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さて、予想通りというか何と言うか、シティの決算は厳しい結果に終わりました。
ばらつきがあるものの、事前の予測で140億ドルから240億ドルの損失とありましたから
ちょうど中間で終わったというところでしょうか?
UPDATE2: 米シティ評価損181億ドルで赤字転落、145億ドルの資本増強や減配・人員削減
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPnTK810152120080115
[ニューヨーク 15日 ロイター] 米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)は15日、サブプライム・モーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)や消費者信用関連へのエクスポージャーで毀損(きそん)した資本ベースを強化するため、優先転換証券の発行を通じて少なくとも145億ドル調達することを明らかにした。また、四半期配当を41%削減するとともに、4200人の人員削減を明らかにした。
同社が発表した第4・四半期決算は、サブプライム関連で181億ドルの評価損を計上したことにより、1998年に合併で誕生して以降、四半期として初めて赤字となった。
純損失は98億3000万ドル(1株当たり1.99ドル)で、アナリスト予想のほぼ倍に達した。損失はサブプライムモーゲージに対するエクスポージャーや、38億5000万ドルの追加引当金による54億1000万ドルの信用コスト計上が主な要因。
評価損は181億ドルで、このうち債務担保証券(CDO)関連は174億ドル。同社は11月4日時点で、CDO関連評価損を80─110億ドルと見込んでいた。
第4・四半期の配当は、0.54ドルから0.32ドルに引き下げる。これにより、年間約44億ドルのコストが削減されるという。
同社はまた、全従業員の約1%に相当する4200人の人員削減を発表した。
シティは、私募形式の優先転換証券の発行を通じて125億ドルを調達する。シンガポール政府投資公社から68億8000万ドルを調達。クウェート投資庁、シティグループのサンディ・ワイル元最高経営責任者(CEO)、サウジアラビアのアルワリード王子、資産運用会社のキャピタル・リサーチ・アンド・マネジメント、ニュージャージー州からも資金を調達。クウェート投資庁は30億ドル投資すると発表した。 さらに20億ドルの優先転換証券を発行する方針。
同社のパンディット最高経営責任者(CEO)は、第4・四半期の業績は受け入れられる内容ではないとし、「現在非常に困難な状況に直面していることは間違いない」と語った。また非中核業務の資産売却に踏み切るかどうかを判断するには時期尚早と述べた。
125億ドルの資本調達や日興コーディアル(8603.T: 株価, ニュース, レポート)買収が完了すれば、TIER1の自己資本比率は約8.2%程度になるとしている。
12月末時点での売却先が決定していないレバレッジドローン額は210億ドルと、9月末時点の380億ドルから減少した。
12月の米小売売上高:0.4%減‐10,11月も下方修正、「劇的減速」(2)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=apFHS7zVbDbY&refer=jp_news_index
これで、米国のリセッション(景気後退)が確実になったということでしょう。
リセッションでクレジットなどの延滞率悪化を招きますから、金融セクターの更なる悪化が予想されます。
さて、昨夜のNYですが、シティの決算と指数の悪化を受け2%以上の下落で終わりました。
DJIA* 12501.11 -277.04 -2.17%
Nasdaq* 2417.59 -60.71 -2.45%
S&P 500* 1380.95 -35.30 -2.49%
NIKKEI MAR08 13765.0 -445
NK YEN MAR08 13745.0 -445
$JPY 106.837
さて、今日は21時のJPモルガンとウェルズファーゴの決算発表でしょうね。
CDOをどう評価するかという点に関しては、シティの決算である程度の評価を読み込めることになりましたから、事前に出てくる予測値と近づいてゆくと思います。
ここで大きな違い(マイナス方向)がでたら、その後に続く銀行はつらいでしょうね。
UPDATE1: 米メリルが約7100億円の資本増強、みずCBは1300億円応じる
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK005712920080115?rpc=144
[ニューヨーク/東京 15日 ロイター] 米大手投資銀行メリルリンチ(MER.N: 株価, 企業情報, レポート)は15日、クウェート投資庁や韓国投資公社、みずほコーポレート銀行など7社を引受先とする総額66億ドル(約7100億円、1ドル107円換算)の資本増強を行うと発表した。
資本増強は66億ドルの優先株発行で行い、このうち、みずほCBの引受ける金額は12億ドル(約1300億円)。日本の金融機関で、米金融機関の資本増強に応じるのはバブル崩壊以来初めてとなる。
優先株の条件は、期間2年9カ月で配当年9%。1株52.40ドルを発行価格(1月11日までの3営業日のメリル株の終値平均)とし、転換プレミアムは17%。メリルの14日終値は55.97ドル。
優先株を買い受けるみずほCBなど各出資者は、9.9%超(今回の優先株を含む)のメリル株取得や、経営権を取得するような提案をしてはならないとの条件が設定してある。さらに、増資完了から1年間は、買い受けた優先株の転売やヘッジ目的の売買に使ってはならないとしている。
クウェート投資庁、韓国投資公社、みずほコーポレート銀行以外の出資者は、TPGアクソン・キャピタル(投資会社)、ニュージャージー州ディビジョン・オブ・インベストメント(年金基金)、オラヤン・グループ(サウジアラビアの投資家)、T・ロウ・プライス・アソシエイツ(米投資信託)の計7社。みずほCB以外の6社の買い受け金額の内訳は、明らかにされていない。
メリルのジョン・セイン最高経営責任者(CEO)は、みずほCBが今回の出資者の一角に入ったことを踏まえ「みずほ日本国内における強固な顧客基盤を持ち、中国・アジア太平洋地区、グローバルのネットワークも深いため、(メリルとみずほの)将来の協業は非常に生産性の高いものになるだろう」とコメントした。ただ、どのような分野における協業か、具体的な内容は示されていない。
うーん、個人的にはリスクが高くて合わない取引であると思います。
決算を見てからの方がよかったのではないでしょうか?
まぁ、しかし、メリルリンチ側は決算前に出資者を探していたのでしょうから仕方ありません。
しかし、ハゲタカするならもっと厳しい条件をつけられたのでは?
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