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先週末、注目されていたG8は終了した。
G8財務相会合でポールソン米長官が強いドル発言−異例の表明
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003005&sid=a5fMdBrhJQRc&refer=jp_currency
6月14日(ブルームバーグ):大阪市で開催されたG8(主要8カ国)財務相会合で、ポールソン米財務長官が強いドルを信じると表明したことが明らかになった。為替問題は中央銀行総裁も出席するG7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)の専売特許だけに、同会合で強いドルに直接言及するのは異例。ドル安が原油高を促し、インフレにつながるとみる米当局の危機感の表れとも言える。
会合後、記者会見したカナダのフレアティ財務相は「米国が強いドルを信じると表明した」と、ポールソン長官の発言を紹介した。日本の財務省幹部によると、同財務長官は世界経済の議論のなかで、米国経済は減速し困難な局面にあるが、米国の底力は強く潜在力は高いとした上で、経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を反映すれば強いドルは自然なことだと述べたという。
ポールソン財務長官自身も記者会見で、「強いドルが米国の利益になる」と述べた上で、「米国は長期的なファンダメンタルズの強さを有している。こうしたファンダメンタルズが通貨に反映されるだろう」と語った。
会合では、ポールソン長官の「強いドル」発言に対し、各国からの反応はなかったが、フランスのラガルド財務相は会合後に、「ポールソン長官が強いドル政策は欠くことができないと言明するのを聞き、満足している」と発言。ロシアのクドリン財務相は「ドル安が石油価格の大幅上昇の主な要因の1つだ」と述べ、ドル上昇が商品価格を沈静化させるとの見方を示した。
会合後に発表された共同声明に、為替にする文言は盛り込まれなかった。額賀福志郎財務相は会合後の会見で「特に為替問題について議論があったわけではない。G8では議題の対象になっていない」とし、各国による協調介入についても話題に上らなかったと説明。一方で、「為替問題についてはG7の合意が生きている」と述べ、為替相場の急激な変動に懸念を表明した今年4月の共同声明の内容を踏襲するとしたが、ポールソン発言については言及しなかった。
大和証券SMBCの岩下真理チーフマーケットエコノミストは「為替についての言及はなかったが、参加各国の財務相の発言から協力し合う様相はうかがえる。ドルをたたき売る地合いではなくなる」と予想。「強いドル」を表明した米国の思惑については「ドル安が原油高につながり、世界的にインフレ懸念を醸成していることを憂慮しているのではないか」との見解を示した。
財務相:米財務長官はかねて米国の利益と言っていた−強いドル発言
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003002&sid=acx3jNRgNLQM&refer=jp_bonds
ラガルド仏財務相:円はユーロに対して上昇すべきだ−額賀財務相に
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003005&sid=aiS6ZHt.obn4&refer=jp_currency
6月15日(ブルームバーグ):フランスのラガルド財務相は15日、アジア欧州会議(ASEM)財務相会合出席のため現地入りした韓国・済州島で、額賀福志郎財務相に対し、円はユーロに対して上昇すべきだと語った。
ラガルド財務相は「円がユーロに対して若干上昇するとすれば、それは良いことだ」と額賀財務相に述べたことを明らかにした。ラガルド財務相は「われわれはワインの値段、バーガンディについて話した。その際に、円がもっと強ければ、もっと多くのバーガンディ・ワインを買えると額賀氏に言った」と述べた。 ユーロ相場は今年に入って、円に対して2.1%上昇している。
米財務長官と仏財務相、ロ財務相が強いドルを支持−G8財務相会合
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=aXCsWt6cszuk&refer=jp_europe
UPDATE: EU's Almunia: Has No Policy To Promote Use Of Euro(翻訳 ID:dSyK4oXW様)
Sun, Jun 15 2008, 10:10 GMT
http://www.djnewswires.com/eu
UPDATE: EU's Almunia: Has No Policy To Promote Use Of Euro
JEJU, South Korea (Dow Jones)--The European Union has no policy to promote the
use of its currency in global commerce, the European Commission's top economic official said Sunday.
EUはユーロを世界の商取引で拡大させるような方針は持っていないと欧州委員会の経済官僚トップは日曜日述べた。
中央銀行や金融当局関係者の発言から、当面ドルは強含みの展開をするものと思われる。
しかし、このような発言を受けてもドル安方向に進むならば非常に危険な状況であろう。
それは、FRBや世界の中央銀行の敗北を意味するものである。
2008/06/15-14:30 市場の混乱は未解決=アジア版ダボス会議で渡辺金融相
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco&k=2008061500104
【クアラルンプール15日時事】マレーシアを訪問中の渡辺喜美金融担当相は15日、首都クアラルンプールで開幕した世界経済フォーラム東アジア会議(アジア版ダボス会議)に出席し、米国の低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題を発端とする金融・資本市場の混乱について「本質的に解決されたとは思えない」との厳しい認識を示した。
渡辺金融相は同日午前の基調討論会の席上、市場の混乱について「1990年代の日本の金融危機の経験から見ると、終わったとは思えない」と強調。問題が長期化し、米欧の巨大金融機関がさらに資本増強を迫られた場合、「日本が(最終的な)資金の出し手になる可能性もあり得る」と述べた。
今週も、金融機関の損失に関する報道が相次ぐと予測され、市場の改善の目処は立たない状況になるように思われる。しかし、ドルに関しては中央銀行からの圧力により、非常に売りにくい状況である。
逆に、中長期的には市場の歪みは蓄積することになるのではないだろうか?
本来ならば、金利調整で対処すべき局面であるが、これは実体経済を悪化させ、金融セクターの破綻リスクを上昇させる。米国はこのような状況を望まないということであろう。
また、基軸通貨ドルの混乱は世界経済を混乱させる。それを見越した上でのドル防衛発言といえよう。
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