎖リスクなどを表す。たとえば、A社が破綻すると、その債権を持つB社も大きなダメージを受ける。このような関係が連鎖することでシステム全体を危険にさらすことになる。
■カウンターパーティリスク
取引相手のリスクである。システミックリスクと被るが、取引の相手先が破たんしたり危機に面するこ
とで、被害を受けることになる。
■インターバンク
銀行間資金市場のことである。銀行は銀行間の決済や資金調達の為、銀行間市場を利用する。リスクが高まると、この銀行間市場で資金の出し手がいなくなるため、金利があがることになる。通常、中央銀行はこの銀行間市場に資金を投入したり回収する(オペ)ことで資金量を調整し、金利を調整する。この銀行間市場の金利をLIBOR(東京の場合TIBOR)と呼ぶ。
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P.29 表2-1 1.8兆$ → 1.8兆ドル
簿外資産が 1兆ドル 他の通貨もカタカナなので統一の為
P.180 図 5-6
誤 有機契約雇用者
↓
正 有期契約雇用者
P.245
図8-1
誤 リマンショック
正 リーマンショック
本での用語統一
2009/11/7(土) 午後 9:59 [ 校正班 ]