|
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071203-00000016-dwj-biz
WSJ-シタデルによるEトレードのABS資産買収、CDOの底値を形成?
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)債券市場が今年の夏に混乱に陥って以来、高リスクの住宅ローンが担保となっている証券に実際どのくらいの価値があるのかといった問題に投資家は悩まされてきた。
オンライン証券大手のEトレード・ファイナンシャル(Nasdaq:ETFC)が11月29日、30億ドル相当の資産担保証券(ABS)ポートフォリオをシタデル・インベストメント・グループに売却したと発表したことにより、少なくとも1つの答えがもたらされた。シタデルはこれら資産を1ドル当たり約27セントの平均価格で買い取った。
Eトレードが売却した債券ポートフォリオには、ストラクチャード資産担保CDO(債務担保証券)やその他の住宅ローン担保証券が含まれる。これほどまでに大きい問題債券のポートフォリオを買い取る意欲あるいは能力がある企業は多くないとみられていた。Eトレードは11月上旬、住宅ローン担保証券の価値が大幅に減少したため、計上する見込みの評価損がそれまでの見通しを上回ると発表。また、同社が連邦破産法の適用を申請する可能性があると一部のアナリストが指摘したことから、同社の株価は急落していた。
見た目は低いが、シタデルの支払った価格は、少なくとも一部の証券について、底値のようなものを形成する可能性がある。また、取引が滞っているこれら証券について、一部の投資家には売買意欲があることを示唆しているのかもしれない。シティグループ(NYSE:C)やメリルリンチ(NYSE:MER)が保有する証券の評価で、投資家がこの底値を使うとは考えにくいものの、これらポートフォリオに対し、少なくとも最悪のシナリオを提供する可能性はある。シティグループ、メリルともCDOを大量に保有している。
ドワイト・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、デリック・ウルフ氏は、シタデルによるポートフォリオ買収について、「(買い取りに意欲的な)資金が存在し、信用・流動性問題の一部は対処されている」ことを示していると指摘。「これは極めて勇気付けられる展開だ」と述べた。
(以下略)
CDOは、いろいろな債権が輪切りにされた状態で組み合わされた物であります。
担保付債権とはいえ、債権が輪切りにされている為、債権の保有者は担保の一部の権利しか保有していないことになります。
このため、担保価値の処分評価が難しい側面があり、債券価格の下落を促進しておりました。
クレジットクランチにより、市場において買い手不在の状況が続いてきたこともこれに拍車を変えていました。
しかし、買い手が付いたことで市場に若干の安心感が出てきたといえるでしょうね。
反面、以前より問題にしていたSIVに対して厳しい報道も出始めてきました。
1160億ドル相当のSIV発行証券を格下げか格下げ方向で見直し=ムーディーズ
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-29143620071130
SIVの格付け評価が下げられたことで、その親会社である投資銀行(シティが最大手)の信用不安が高まったといえるでしょうね。
SIVの評価損を本体決算に組み入れた場合、投資銀行の財務状況が急激に悪化することを意味します。
投資銀行の財務状況の悪化は、投資銀行の発行する膨大な債権の信用不安を呼び込みます。
サブプライムの金利引き上げの凍結を含め、最終的な問題の落としどころが出てくることが望まれます。
|