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昨日のアジア市場は全面的に売られる展開となりました。モルガンスタンレーの為替介入に否定的なレポートに次いで、HSBCまでもがアジア株を売り推奨し、株も為替も売り込まれる展開
上海総合は、再び3000を割り込み一時は2900に迫る勢いとなりました。
HSBC:アジア新興市場への株式投資縮小を呼び掛け−インフレ警戒
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003003&sid=aft2HmfUMPBo&refer=jp_stocks
6月12日(ブルームバーグ):英金融大手HSBCホールディングスは、インフレ加速で利上げの可能性が高まり、収益が損なわれる恐れがあることから、投資家は特にアジアの新興市場への株式投資を減らすべきだとの見方を示した。
リチャード・コックソン氏率いる資産分散ストラテジストらによれば、HSBCは先進国の株式市場に対する投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」とし、アジア新興市場については株式保有をゼロに引き下げることを促した。現金保有に関しては、従来の6%から11%に高めることを勧めた。
ストラテジストらは11日付のリポートで、「先進国の中銀当局者が伝えているメッセージは一段と明白になりつつある。景気が損なわれるだろうが、当局者はインフレについてより懸念している」と指摘し、 「インフレ抑制で利上げがあれば、経済成長は一段と打撃を受け、それとともに企業利益も影響を受ける」との認識を示した。
インド準備銀行は11日、予想に反し1年3カ月ぶりに利上げを実施。ベトナムとフィリピン、インドネシアの各中央銀行も今月、政策金利を引き上げた。MSCI新興市場アジア指数は今年に入ってから19%下落している。これに対し、MSCIアジア太平洋指数は11%安、MSCI世界指数は9%下げとなっている。
アジア株:MSCI指数、3カ月ぶり大幅安−インフレ加速で景気懸念
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003003&sid=a9LReK1LTc_A&refer=jp_stocks
6月12日(ブルームバーグ):12日のアジア株式相場は下落。MSCIアジア太平洋指数はここ3カ月で最大の下落となった。インフレ高進と信用市場の混乱で世界の経済成長が減速するとの懸念が強まった。
インド準備銀行が予想に反して利上げに踏み切ったことを受け、インド最大の不動産開発会社、DLFが下落。オーストラリアの証券2位バブコック・アンド・ブラウンは28%安と上場以来で最大の値下がりとなった。同社は、空売りの標的となっていることを明らかにした。
シドニー市場ではまた、豪鉱山会社BHPビリトンが下げ、東京市場ではJFEホールディングスが下落した。原材料と鉄鋼への需要が落ち込むとの観測が広がったことが売りにつながった。
INGインベストメント・マネジメント(マニラ)のフィリピン担当最高投資責任者(CIO)、ポール・ジョゼフ・ガルシア氏は「インフレ加速は明白かつ現在ある危険だ」と指摘し、「インフレが企業の利幅を圧迫し、消費者需要を押し下げる。原油価格が高止まりすれば、一連の新たな利益見通しの引き下げが見られるだろう」と語った。
MSCIアジア太平洋指数は日本時間午後3時56分現在、前日比2.8%安の 140.33と、3月7日以降で最大の下落。前週末比では6.7%安と、このままいけば週間ベースとしては昨年8月以来で最悪となる。10業種すべてが下げた。日経平均株価の終値は前日比294円88銭(2.1%)安の1万3888円60銭。
アジア新興国は世界経済の救世主となるとデカップリング論を煽ってきたのは誰だったのでしょう?
私は、当初からデカップリング論に否定的な見解を示し続けてきましたが、彼らは常に煽り続けました。
自己の売り抜けのための単なる嵌め込みだったのでしょうか?
新興国の発展=資源消費量の増加 であり、資源インフレは想定内の出来事であり、ドル希薄化を前提にコモデイティ市場への投資を促進したのは誰だったのでしょう?
まぁ、ぼやいていても仕方がないので、この後の動向と対応策を考えなくてはいけませんね。
南アフリカ中銀、政策金利を0.5%ポイント引き上げ12.0%に
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT819802920080612
アイスランドの第1四半期GDPは前期比‐3.7%、約5年ぶりの大幅な縮小
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT819814320080612
高金利国家の金利上昇と実体経済の悪化は進みます。現在すでに高金利にある国は、国内インフレの進行と外的資金のつなぎ止めの為、更なる利上げを要求される形に、、、
しかし、高金利化は国内景気を衰退させ、企業などの破綻リスクを押し上げ実体経済の悪化を招きます。
5月の中国マネーサプライM2伸び率、前年比+18.1%に加速=中国人民銀行
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK012208720080612
中国に関してもマネーサプライが急増しており、国内の過剰流動性がインフレを促進している形に
中国の場合、事実上のドルペッグですからドルとの金利差拡大により、短期の投機性資金(ホットマネー)が流入を続けている形、外部資金の流入により更なるインフレを招くという悪循環を繰り返している。中国銀行は準備率を引き上げるなどして対応していますが、これには限界があるといえるでしょう。
通貨切り上げや変動制への移行圧力が強まる中、株価や不動産価格は極端な下落を示し始めている。
また、銀行や企業決算などに対しても疑惑が拡大しており、何かをきっかけに一挙に信用不安に直結する可能性も排除できない。
2年後の上海万博を口にするものがいなくなり、オリンピックまでは、、、というフレーズばかりが耳につき始めたのは昨年あたりからでしょうか?その先には何があるのでしょうね?
さて、米国が通貨防衛宣言をしたことで、国際的に利下げスタンスから利上げスタンスに転向するという
思惑が生まれ、ここ数日、大きく世界的な投資ポジションが変更されています。
今日明日のG8の動向が当面の動静を作り上げるものと思われ、その対応に注目が集まっています。
G8アウトリーチ会合、新興市場6カ国などが参加=財務省
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK012187920080612
一次産品価格高騰の景気下押しリスクへの対応で共通認識を=G8で津田財務次官
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK012224520080612
〔焦点〕インフレめぐりG8での具体的協調は困難、市場は米欧当局のスタンスを注視
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK012233120080612
根拠のない予測に過ぎませんが、各国のスタンスの違いから協調は困難ではないかと見ています。
どちらにしろ、この流れの推移によって週明けの市場に大きな影響が出ることになるでしょう。
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