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特集として、追いかけてきましたが
昨夜、欧州で世界同時株安の第四波が発生してしまったようです。
昨夜の動きを振り返ってみることにします。
第一報はこのようなものでありました
[フランクフルト 9日 ロイター]
欧州中銀(ECB)は9日、期間1日の資金供給オペを臨時で実施すると発表した。
オペは4%の固定金利で実施する。応札期限は1105GMT(日本時間午後8時05分)。
ECBは「資金供給の臨時オペは、ユーロ圏の金融市場の秩序だった状況を確実にすることが目的で、100%落札の予定」としている。
※原文参照番号 urn:newsml:reuters.com:*:nFAT003480
欧州中央銀行の場合、オペは週一回程度しか開かれません。
緊急オペが行われるのは非常に稀な事態です。
第二報は次のようなものでした。
仏BNPパリバ、傘下の3ファンドを凍結
【パリ=安藤淳】仏銀最大手BNPパリバは9日、傘下の三つのファンドを凍結したと発表した。米国のサブプライムローン焦げ付きで生じた混乱を理由に挙げている。
凍結したファンドは、パーベスト・ダイナミックABS、BNPパリバABSユリボー、BNPパリバABSエオニアの三つ。パリ時間の7日午後から応募と償還をともに凍結した。資産総額は20億ユーロ(約3200億円)近くに達するとみられる。
BNPパリバは声明で、米資産担保証券(ABS)の混乱により「三つのファンドの資産価値を適正に評価することができなくなった」と説明。「投資家の利益を保護するため、応募、償還の一時的な停止を決定した」としている。資産価値評価が可能な状況に戻り次第、凍結を解除するが、事態が好転しない場合には「1カ月以内に」対応策を発表するという。(01:14)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070809AT2M0902T09082007.html
円は1円以上円高方向に動き、その動きはNYへと波及していきます。
米大統領「米経済のファンダメンタルズ強い」
【ワシントン=小竹洋之】ブッシュ米大統領は9日の記者会見で、サブプライム問題への不安で金融市場が動揺していることに関連し「米経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は強い」と指摘した。住宅市場の調整についても「軟着陸に向かっている」と語り、景気の失速は避けられるとの見方を繰り返し強調した。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070809AT2M0903409082007.html
米国大統領の発表にも相場は動かず、カナダ政府も対応策について発表することになりました。
「供給方法など各国と協議」カナダ中銀が声明
【シカゴ=毛利靖子】カナダ中央銀行は9日、サブプライム問題による金融市場の動揺に対応して声明を発表、広報担当者は「主要各国の中央銀行と連携する必要があり、すでに流動性の供給方法などについて協議を始めた」と説明した。声明では「(サブプライム問題の)状況を注視している」とし「市場参加者に対し、中央銀行として金融システムや市場が正常に機能するよう保証したい」と強調した。(01:57)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070809AT2M0903609082007.html
昨夜の欧州のオペは15兆円規模であったようです。また米国カナダなどの中央銀行も動いています。
しかし、昨夜のNYはそれにも反応しないで、ズルズルと下落を続けていきました。
13,270.68 Change:-387.18 Percent Change:-2.83%
第四週目に入ったと見られるサブプライムローンを震源とする世界同時株安ですが
今日の東京市場はSQを控え、大きく混乱するように思えます。
第四波がどこで止まるのか?、それともまだまだ周回するのかわからない状況であるといえましょう。
欧州や米国などの反応を見る限り、サブプライムローンは負のスパイラルに入ったようです。
続報 wktkスレより引用
991 名前: 日出づる処の名無し [sage] 投稿日: 2007/08/10(金) 15:29:49 ID:njyEvGBZ
FTの今日の社説、昨日のECBの流動性増強措置について
ttp://www.ft.com/cms/s/8b393e72-469d-11dc-a3be-0000779fd2ac.html
An important question is why interest rates spiked and why the ECB felt it had to
intervene. A generalised loss of market confidence should be easy to stabilise,
but if the market has got wind of a specific problem at a large bank then the
situation is more danger 大手銀行への信用不安があれば、それは危険であり安定化の
措置は必要である
The real problem, though, is the complete standstill in the ABS market, which means
banks cannot securitise new assets or offload any ABS they hold. Banks are also
being forced to lend to asset-backed funds such as IKB’s Rhineland Funding when
investors refuse to roll over their commercial paper.
What is needed first is
clarity. With clarity on ABS losses it will be possible to lend with comfort, so
banks should update both markets and regulators on their holdings and possible
losses. It is unacceptable that IKB’s position is still not clear more than a
week after news of that crisis broke.
What is needed even more, however, is calm.
Based on what we know today, there is no reason to think any big financial
institution is in danger. Central banks should provide short-term liquidity as
needed but should not be panicked into interest rate cuts. Investors, meanwhile,
will gain nothing from a disorderly stampede for the exits.
サブプライム・ローンの担保付証券に関わる不安が問題の根源にあるので、その損失がどの
くらいかを明確にする必要がある。それら証券を保持するファンドの損失についても同じ
である。現在知り得る情報による限りにおいて、大手金融機関の倒産の危険は無い。中央
銀行は流動性を増強して短期的対応をすべきだが、パニック的な金利引き下げをすべきで
はない。投資家は慌てて投売りするだけが良い対応方法ではない。
一部ファンドや銀行筋からの情報では、欧州の銀行を中心に大型の融資案件が頓挫しているとのこと
大規模な【クレジットクランチ】が起きているのではないかといわれています。
速報その2
一部の情報によると
一部で米国CP(コマーシャルペーパー)の償還延期が出てきたようです。
資産担保付CPの担保として、サブプライム関連のMSBが使われていたようです。
米国CP総額約260兆円程度であり そのうち半数程度が資産担保付です。
これが破綻した場合、100兆円規模になる可能性があるとのことです。
今回の問題はS&L危機の再来ではないかといわれています。
ttp://www.mizuho-ri.co.jp/research/economics/pdf/market-insight/MI070314.pdf
▼為替 :FRB (更新:08/10 22:22)
5.25%のFF金利誘導目標に向け必要な資金を供給する
一部銀行は「異常な資金需要」に直面する恐れがある
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▼為替 :NY連銀 (更新:08/10 21:34)
週末越えレポオペで190億ドルを供給
米FRB、公開市場操作で160億ドルを追加供給=2
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPnJT800833620070810
今回の信用不安の要因であるMBSを買い入れることで、FRBが公社債に対する信用を
維持するという方針が伝わったことで一応に安心感が生まれたということでしょう。
今回の買い入れ額は845億ドル(10兆円程度)ということになりますので、MSB総発行額の
2.8%(自己発行額の5,6%)前後を介入により消化したということになります。
米国公社が保証するMBSの全体の発行残高は3兆ドル(約360兆円)
公社自身が発行するMBSに発行残高は1、5兆ドル(約180兆円)にも及びます。
額面上に政府の保証はないと明記されていますので、直接これを保証する形ではなく
FRBによる買い入れという形をとったものであると思われます。
全部が不良債権とはいいませんが、まだ市場に97%以上のMSBが流通しています。
この扱いをめぐり、世界的な金融市場の不安定化は続くのではないでしょうか?
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