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世界同時株安と言いながら、株高のお話です。
昨日のFOMCにより、米国のFF(誘導金利)が、0,50%下げられました。
大方の予測は0,25%でしたから、ある意味ではサプライズでした。
これを受けて、昨夜のNYは急上昇、それを受けた東京も大幅に上げております。
為替も一時急激に円安に振れましたが、その後、すぐに円高方向に戻しました。
しかし、この政策にはどのような意味があるのでしょうか?
私は、サブプライム問題は何も解決していないと考えています。
基本的に、
誘導金利の利下げ=市場への資金投入(ドルの供給)になると思います。
基軸通貨ドルの量が増加することで、市場の資金量が増加する。
金利の下落により、投資意欲が増大し世界経済が拡大する方向に進む。
しかし、通貨量が増えることで、物に対する通貨の価値が減少する。
つまり、非常に強いインフレ要因であると思われます。
今回のFRBのとった政策は、インフレとクレジットクランチ(信用収縮)天秤にかけて、
インフレよりもクレジットクランチが市場に与える影響が大きいという判断でしょう。
大量の資金を投入することで市場の閉塞感は取り除かれることになります。
中央銀行がドルを売り、MBSやABCPといわれる債権を買うオペを行うことで、中央銀行がババ
又はババになりそうなリスクを中央銀行が引くことになります。
確かに、このオペを繰り返すことで金融市場は安定化して、銀行の破綻を防止できるでしょう。
しかし、急激に不良債権化した不動産と債務者が減少するわけではありませんから
すぐにMBSの価値が上昇するということはありません。
また、この過程において大量のドルを投入することになりますから、他の通貨や資源に対し
ドルは価値を失ってゆくことになるかと思われます。
そして、資源に対する価値の減少=物に対するインフレですからこの進行スピードとの折り合いが
非常に難しいものと考えられます。
インフレが進みすぎた場合、実体経済に強い影響を与え住民の生活に影響を与えます。
この場合、消費を伴わない経済成長に陥る可能性も捨てられません。
私は、世界が一種のスタグフレーションの状況におかれていると思われます。
スタグフレーション
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
これをどのように打開してゆくか、日本はどのような政策をとるべきなのか舵取りの難しいところでしょう。
また、インフレを促進する最も大きな原因は石油価格です。
中東の不安定化が石油価格の上昇に拍車をかけていることを明記させていただきます。
民主党が自己の政局だけのためにテロ特措法を利用したことで、中東地域の安定が脅かされ
石油価格の上昇に拍車をかけてしまっています。
民主党の愚策が、世界恐慌の原因のひとつに数えられないことを切に願います。
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