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http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=a_YzJCfbwmPI&refer=jp_commentary
 1月22日(ブルームバーグ):MBIAやアムバック・ファイナンシャル・グループなど金融保証会社は、地方債保証で高い収益を上げてきた。MBIAの過去5年の平均利益率は39%と、S&P500種株価指数構成企業の平均の4倍強(ブルームバーグ調べ)。アムバックはさらに高く48%だった、

しかし、そうした良い時代は終わった。地方債のせいではない。さらに高い利益を狙って参入した米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連証券の保証事業が、落とし穴となった。大手金融保証会社の一部は、資本目減りにつながるような巨額支払いの可能性に直面している。株価は急落し、最高位の「AAA」格付けは見直し対象となった。フィッチ・レーティングスは18日、アムバックの格付けを「AA」に引き下げた。

既存の大手がサブプライム問題の対応に追われる間に、中核となる地方債の保証事業には投資家ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイが参入した。

仕組み金融市場に関するアドバイスを提供するアデルソン・アンド・ジェーコブ・コンサルティングのマーク・アデルソン氏は「健全で堅実、旧態依然ながら利益の出る事業は、バークシャーの方に集まるかもしれない」と話す。そのような事業は「金融保証会社の土台だった」と同氏は指摘した。

危機の芽は、保証会社が債務担保証券(CDO)という商品を発見した約6年前から育っていた。ウォール街の投資銀行は住宅ローン担保証券や企業買収向け融資債権をCDOに組成し、機関投資家向けに販売していた。

有利なビジネス

高い格付けと保証料の高さにひかれ、保証会社はデフォルト(債務不履行)時の支払い保証をCDO保有者に販売した。保有者の多くはCDOを組成した銀行自身だった。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の2007 年12月19日付のリポートによると、金融保証会社はサブプライム関連資産を少なくとも一部に含むCDO1270億ドル(約13兆4700億円)相当に保証を提供していた。

自治体や非営利団体にアドバイスするキャピタル・マーケッツ・マネジメントの経営者、ロバート・フラー氏は「利益率が高く安易なビジネスに見えたため、金融保証会社は仕組み金融に比重を移し過ぎた」が、「仕組み商品は保証会社を食い尽くす化け物に変身した」と話した。

転機は昨年訪れた。3大格付け会社は昨年、数千本のCDOを格下げした。 11月だけでも2000本余りが格下げされ、UBSの昨年12月13日付のリポートによると、フィッチの格下げ幅は平均で9.6段階だった。

CDOなどサブプライムローンやホームエクイティ・ローン(住宅担保融資)を裏付けとした証券の格下げを受け、S&Pは昨年12月に、金融保証会社は190億ドルの損失の可能性に直面しているとの結論に達した。保証会社は格下げを回避するため、増資に走った。フィッチは昨年12月末に、MBIAとアムバック、FGICが4−6週内にそれぞれ10億ドルの資本を増強しなければ「AAA」格付けを失うと伝えた。

増資や減配

MBIAは昨年12月、投資会社ウォーバーグ・ピンカスから最大10億ドルの出資を受けると発表。1月9日には減配を発表し、さらにその2日後にはサープラスノート(自己資本に参入される社債)で10億ドルを調達した。アムバックは16日に最高経営責任者(CEO)を更迭し、減配を発表。10億ドル余りの増資計画も示したが、2日後に同計画を撤回した。

最高格付けを持つ金融保証会社のなかで、今のところ仕組み金融市場の落とし穴にはまっていないのは、ファイナンシャル・セキュリティー・アシュアランス・ホールディングス(FSA)とアシュアード・ギャランティーの2社だけだ。

CDOの誘惑は、多くの金融保証会社にとって抗し難いものだった。証券の格付けはほとんどAAAで、少ない資本で保証を提供することができた。S&Pは07年の業界リポートで、「この種のリスクは、金融保証会社にとって最も高収益とみなされている」と書いた。S&Pによると、CDOの保証で得られる料金は格付け会社が引き当てを求める資本額の50%で、他の種類の仕組み金融商品保証のリスク調整後利益率8%に比べ有利だった。保証会社が勘定に入れていなかったのは、格付け会社もCDOのリスクを読み違え、大幅に過小評価していたという点だ。

貪欲さが落とし穴

調査会社グラハム・フィッシャーのマネジングディレクター、ジョシュア・ロスナー氏は「金融保証会社は引き受けたリスクに比べ保証料が安過ぎた」と語り、銀行を評価損から守る代わりに保証会社自体の信用力が低下してしまったとして「貪欲さから落とし穴に落ちた」と指摘した。

原題:Ambac, MBIA's Lust for CDO Returns Undermined AAA Profitability(抜粋) {NXTW NSN JV14PR07SXKY <GO>}

非常に心配されていた昨夜のNYですが、FRBによる緊急利下げにより危険は回避されました。

まず、昨日の流れを見ていきましょう。

アジア市場は欧州の歴史的な下落を受けて、再度下落を進めました。

危険回避の動きが強まり、インド、中国といった新興市場を中心として大幅な下落をいたしました。

ここままいけば、NYは2日分のダメージを受けるという観測が強くアジアにおいても非常に厳しい展開でした。

また、アブダビ投資庁が金融資本への資金注入から撤退とか、証券会社がデフォルトするなどという噂が市場を駆け巡り、非常に神経質になっている投資家たちを刺激しました。

その後、欧州ではFRBの緊急利下げの噂が市場を駆け巡り、欧州市場は下落を回避、

結果的に、FRBは0.75%という予想より少しだけ強めの緊急利下げを市場開始前に発表しました。

市場に反応は、利下げ範囲は予想値どおりでしたが、緊急利下げという処置が好感されたといってよいでしょう。
中央銀行が臨時利下げという処置をとることで、株価や金融市場に対する支援をするという態度を好感したといってよいでしょう。

UPDATE2: 米FRBが0.75%緊急利下げ、経済見通しの弱まりと下向き成長リスク指摘
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPnJT808706420080122
[ワシントン 22日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は22日、世界的な株安を受け米経済のリセッション(景気後退)懸念が広がるなか、0.75%の緊急利下げに踏み切った。過去23年余りで最大の引き下げとなる。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)は21日夜開いた臨時会合で フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準を0.75%ポイント引き下げ、3.50%とすることを決定した。これは2005年9月以来の低水準。公定歩合も0.75%ポイント引き下げ4.00%とした。
 ドイツ銀行のアナリスト、ジョン・ティアニー氏は「FRBは非常に懸念している」と指摘した。米株式市場は、緊急利下げにもかかわらず急落して寄り付いた。その後は金融・小売株に買いが入り、やや持ち直した。米国債は大幅下落、ドルもユーロに対して売り優勢となった。
 FOMC声明は「経済見通しが弱まり(a weakening of the economic outlook)、成長の下向きリスクが高まる(increasing downside risks to growth)との見方で今回の措置をとった」とし「短期金融市場のひっ迫は若干緩和したが、金融市場全般の状況は引き続き悪化しており、一部の企業や家計にとって信用は一段と収縮した」と指摘。
 アナリストの間では緊急利下げについて、世界各国市場の信頼回復に向け、タイムリーで必要とされていた措置との見方がある。一方で、今回の措置はFRBの切迫感を示しているとの指摘もある。
 RBSグリニッチ・キャピタルの首席国際ストラテジスト、アラン・ラスキン氏は「FRBは明らかに、市場の先を行くためには即座に行動しなければならないことを認識した。これは今回の措置に対するプラスの見解。パニックを引き起こしたというのがマイナスの見方だ」と語った。
 金利先物市場は、緊急利下げ後も来週のFOMCでの0.5%ポイントの利下げの確率を74%織り込んでいる。また、年央までにFF金利は2.25%に引き下げられるとの見方を織り込んでいる。
 FRBの臨時会合での利下げはまれ。ただ、住宅市場低迷やクレジット状況のひっ迫の打撃を受けている経済は、週初からの世界的な同時株安で更なる問題に直面していた。
 FRBは声明で「成長に対するはっきりとした下向きリスク(appreciable downside risks)は依然存在する」と指摘、「金融などの動向の経済見通しへの影響を引き続き評価し、経済リスクに対処するため、必要に応じてタイムリーに行動する(act in a timely manner as needed)」との認識を示した。さらに、最近の経済指標は「住宅市場の一段の収縮ならびに労働市場の若干の軟化を示している」との見方を示した。 
 緊急利下げは、2001年9月11日の米同時多発テロ後、最初の取引日となった9月17日に実施して以降初めて。0.75%のFF金利引き下げは1984年10月以来となる。ただFRBは1990年頃からFF金利誘導目標水準を政策金利に設定。それ以前は公定歩合水準で政策スタンスを示唆していた。1991年12月には公定歩合を1%ポイント引き下げている。

#しかし、中長期的には利下げはドルの希薄化を招くという見方も強く、一時下落を見せていた資源などの再上昇を招く結果となるでしょう。
#また、今回の大幅な利下げにより、金利政策の上では利下げの余地が失われたということでとるべき手段を失いつつあるといってよいでしょう。
#特効薬として利下げを使える機会が少なくなり、与えられた猶予期間のうちにどのような根本的な解決法を見出せるかということになるかと思われます。
#また、今回緊急利下げという手段をとったことで市場からの圧力に屈したと見ることもでき、テロや災害など特段の事情がない状況でのイレギュラーな利下げを否定する見方も存在します。

さて、問題となるのは今後の展開ということになるでしょう。
以前から繰り返し問題視しているモノラインの問題は一向に解決される様子はありません。
米アムバック:10−12月期は赤字、「複数の候補」と選択肢を模索(2)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aoC2kvPqw0vU&refer=jp_japan
 1月22日(ブルームバーグ):米金融保証大手のアムバック・ファイナンシャル・グループが22日発表した2007年10−12月(第4四半期)決算は最終損益が過去最大の赤字となった。同社はまた、「複数の候補」と選択肢を模索していることも明らかにしたため、株価は身売り観測から一時52%高となった。
 第4四半期決算では、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連証券の保証で52億1000万ドル(約5600億円)の評価損を計上したことが響き、純損失は32億6000万ドルとなった。1株当たりでは31.85ドル。同社は16日に1株当たり32.83ドル前後の赤字になると予想していた。07 年通期では32億3000万ドルの赤字となった。通期での赤字は初めて。評価損を除く営業損失は10−12月期に1株当たりで6.21ドルとなった。
 アムバックは前週、最高経営責任者(CEO)の交代を発表したほか、株価急落を受けて10億ドルの資本増強計画を撤回。22日には信用市場の混乱を乗り切る力を株主や格付け会社に「過小評価」されていると主張した。フィッチ・レーティングスは18日、アムバックの地方債や仕組み債の保証能力に疑問があるとして、同社保険部門の財務格付けを「AAA」から「AA」に引き下げた。
 調査会社クレジットサイツのアナリスト、ロブ・ヘインズ氏は「アムバックは株式も社債も発行できない。新しいCEOは身売りの準備をしている可能性がある」と述べた。
 マイケル・キャレン氏は先週、ロバート・ジェネーダーCEOの後任として、暫定CEOに就任した。22日の声明では様々な選択肢の「魅力を検討している」との考えを示したが、それ以上、具体的には言及しなかった。
 株価はニューヨーク時間午前11時56分現在、前週末比2.02ドル高の 8.22ドルで推移している。一時は9.41ドルまで上昇した。過去1年では 93%下落し、88億ドルの時価総額が消失している。

この問題を解決しない限り、銀行や保険会社の評価損はどんどん増加することになるでしょう。

また、サブプライム問題のきっかけを作った住宅公社も大きな問題を抱えています。
フレディマックとファニーメイ、評価損160億ドル計上の可能性=CS
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnJT808711620080122
[ニューヨーク 22日 ロイター] クレディスイスによると、連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)と連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)は、第4・四半期に計160億ドルの評価損を計上する可能性がある。
 クレディスイスのアナリストによる22日付リポートによると、フレディマックの経営陣は、資産価値下落が一時的ではないとみなした場合、80億─110億ドルの評価損を計上する可能性がある。フレディマックは1050億ドルのサブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)証券を抱えている。ファニーメイは、22億5000万─40億ドルを計上する可能性があるという。
 政府系住宅金融機関(GSE)は、サブプライム証券の価値下落や格下げに伴い、損失計上が予想されているが、損失によりフレディマックとファニーメイの資本状況が悪化する可能性があるという。
「従来『AAA』格付けされていたポートフォリオ上のサブプライムやオルトAローンを担保とする証券の価値下落が一時的でない場合、GSEの資本に影響するとの懸念が過去数カ月高まってきた」と指摘。
 ファニーメイとフレディマックは、住宅市場において競合他社と比較して目立った資金供給の役割を担ってきたが、資本状況の悪化で業務展開が困難になる可能性がある、としている。
 クレディスイスは、ファニーメイとフレディマックの投資判断を「アンダーパフォーム」としている。

#RMBS(住宅公社債)に関しても、不動産価格の下落の影響でオルトAというサブプライムの上位債権の評価に波及を始めました。

モノラインや住宅公社債などの下落の影響をどこでどのように切り離せるかが課題となると思われます。

あと、心配されていたバンカメの決算発表です。
2008/01/22-22:52 米バンカメ、95%減益=7900億円の損失計上−10−12月期
ttp://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008012201058
 【ニューヨーク22日時事】米銀大手バンク・オブ・アメリカが22日発表した2007年度 第4・四半期(10−12月)決算は、低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローンの焦げ付きに絡む損失が74億2000万ドル(7900億円)に膨らみ、純利益は前年同期比95%減の2億6800万ドルに落ち込んだ。
#赤字化しなかっただけで良しとしなくてはならないでしょうね。
#モノラインなどの影響がどこまで織り込まれているのか気にかかるところです。

さて、昨日の結果です。
ダウ平均   11971.19(-128.11 -1.06%)
S&P500    1310.50(-14.69 -1.11%)
ナスダック   2292.27(-47.75 -2.04%)

CME日経平均先物 13110(大証終比:+570 +4.55%)

日経の先物もなんとか13000円を回復するなど戻しています。この状況でどこまで戻しきれるかが注目点となるでしょう。

ドル利下げで全体的な流動性が確保され、市場の収縮は一時的に開放されることになりますが
中長期的にはドルの希薄化により、円は高く振れることになると思います。
また、流動性を回復した資金がどこにどのように集中するか、この流れを注意する必要があるでしょう。

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