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5月10日に受けた台湾・千楓公共電視台(LATWTV)のインタビューとチャンネル桜の討論が公開されました。是非御覧ください。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20999590
http://www.nicovideo.jp/watch/1370019214


5月30日に開催された英国エコノミストの東京で開かれた会議に参加して来ました。世界各国から様々な専門家が来て、様々な問題について検討しました。世界経済の概況から中国の現状分析、アベノミクスなどなど、非常に面白い会議でした。

 この会合で印象に残ったのは、投資信託運用者の意見であり、「格付けが信用出来ない」ということで参加者の意見が一致したことでした。また、日本国債に関しても、その信用性の高さに言及があり、国内メディアなどで喧伝されているものと実務者のあいだでの意見の乖離があらわになりました。

 国際アセット 格付けは後付だから 格付けを待っていたらリスク管理できない プロとしては格付け依存では投資できない
 ニッセイ  国債格付けは信用出来ない 欧州も大きなクレームを入れている 日本の国債に自信をもつべきだ 格付け会社が仕掛けても動かなかった

 日銀の長期国債買い入れの影響に関しても 野村総研 大きな影響はない ニッセイ 金利低下で他の資産への移行が出る可能性 保険会社は安全資産としても買うが、銀行はわからないという意見が出されました。

 また、エコノミストのアジアエディターのサイモンコックスからは欧米など先進国でははアベノミクスへの期待が高い、この成功が世界の金融危機を救う可能性が高く、欧州危機などからの脱却の見本となる可能性が高い。との見解が出されました。

 中国の現状に関しても、何人もの専門家から、中国政府の公表数字が信じられないという共通した意見が出され、せいぜいGDPは5%の伸びにとどまるのではないかという意見までありました。また、中国のシャドーバンキング部分の不透明さに関しても様々な討議者から意見が述べられました。

 また、様々な討議の内容から考えさせられたのは、答えが出ない金融のあり方と考え方とリスクに対してのポジョンの違いです。

 例えば、日本証券取引所グループの斎藤CEOが提示された銀証分離(銀行と証券会社の分離)がその典型といえるでしょう。斎藤CEOは、株式や債権などのハイリスク取引に関しては、安定資金を運用すべき銀行が扱うべきではないと主張しました。この問題は世界恐慌以降常に議論されてきた問題であり、ドットフランク法やボルカー・ルールにもその思想は反映されています。

 それに対して、反対のポジションを取る参加者は銀行のユニバーサルバンク化(銀行と証券の一体化)は世界の趨勢であり、これを規制してもシャドーバンキングなどがはびこるだけという意見を提示し、ユニバーサルバンクの波は止められない。逆に積極的にリスクテイクすべきと発言していました。

 私はこの問題は政治問題であり、多分永遠に答えが出ない問題であると考えます。

 ほぼ一日、エコノミストのエディターやアナリストの方々とご一緒させていただき、情報交換させていただきましたが、彼らの視点や見解と私の意見で一致する部分が多く、日本の経済メディアの歪みなどに関しても、ありえない想定や極端な言論がまかり通っておりおかしいという点で一致しました。
 
 今回の会議は世界中から金融の専門家や企業の経営者がたくさん参加していましたが、残念ながら、日本からの参加者の中で、経済評論家や言論人の参加は私だけ?の状況であったことが非常に印象的でした。あれだけ、「世界では、、、」「グローバルの視点では、、」などと言っている方が多いのに、誰もこのような会議に参加していないという事実は非常に悲しいといえるでしょう。そして、このような会議の内容が報じられないことも悲しい現実であると思います。

The Economist Events' The Bellwether Series 2013: Japan discussion


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