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資源インフレの理由
資源インフレが進行しています。
複数の要因があると思いますが、最大の原因は紙幣の希薄化にあると思います。
紙幣の歴史を考えますと、本来、金本位制でした。
紙幣の裏付けに金という絶対量の決まった資産があったわけです。
金(絶対量の決まっている)=紙幣 だった訳です。
しかし、ニクソンショックにより、変動相場制に移行することになりました。
刷れば増える紙幣と絶対量の決まった金という関係になりました。
これにより、金VSドル ドルVS他国通貨 という関係に変化した訳です。
資源全般においては、採れる量が決まっている為に需要の増加で希少性が高まります。
2004年8月の金価格 ¥1440前後 原油価格 ¥26.109
2007年9月の金価格 ¥2850前後 原油価格 ¥51.450
9月までの推移を見ると、ほぼ同率の上げになると思います。
この原油価格はスポット市場ではなく、日本の石油調達価格です。
金をベースに見ると、大きく価格変動していないことがわかります。
それだけ、ドルの価値の下落が起きたと推測します。
また、最近の資源価格の上昇については米国の利下げに伴うマネーサプライの増加とヘッジファンドなどの資金の債権や株式などからの逃避が主要因であると思います。
それ以外の要素としては、後進国の発展に伴う資源使用量の増加や食の高級化が上げられると思います。
最近5年ぐらいの間に、中国に富裕層4000万人が生まれました。
中国の場合、エネルギー効率が日本の10分の1ですから大雑把に言えば、日本が3つ生まれたことになります。
また、食料でいえば、牛肉で11倍、豚肉で7倍、鶏肉で4倍の穀物を必要とします。
中国の富裕化に伴う食の高級化と地球温暖化に伴う生産量減少のダブルパンチもあるのではないかと思います。
FRBは、資源インフレの急激な進行でこれ以上の利下げやマネーサプライの増加を出来ない状況に追い込まれています。
ドルが希薄化した場合、ドルの暴落により実体経済に大きなダメージを受けることになるでしょう。
中国の政府担当者の外貨準備高をドルから切り替えるという発言とGMの膨大な赤字を受けてドルは急落しています。
GM:過去最悪、4兆円超の大幅赤字 7〜9月期決算
http://mainichi.jp/select/biz/news/20071108k0000m020092000c.html
ロンドンの市場もコンピューター障害又は誤発注?により、大規模な混乱が起きているようです。
裏で進行していた金融危機が表面化しはじめたといってよいでしょう。
昨日、ABCPの価格がさらに急落しました。
一部の格付け機関が、債権の格付け変更を行うとの憶測から来たものであると思われます。
http://www.markit.com/information/products/abx.html
ABX-HE-AAA 07-2
http://www.markit.com/cache/curves/84b44d196e1be61dc7083bf2baf.png
最優良債権であるAAAの債権が投資不適格等級に引き下げられる可能性が出てきました。
この場合、年金やファンドなど投資等級に規制のある保有機関は膨大な売却損を出すことになるでしょう。
昨夜のNYの結果です。
13,300.02 ↓ 360.92 (2.64%) CME日経225先物 15890.0 -555
SQを控え、今日は大混乱になりそうですね。
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